屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

例年は、立ち読みで済ませるという、ファンの風上にも置けないヤツなんですが、今季は五輪Yearということで、Sayoなりに頑張ってみました。といっても、最近ではフィギュアスケート関連本の発行も多く、また、金銭的な問題や屋根裏的収納問題もありますので、厳選の4冊です(涙)。


「フィギュアスケート ソチ五輪完全ガイド」(晋遊舎)
昨年末にかけて、五輪ガイドと銘打った雑誌は多数発行されましたが、そのほとんどが、ページ数の殆どを日本人選手の紹介や写真に費やしたもので、外国人選手の情報もそれなりに知りたいSayoにとっては、どれも今ひとつ感が拭えませんでした。そんな中、この本は、日本人を中心に扱いながらも、各Discipline、各国選手の情報もかなり含んだ、読み応えのある内容でした。本書の「コーチ相関図」は、過去の師弟関係まで含めたもので、「あの複雑な『ついた、離れた』の師弟関係を、よくぞ見開き2ページにまとめたものよ」と感涙ものでした。
同業者ファンの間では「テキスト」と呼ばれシーズンを通じて重宝された1冊です。

「Number 848号 ソチ冬季五輪総集編」(文藝春秋社)
表紙が嬉し涙を流す浅田選手。これを見るだけで、こちらも、その瞬間を思い出して泣けてきてしまいます。
Numberの冬季五輪総集編号だけは、必ず購入するようにしています(トリノ五輪号は私事バタバタにより購入失念、ソルトレークシティ五輪号は家庭内行方不明)。当然のことながら、活躍した選手に関する記事が多いため、フィギュアスケート関連記事が多めで、Sayo的には嬉しい1冊。(ちなみに、リレハンメル五輪号のメインはノルディック複合で、フィギュアスケートはケリガンvsハーディングの女の戦いが軽く触れられているくらい。長野五輪号のメインはジャンプで、フィギュアスケートは、扱いこそ大きくなったものの、日本人選手に関する記述は微々たるものでした)。

「フィギュアスケートフォトコレクション Rhapsody 2004-2014」(晋遊舎)
「日本フィギュアスケートの歴史を次々塗り替えた2004-2014年のフィギュア界を記録した完全保存版フォトブック」と銘打たれた書籍。2003‐2004年のシーズンから、各シーズンに活躍した日本人選手、外国人選手の写真が、シーズン毎に掲載されています(各シーズンの主要大会の結果付)。
田村岳斗コーチ、本田武史コーチ、村主章枝さん、恩田美栄コーチら、「それは彼らから始まった」的な選手や、国内ではそれなりの戦績を残しながらも世界選手権(或いはGPシリーズ)まで到達できなかった選手たちについても触れられているのが嬉しい。引退した選手については、(外国人選手も含め)その後の活動が記されている場合も多く、ファン垂涎の1冊(と思う)。これで1500円はお値打ちものかと。その情報量の多さの故、老眼には優しくありません、念のため。あと、日本人選手活躍の記述は、伊藤みどりさんの世界選手権優勝(1989年)から始まっているのですが、そこは、渡部絵美さんと佐野稔さん(それぞれ、1979年、1977年の世界選手権で銅メダルを獲得)に関する記述から初めてほしかったなという気もしました。

「ソチ・オリンピック World Figure Skating別冊」(新書館)
今では、フィギュアスケート専門の雑誌も何冊か発行されていますが、1990年代後半~2000年代前半にかけては、この「World Figure Skating」が唯一の雑誌だったと記憶しています。海外にいる間は、(特に日本人)選手の動向を(日本語で)知ることのできる唯一の雑誌だったので、一時帰国のたびに買い集めていました。帰国してからは、写真比が増えたこともあり、立読みですませることが多くなりました(どこまでもTextの好きな人)。
この特集号も写真多めですが、特集号だし、許す(注:そこにSayoの許可はいりません)。各選手のインタビューの他に、帝王プルシェンコに関する記述、荒川静香さんや男子の試合のジャッジを務めた岡部由起子さんの解説などもあり、なかなかバランスの取れた特集号だったと思います。


