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屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。


たまには本業の記事です(そうなんです、本業は医療機器の翻訳なんです)。


3月末に、循環器学会が(他の関係する学会と合同で)発行する循環器病ガイドラインに新規や改訂新版の追加がありました。
http://www.j-circ.or.jp/guideline/

それ以前は不明ですが、ここ2年ほどは、毎年3月末に開催される学術集会に合わせて発行されているようです。
(昨年、大阪開催の学術集会に潜入しました。今年は横浜で開催。来年は京都で開催されるようです)

こちらのガイドラインは、誰でもDLすることができます。
(ただし――当たり前といえば当たり前ですが――ガイドライン中の図表を転載する場合などは、事前の許可が必要です。取扱いには各人十分ご注意ください)

私も、いくつかDLしていまして、特に
「不整脈非薬物治療ガイドライン」
「大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン」
には、頻繁にお世話になっています。

というわけで、今回「不整脈非薬物治療ガイドライン」が改訂されたと知って、小躍りしてしまいました。
で、先ほどDLしてざっと中身を見てみましたが、ずいぶんカラフルで分かりやすくなっとる-。目次の次に用語集までついとるやないですかー。
さらに、ページ数も半端なく増えています。(もちろんそれだけが理由ではないでしょうが)新たにカテーテルアブレーションが章立てされていることから、かつては独立していたアブレーションに関するガイドライン(の一部?)がマージされたのではないかと想像します(きちんと確認したわけであはりません<念のため)。ワタクシ的には地味に嬉しい改訂です。


また、ご存じの方も多いと思いますが、循環器学会の「循環器学用語集」も、循環器系の翻訳をされる方にはとても役立ちます。

「2008年3月31日発行「循環器学用語集」(第3版)〔日本循環器学会用語委員会・循環器学用語合同委員会編〕の内容に基づいて公開しています」とあるため、内容的には多少古いのかなと思いつつ、手持ちの医学辞書と併せて使用していたのですが、改訂履歴を確認すると、最終更新が「2017年2月」となっていますので、その後もきちんとメンテされているようです。

また、「日本医学会医学用語辞典英和(第3版)、他の関連学会の既成の用語集、米国国立医学図書館が編纂するUnified Medical Language System(UMLS)との統一を図った」、和訳は「はなるべく一語にするように努めたが、広く使用されているものや異なる2つ以上の意味を有する単語においては、複数の語を採用した」と明記されていますので(いずれも凡例から)、私は信頼できる用語集だと思っています。
ちなみに「日本医学会医学用語辞典英和」は、現在、(登録が必要ですが)日本医学会のウェブページで検索することができ、複数訳語があって迷う場合、私はこの辞典を参照します(こちらも定期的にメンテされています)。
蛇足ですが、医学系の辞書(南山堂とかライフサイエンス辞書とか)は別として、この他に「知識整理のための ペースメーカ・ICD・CRT/CRT-D・ILRブック 」(メジカルビュー社)があれば、心臓植込み系の機器の翻訳には、とりあえず立ち向かえるのではないかと思います(あくまで個人の感想です)。


というわけで、何でしたっけ、そうそう、ガイドラインのお話でしたね。
興味のある方は、循環器学会さんのサイトを訪ねてみてください。
2019.04.04 23:29 | お世話になった(なっている)ウエブサイト | トラックバック(-) | コメント(0) |

Narrative のような、狭いスペースに多くの情報を詰め込む必要がある文書は、「これでもか」という感じで略語で攻めてくる場合が多い。

クライアントさんによっては、「略語は略語のままで」指定される場合もあるのだけど、それはそれとして、略語を開いた(とワタクシは呼んでいます)語句の意味が分からなければ、意味がとれないものも多い。というわけで、あまりお目にかからない略語の場合は、結局、スペルアウト語句探しの旅に出ることになる。

Googleで、略語+予想される英単語又は関連すると思われる日本語単語を用いてANDサーチすることが多かったのだけど、どう掛け合わせてもヒントにさえ至らないこともある。

そんなときに出会ったのが下の略語サーチと略語集。
Medical Abbreviations A thru Z
http://www.globalrph.com/abbreviations_home.htm
MediLexicon
http://www.medilexicon.com/

Lexiconの方が使いやすいかなという印象だけど、Medical Abbreviationsの元サイト(Home)の情報量がかなり凄かったので、2つ併せて紹介しておいた。
使用する際は、必ず裏取りをするなどの注意は必要になると思うが(てか、どちらにせよ、英語で開いてくれるだけなので、もう一度日本語探しの旅に出る必要があるのだった)、About Usを読むかぎり、なかなか良心的なきちんとしたサイトのように思われる。

