屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

* 10月29日拙ブログ「リンク」ページに「新・翻訳者つれづれ日記」さん(KYOKOさん)を追加しました *


なぜか分からないが、来た。
もちろん、自分的に「大型案件」ってことですが。

毎年、12月末~3月末の時期には、こんな私でも100枚(仕上りベース400字/枚)を超える案件を頂くのですが、今年は、は、早すぎる。喪中葉書どうしよう(<心配はそこかよ<自分)。

それでも1報200枚超という案件は、私にとっては未開拓の地でありますので、ちょっと攻めあぐねて疲れている今日この頃です。って、まだ始まって日が浅いんですけど。とはいえ、こういう大型案件の常で数回分納なので、あまりノンビリもしていられません。

2つ下の「これから」という記事で、「無理はしない」とか書いたばかりで、確かに日単位の平均処理必要枚数的には無理のない納期を頂いたんですが、なかなか思うとおりにはいかない今日この頃です。ぱらぱらと要外出の用事ができてくるという不可抗力(?)に加え、慣れているはずの分野の不慣れな内容(?)にとまどい、今、心を入れ替えて「材料強度学」と「疲労力学」の基本に取り組んでいます。原稿にも「アンタ、本当に医療機器様?」と八つ当たり的に怒りをぶつけてみましたが、もちろん、返事はありませんでした。

現在、この案件は、我が家では、コーディネータさんの「キリストの贖罪級に重い案件ですいません」という言葉をお借りして「贖罪案件」と呼ばれています。先は長いですが頑張ります。更新の間が開いたら、「贖罪案件に負けているらしい」と思ってやってください。

次回は、贖罪案件に負けず(希望的観測)、「Micro」(Michael Crichton & Richard Preston)のレビューの予定です。うっ、佳境。1人、殴り倒してやりたいくらい憎たらしいヤツがおるねん、悪役以外に。
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2012.10.27 14:59 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(4) |
「銀盤のトレース」(実業之日本社 2010)
「銀盤のトレース age15 転機」(実業之日本社文庫 2011)
「銀盤のトレース age 16 飛翔」(実業之日本社文庫 2012)


最初の作品(「銀盤のトレース」)を図書館で偶然手に取ったのでした。
続くと言えば続くような、終わりと言えば終わりとも取れるようなラストだったので、続編が出るとは期待していなかったのですが、去年のフィギュアスケートシーズン、いきなり続く2冊が文庫で出版され、貪るように立ち読みしたのでした。何だか、買うのが恥ずかしかったもので。十分大人の鑑賞に堪え得る内容だと思うのですが、ちょっとジュブナイル限定を窺わせるような表紙でして・・・って、それを必死で立ち読みするおばさんも、かなりアヤしいですが。でも、どうしても繰り返し読みたくて、先日、ついに文庫2冊を購入してしまいました。シーズンも始まるしね。

てことで、タイトルから予想されるとおり、フィギュアスケートについてのお話です。


「銀盤のトレース」
主人公の竹中朱里は小学6年生。もともとミニバスケをやっていたのですが、引越しを機にフィギュアスケートを習い始めます。「フィギュアスケート王国」とも呼ばれる名古屋が舞台。朱里ちゃんは運動神経がよく可能性もありそうですが、もちろん、将来を嘱望されるほどの選手ではありません。練習風景やバッジテストなどスケートシーンも勿論多いですが、それ以外の内容、たとえば、リンク事情や家族関係、暫く前までやはりスケートを習っていた姉の瑠璃との姉妹関係なども丁寧に描かれます。お母さんから5級(だったと思う)のバッジテストに受からなければスケートを止めるよう言われた朱里が(母親がそう宣言したのにもちゃんと理由があります)何とか昇級できたところでお話は終わります。少女の成長譚として、これはこれで完結してもおかしくないと思える終わり方です。


「銀盤のトレース age15 転機」
朱里は中学3年生に成長。スケートは続けています。そこそこの高校にスポーツ特待生として推薦入学できそうな程度の実力はあります。経済的なこともあり、その高校への進学を考えていた朱里ですが(特待生は授業料免除)、家族の後押しもあり、ジャンプに失敗・転倒して骨折し練習ができないでいる間に猛勉強し、有名選手が多く進学し立派なスケートリンクのある名南大附属高校に一般入学を果たします。朱里はそこで、1作目で、偶然リンクで出会い、時々コンパルソリという今はもうなくなってしまったスケートの基礎を教えて貰うことになった朝倉さんという「ヘンなおじさん(実は往年の名選手)」と再会。骨折後怖くて飛べなくなっていたジャンプを矯正して貰うことになります。朱里はもともと左利きで、本来なら時計回りで回転するのが自然なのですが、これまでは他の選手と同じように反時計回りのジャンプを飛んでいたのですね。それを、身体にとって自然な時計回りジャンプに直せば恐怖心なくもっとよいジャンプが飛べるかもしれないというのです。それまで、朱里は、「おじさん」のことを本来のコーチである明子先生には内緒にしていたのですが、事ここに至ってきちんと話さざるを得なくなります。こっそり他のコーチに習っていたことだったり、学校のリンクで過ごす時間が増えたことなどいくつかの要因が重なり、明子先生とは何となくうまくいかなくなっていきます。そうした師弟関係の変化、級友との関係、家庭の事情でスケートを止めることを余儀なくされる親友のことなどが描かれます。最終的に、ジャンプ矯正は成功し、明子先生との信頼関係も回復し、西日本選手権の出場を賭けた中部ブロック大会で、朱里は素晴らしい演技で優勝を勝ち取ります。その演技の描写は何度読んでも泣ける。