それでは、皆さん、また来季にお会いいたしましょう。
(・・・ブログ自体はしつこく続きますが)
2014.04.05 13:40 | フィギュアスケート(~13-14 season)  | トラックバック(-) | コメント(0) |
日本開催のWorldを引退の場に選んでくれて。

もちろん、「日本開催だから」というただそのことだけが理由ではないと思いますが、五輪後にもう一度調子を上げていくのは、並大抵のことではないと想像します。そんな中で、出場を決めてくれてありがとう。来てくれてありがとう。

Jeremy Abbottさん
Tomas Vernerさん
Carolina Kostonerさん
Savchenko & Szolkowy(ペア)
Pechalat & Bourzat(アイスダンス)
(とりあえず、Sayo把握の「引退」を明言されている海外選手の方々です)

Savchenkoさんは、優勝者インタビューで、たどたどしい日本語で「嬉しい」「日本のファンが1番」と言ってくれました(間違えないように掌に書いてたし!)

他国の国旗も持参し、他国選手の演技にも惜しみなく喝采を送り、7拍子の曲に一糸乱れぬ手拍子を付けていく、そんなファンのいる国にいることを嬉しく思います。

残念なのは、この頃、演技開始直前に黄色い歓声が飛ぶことが多くなったと思えること。男子SP後、ちょっと話題になりましたが、前にも同じようなことがあったと記憶しています。氷の上で演技開始位置に停止した瞬間から、演技は始まっています。ゴルフなら、ここで「QUIET」の札が上がります(と思う)。そこからは、黄色い歓声は控えてあげてほしい。宜しくお願いします。

Number Web田村明子氏の記事
http://number.bunshun.jp/articles/-/806006


・・・そして、Sayoのシーズンも終わろうとしている(感傷)
2014.03.28 12:39 | フィギュアスケート(~13-14 season)  | トラックバック(-) | コメント(4) |
女子SP。

浅田選手の演技(正確にはそのリプレイ)を見ながら、何となく、「努力は必ず報われるわけではない」という言葉を思い浮かべていた。数ヶ月前に新聞で拾った言葉で、その時は「人生とはそういうものだよなあ」と共感しつつも、話者の「だから、大きな大会でメダルを取った選手が、『努力すれば必ず報われる』と言うのは滑稽(傲慢だったかな?)だ。あなたは報われたかもしれないが、世の中報われない人の方が多いのだ」という言葉に、「それは言い過ぎではないか」と心から同意できない気持ちもあり、「屋根裏」恒例「新聞から」への掲載は見送った。その言葉を、何となく思い出したのだった。

「大きな舞台では力を発揮できない」といような記事も目にした。確かに、そういう部分もあるのかもしれない。でも、そうやって上から目線で批判できるのは、何度も同じ立場に立ち、その度に最高のパフォーマンスをできる人だけだと、私は思う。現に、同じ経験を経てきた国内外の選手たちは、「頑張れ!」と浅田選手を激励していた。

女子FP。

「ノーミスの演技してくれるかな」「今日も駄目かな」「見るの怖い」「でも見届けなくちゃ(いや、私が見届ける必要はないんですが)」というジレンマと戦いながら、LIVE中継のTVの前に座った方も多いと思う。ジャンプを降りるたびに、「よしっ」「跳んだっ」といちいちガッツポーズする様は、たぶん傍から見ればイタいおばさん。でも、皆さんも、たぶん、やったよね。結果は・・・皆さん、ご存知のとおり。

今日、私は考える。「努力が100%報われることはないかもしれないが、努力は裏切らない」「究極の場では、日々の努力と、その努力に裏打ちされた『できる』という気持ちが自分を支える」のだと。
周りのたくさんの人々の支えがあったには違いないが、氷の上では1人だ。その時に「誰のために、何のために滑ろう」というものはあるのかもしれないが、土台となってその気持ちを支えるものは、やはり毎日の努力なのだと思う。だから、努力が報われることはなくとも、努力なしには何も始まらない。

前日のTV解説で、姉の舞さんが、「練習でできていることしかしないのだから、自分を信じて滑りきってほしい」と言っていたのが印象的だった。

人間、いくつになっても、学ぶことは多い。

あの選手にも、この選手にも言及したいのだけれど、記事がどんどん長くなってしまうので、言及は、銅メダルを獲得したカロリーナ・コストナー選手だけに留めておこうと思う。