医学の略語で泣いている方は(まだご存じなければ)参考にして頂ければと思います。
2017.11.15 17:12 | お世話になった(なっている)ウエブサイト | トラックバック(-) | コメント(0) |
GCP(医薬品の臨床試験の実施の基準)の英日両版の読み比べを必要とする案件が発生しました。

でも、私は「対訳君」にICHガイドライン対訳集を載せているから楽勝なのだよ♪、と高をくくっていたのが悪かったようで、GCPの呪いを受けることとなりました。

前記のとおり、「対訳君」ではICHの各ガイドラインを対訳で検索・確認することができます。
GCPは正確にはICH E6 GCP(ICH-GCP)ですので、GCPの対訳もここで検索可能なのです(のはず)。

ところが、今回しみじみと日英の文章を付き合わせて初めて気付いたのですが、E6には、1つの項目に

英文本文
日本語訳
■参考:答申GCP相当箇所
別訳(必ずしも英文本文に対応する訳ではないのですが、ここではとりあえず「別訳」と呼んでおきます)

のように、2種類の日本語訳があるのです(注:別訳が[対応箇所なし]となっているものもあります)。
この答申GCPとはどうやらhttp://www.jmacct.med.or.jp/plan/files/gcp_970313.pdfを指すようで、日本語版作成時の基になったものではないかと推測されます。

では、細かい部分は微妙に異なるがどちらも同じ英文に対応しているように思える「日本語訳」と「別訳」が存在する場合、迷える子ウサギは、何をより所にどちらを採用すればよいのか。

ということで、思い立ったら気が済まないSayoさんとしては、調べてみずにはおれません。

まずは、PMDAのICH E6ガイドラインのページから出発。
https://www.pmda.go.jp/int-activities/int-harmony/ich/0028.html
日本語版は「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」となっている。
https://www.pmda.go.jp/int-activities/int-harmony/ich/0076.html
うんむ~。なんか、違う。

その後の調査過程は、それなりに長いので、さくっとスルーしまして・・・

日本医師会治験促進センターのページに辿り着きます。
http://www.jmacct.med.or.jp/index.html
日本医師会の組織なので、訳語選択時の一つの基準とすることができるのではないか。つか、もうこの辺で終わりたいよね、調べもの。
http://www.jmacct.med.or.jp/plan/guideline.html
このガイドラインページの中程に「上記和訳: ICH 医薬品の臨床試験の実施に関する基準(GCP)のガイドライン」PDFがおるぞ、おるではないか。
http://www.jmacct.med.or.jp/plan/files/ICH-GCP.pdf
私が探していたのはコレなのだよ。

ちなみにこちらのICH一覧画面のE6 GCPからも同じページに辿り着くことができました(こちらの画面からは、PDFとHTML形式の両方のページを開くことができます)。
http://home.att.ne.jp/red/akihiro/index.htm

というわけで、あくまでも私の中の基準ですが、使用語句・フレーズとしては、まずは治験促進センターに収められている「上記和訳: ICH 医薬品の臨床試験の実施に関する基準(GCP)のガイドライン」が第一選択肢となるかと思います。

(ぜーはー)

最後になりましたが、ICH-GCPとJ-GCPの相違点を比較考慮した上で、新訳を試みた(と乱暴にまとめておきます)「ICH-GCPナビゲーター-国際的視点から日本の治験を考える」(治験国際化研究会編 じほう 2013年)、購入時に軽く確認したのみで書棚の肥やしとしていたのですが、今回のGCP騒ぎ(←大袈裟)でふと思い出して確認してみたところ、後半部分に、ICH-GCP原文、既訳(上記ガイドラインを参考にしたもの、省令の該当箇所も記載)、新訳の3点セットが記載されておりました。「持っていてもいいかな」程度で購入した書籍なのですが(無知な子ウサギをお許しください)、2年の時を経て、今ここで役に立つとは(しみじみ)。


GCPとは関係ありませんが、CDISCの用語集も、用語と解説文の両方から臨床試験用語を検索することができ、出典も含めて対訳で表示されるという、なかなかの優れものです。ご参考まで。
http://www.tri-kobe.org/cdisc/glossary/glossary.php


そして、その「対訳君」ですが、6月30日でパッケージ版の販売が終了されるようです(DL版としての販売は継続されるよう)。こちらもご参考まで。
http://www.mcl-corp.jp/software/s_main.html
2015.06.27 23:55 | お世話になった(なっている)ウエブサイト | トラックバック(-) | コメント(3) |
医薬品医療機器総合機構(PMDA)のHPが4月1日よりリニューアルされ、
普段お世話になっていたページが行方不明になってしまいました(泣)。
(念のため、HPトップはコチラ↓)
http://www.pmda.go.jp/index.html

色々研究するうちに(←大袈裟)、こちらの方が使いやすいかなと思うようにもなりましたが、
年寄りは何事にも慣れるのに時間が掛かるのだよ。

* 以下の情報はすべて医療機器関連のものです *

添付文書情報

機器の概要を掴んだり、表現を確認したりするために、製造元のHP以外に添付文書も確認します。Google検索で個別の添付文書に遭遇することも多いのですが、PMDAの添付文書一覧画面では、製造元で検索をかけて、同種の別の機器、付属する機器(で個別の添付文書のあるもの)の有無を確認することができるので、それなりに愛用(<という形容語句は変だよな<自分)していました。

その添付文書情報画面が行方不明に!!

トップ画面中程の「安全対策業務」を選択し、
http://www.pmda.go.jp/safety/index.html
「情報提供業務」を選択すると、
http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/0001.html
左列の「医療機器」から「添付文書」を選択することができます。
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/kikiSearch/
はあ、やっと辿り着いたぜ。

インターフェイスが大きく変わっていて一瞬固まってしまうのですが、
まあ、そこは慣れの問題なのかな~と。
とりあえず、「その他の条件から調べる」で製造元(或いは製造販売業者)名を入力してやると、機器一覧が見られることは確認しました。

もう一つ、使用語句に迷った時や機器の定義を確認したい時などに参照していた
「医療機器関連情報」画面も今回のリニューアルで行方不明に。
探すのに苦労したから、トップをお気に入りに入れておいたのに!!

こちらは、やはりトップ画面中程の選択肢「レギュラトリーサイエンス・基準作成調査・日本薬局方」を選択し、
http://www.pmda.go.jp/rs-std-jp/rs/index.html
最下行の「医療機器基準」を選択して辿り着くことができました。
http://www.std.pmda.go.jp/stdDB/index.html
画面は、現在のところ以前のままのようです。

左列の「一般名称」を選択すると、名称入力画面が出てくるので、例えば「画像診断」などと入力してやると、一般名称に「画像診断」を含む医療機器の一覧が表示されます。個々の医療機器名をクリックして表示される「定義」情報を訳出の参考にすることもあります。

とりあえず、Sayo的捜し物が見つかって一段落。

あくまで、医療機器方面からのPMDA攻撃(?)てことで。
どなたかの何かの参考になれば(ならんか)。
2015.04.13 20:50 | お世話になった(なっている)ウエブサイト | トラックバック(-) | コメント(2) |
といっても、建築関連の翻訳の話ではありません。

「それ」は社会学論文要旨の英訳の形を取り、
突然、無防備なSayoの前に姿を現します。
(最近ではめっきり少なくなり<先生がリタイアされたのか?
それはそれでちょっと寂しかったりも致します)

社会学の分野(になるのでしょうか?)なので、論文の内容は「門前町の形成」だったり、「○○地域に特有の建築様式」だったり、蔵屋敷の話だったりと、非情に(←ココ、決して誤植ではない)バラエティに富んでいて、ほぼ間違いなく、「その日本語何ぞや」からすべてが始まります。

で、たとえそれらの「何ぞや」が解決されたとしても、
日本特有の「何ぞや」さんを英語にするのはとても難しい。

エンドクライアント様からの細かい指示はないので、
一発訳語のない名詞は、イタリックで日本語(英語で説明)の形で訳すのですが、
要旨なんで、あまり長いものにはできない。
でも、何とか、少しでもイメージが湧くような英語にしたい。

そんな時ふとばったり出会い、以後重宝させて頂いているのが、以下のサイトです。
建築というより、日本の古い文化についての説明(英語)付Glossaryと言った方が近いかもしれません。その中に、寺社や民家の造りも含まれているという感じです。なので、現代建築翻訳の参考にはならないかもしれませんが。

もとデータをcompileされたのは、長年日本に居住された米国人女性(故人)とのことで、日本人も顔負けの説明に、思わず納得です。

Entry(ローマ字)、漢字、Remark(関連語句)の3列表示(ABC順)で、説明ページのあるものは、リンクで飛べるようになっています。イラストのあるものは、この目次画面にその旨も表示されています。もちろん、語句のsearchも可能です。

http://www.aisf.or.jp/~jaanus/
“On-line Dictionary of Japanese Architectural and Art Historical Terminology”

その他に、この社会学論文要旨のお仕事が続いた時購入した紙版辞書
「ひと目でわかる建築現場の英単語」(オーム社, 平成17年)
にも時々お世話になりました。

海外での(または英語圏からの海外技術者との)建築現場での使用を想定しているらしい小さな辞書で、収録語数はそう多くないと思うのですが、所々に、各部名称図や工事で使用される英語(図解)が挿入されていますし、巻末に和英両方の索引がついているので、使いやすく気に入っています(殆ど出番がなく可哀そうなヤツなのですが)。


SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
2011.04.27 15:52 | お世話になった(なっている)ウエブサイト | トラックバック(-) | コメント(0) |