ジュニア時代から将来を嘱望された選手だったけれど、ジャンプが安定せず、これまで五輪を含む大きな大会ではあまり力を発揮できずにいた。長い手足をどう扱ってよいのか分からないでいるように見えることもあった。でも、今回の五輪の演技は素晴らしかったと思う。27歳で初めてのメダル。鈴木選手もコメントで「遅咲きでも頑張れるということが伝われば」と言っていたが、やはり20台後半になって伸びてきた(私が知らなかっただけだったらごめんなさい)同じイタリアのマルケイ選手も含め、年長の選手の頑張りも目に付いたなと思う。


記録には残らなくても記憶に残る演技やプログラムがある。女子のプログラムでは(再放送視聴のものもあるので、全部のプログラムを観た訳じゃないんですけど)、浅田選手のラフマニノフ、鈴木選手の「愛の讃歌」「オペラ座の怪人」、そしてコストナー選手の「アヴェ・マリア」が心に残った。


いや、まだChampions’ Galaが控えているので、油断(?)は禁物。
2014.02.21 18:00 | フィギュアスケート(~13-14 season)  | トラックバック(-) | コメント(6) |
新たな時代が始まる。

でもって、「屋根裏」は今日も我が道を行くのだった。


ソチ五輪、男子シングル。
羽生選手、優勝おめでとうございます。そして、町田選手、高橋選手、入賞おめでとうございます。皆、それぞれの立場で皆精一杯頑張ったと思います。本当にお疲れさまでした。
(蛇足:羽生選手、19歳とは思えん受け答え。町田選手、「語録」を待つ自分がここに。高橋選手、色々貫禄やなあ~。織田クン、解説好感、号泣確認。本田コーチ、分かり易かったです。)


プルシェンコ選手の棄権と十代の羽生選手の優勝(蛇足ながら、最年少はアメリカのディック・バットンさんだそうです)が大きく取り上げられることが多かった今大会ですが、この五輪又は今季を現役最後のシーズンと位置づけている選手は多く、個人的には、とても感慨深い男子シングルとなりました。

エフゲニー・プルシェンコ(1982年生)
彼とともに世界選手権を戦った同年代の選手たち(ヤグディン、ゲーブル、本田コーチら)、後輩にあたる選手たち(ランビエール、バトルら)がとうに現役を退いた後も、32歳という年齢まで現役を続けた(休んでいるシーズンも多かったですが)ことは、本当に凄いことだと思います。しかも、団体戦では、身体に人工椎間板を入れた状態で4回転を跳んでるし。やはり只者ではない、というか身体に何らかの障害が残らないことを祈ります。個人的には同時代の選手ではヤグディン選手の方が好きでしたが、「Sex Bom」のような受け狙い(?)のプログラムを真面目な顔で滑ったり、納得のいかなかった本番のプログラムを4回転だけ抜いて「どうだ」と言わんばかりに滑ったり、と振り幅の広い(?)プルシェンコ選手のエキジビションも好きでした。

ブライアン・ジュベール(1984年生)
失敗もありましたが、「4回転のジュベール」を貫いたなと思わせてくれた今回五輪のプログラムでした。最後まで演技構成点伸びんな~という印象もありました。点数が出た時、キスクラで両掌を上に向けて肩をすくめた仕草は「仕方ないね、でもこれが僕なんだよ」と言っているようにも見えました。

トマシュ・ベルネル(1986年生)
日本でのエキジビションで鉢巻巻いて滑ったり、変な日本語(?)の書かれた衣装で滑ったりと、「日本大好き」を身体全体で示してくれた選手でしたが、ここ暫くは大きな大会で結果を残せなかったように思います。「若い」という(勝手な)印象があったのですが、高橋選手と同い年だったのですね。

ジェレミー・アボット(1985年生)
スケーティングが素晴らしいと言われる彼が、やはりSkater’s Skaterと呼ばれた佐藤有香さんに師事しているのは、やはり「どうしてもこの人に教わりたい」という気持ちがあったからなのか。いつもジャンプが決まらなくて自爆する、というイメージがあったのですが、動画で見た99点を叩き出したという全米選手権のSPは素晴らしかったです。全くリズム感のないSayoには、あの曲は凄くリズムが取りにくいように思えるのですが、自然に滑っていて凄いなと思いました。
残念だったのは、某局の朝のニュースで「アクシデントが選手を襲う」という流れで、プルシェンコ選手の棄権に続いてアボット選手のボード激突が紹介され、「優勝争いに絡んでくるかと思われたが、これで終わった」というような紹介のされ方をされただけで終わったこと。だ~か~ら~、その後のリカバリーが素晴らしかったんだってば!!! 
最終順位は2桁でしたが、本人としては満足だったのではないでしょうか。エキジビションナンバーなどは自分で振付けているようなので、今後は、コーチ兼振付師の道を歩むのかなと勝手に思ったりしています。

高橋大輔(1986年生)
ああ、もう、「ビートルズメドレー」を見るたび、涙もろいSayoは何度でも涙してしまいます。羽生選手の今後は未知数ですが、彼ほど「魅せる、踊れるスケーター」は、今後暫く出て来ないのではないかと。それほど、仕草の1つ1つに色気のある選手でした。
バンクーバー五輪の直後は、ソチまで現役を続けるとは、本人も思っていなかったのではないかと思います。1年1年モチベーションを保つのも大変ではなかったかと。
そして、今年のこのFPは、フィギュアスケートだったり支えてくれた方々だったりファンだったりに「ありがとう」の気持ちをこめたプログラムだよなあと思うのですが、感謝の気持ちで滑るプログラムで攻めていくという、その気持ちの持って行き方も難しかったのではないかなあと思います。
本当に4分半があっという間に感じられるFPでした。

皆さん、長い間ありがとうございました。
(* 引退情報は五輪開始前の情報やhearsayを基にしています)


そして、これからの時代を日本の羽生選手(1994年生)を始め、フェルナンデス選手(1991年生)、デニス・テン選手(1993年生‐‐チュチュを着たエキジビションナンバーの写真の印象があまりにも強烈だったので、もう20歳というその事実に驚愕!)らが担っていくことになるのでしょうが(町田選手は、大学卒業の来春を1つの節目としているという話で、独特の雰囲気好きだったので、残念だわ~)、皆、大きな怪我なく順調にキャリアを積んでくれることを願わずにはいられません。

私はスポーツ医学は不得手ですが、4回転ジャンプの練習は、絶対身体に大きな負荷を掛けていると思うのです。毎日何十本という練習をしていれば、そのうち身体のどこか、恐らくその選手の一番弱い部分に、酷使のツケが出てきてしまうに違いありません。今後、選手の身体への負荷の少ない跳び方やケアの方法などが、さらに科学的に解明され、広まっていってほしいなあと思うのでした。

いったん、アイスダンス・・・じゃなかったわ、現実世界に戻るSayoでございます。
2014.02.17 00:09 | フィギュアスケート(~13-14 season)  | トラックバック(-) | コメント(2) |
*2月10日追記*

フィギュアスケート団体戦ペアFPに、もはやハハの心境。

こけるな(ジャンプ&スロージャンプ)
落とすな(ツイスト)
潰れるな(リフト)
最後まで耐えろ、耐えるんだ(木原選手バテ気味)
よくやった(涙)

と、5行で表わしてみると、こんな↑感じ。
シングルから転向してまる1年で、よくぞここまで。
素人に投げられる決心をした高橋成美選手の勇気にも拍手を送りたい。

そして、すでにバテ気味のSayoを、今晩団体戦後半戦が襲うのだった。


五輪のお供に、仕事の邪魔に追加情報です。
知る人ぞ知る(?)「観たぞ○○オリンピック」フィギュア団体戦。
(私もそ~んな昔から知っている訳ではないことを告白しておきますが)
飲み物をお持ちの方は吹かないよう細心の注意を払って
以下URLにお進みください(吹いたわよ)。
http://www.1101.com/sochi2014/2014-02-10.html


中身のない記事で申し訳ないのですが、五輪期間中、特別仕様にてご勘弁ください。
次回は、もう少し頭を整理して普通の記事を書きたいと思います。
2014.02.09 13:24 | フィギュアスケート(~13-14 season)  | トラックバック(-) | コメント(4) |