「銀盤のトレース age 16 飛翔」
朱里は、西日本選手権を勝ち上がり、初めて「全日本ジュニア選手権」に出場します。そこで、熱で朦朧とした中で反ってよい演技ができ2位に入るのですが、そのことより、朦朧とした中でジャンプに入る軌道を間違い、1つのプログラムの中で右回りと左回りの両方のジャンプを飛んでしまったことから、一躍「スイッチジャンパー」としてメディア全国区になってしまいます。推薦で初出場した全日本でも7位に入り、エキジビションも初経験。ついには、それまで全く国際経験のないまま、その年の世界ジュニア選手権への派遣が決まります。メディアの取材も経験しますが、皆が聞くのは「試合で左右両方のジャンプを入れるのか」「なぜ入れなかったのか」ということばかり。ジャンプ以外のエレメンツも加点が取れるように一生懸命練習してきた朱里はそれが不満で、時にはぶっきら棒な対応をしてしまうこともあります。そんなメディアシンデレラ的存在の朱里は、2CHで叩かれたりするようにもなります。姉の瑠璃も、妹ばかり持て囃されるのはやはり多少面白くないようで、彼女が、そうしたネットいじめ者の気持ちを一般的に代弁するような形で、自分の気持ちをちらっと吐露したと思われる場面もあります。結局、世界ジュニアでは、試合の前に足を捻挫して満足の行く演技ができず、SP25位、FP滑走に届かずの結果に終わりましたが、左右両回りのジャンプを跳んだということで、試合後のパーティーではちょっとした話題になります。朱里が「スイッチジャンプ」も自分の個性のひとつと受け入れ、来年はそのことだけではなく演技の結果で評判になるためにもう一度ここに戻ってくると誓うところで本作は終わります。


ここで終わりかもしれないし、まだ続くかもしれないしって感じなのですが。
シーズンも始まることですし、「age 17」に期待しましょう。
朱里が悩みながら少しずつ成長し、大会で成功を収めていく過程はやはり読んでいて爽快ですし、世界レベルのスケーターへと育って行く様を見届けたい気持ちもありますが、競技者としては「そう言えば『スイッチジャンパー』として一時騒がれた選手もいたよね」レベルで止まってしまうけれど、本人がその事実を向き合いその後の人生を選択するという方向の話も読んでみたい気がします。

本作では、メディアの煽りや、色々な立場の人々の良きにつけ悪しきにつけ「掌を返す」的な対応も描かれていて、その辺りもきちんと書いてくださっているのが嬉しい。合わないスケート靴の話も「こういうことなんだな」と興味深いです。著者は周辺事情なども本当によく取材されていて、フィギュアスケートが好きな方なのだろうなあと思います。

続編、カモ~ン!!
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2012.10.19 10:57 | フィギュアスケート(~13-14 season)  | トラックバック(-) | コメント(6) |
[症例]
50歳女性。既婚。子供なし。両親他界。義両親健在(別居、この先同居予定、タイミング流動的、そしたらもう翻訳は無理かも<弱気<でもしつこくやるかも<ビミョー)。
翻訳経験 約20年前から。うち計3年は派遣翻訳。米国転勤、両親の世話で、完全休止約7年、Capacityの半分以下に縮小の時期が4年程度あり。現在は実家&たまに義実家関係の雑事等あり、8~9割程度で稼動。そういう年齢だい。当面現状維持の予定。
翻訳処理量(出来上がり換算) 和訳:平均6~8枚(400字)/日、英訳:平均1500~2000W/日(機械電気関係分野) 書くのも恥ずかしい少量。医薬(医療機器):医薬以外のお仕事の比率=9:1。和訳対英訳=現在ほぼ100%和訳。
Trados等 未使用
 自活 不要(贅沢しなければ旦那の給料で生活できている<この先もリストラなければ)。ただし(義父母含め)老後資金的にはまだ不安。

と、現状、症例報告風に書いてみました。ちゃうか。
そんなわけで、いつも「いつまでできるかな~」と思いつつお仕事しています。


ここ2~3ヵ月、2社からほぼ同時に打診を頂いたり、自分のCapacity的に無理そうという大き目案件の打診を頂いたり、で、思い切り後ろ髪引かれつつお断りすることが何度かありました。

私は性格的に2件同時進行が苦手で、よっぽどでない限り(極少量ねじ込みとか)Double Bookingはしない主義なので(例えば3件の案件を抱えていたとしても、それは納期がテキトーにズレている案件で、納期の順番に順次片付けて行きます)、2社同時打診の場合は、後から頂いた打診を「すいません」とお断りして終わるのですが、Double Booking以外で「処理能力的にぎりぎりorちょっと厳しい」という案件の打診を頂いた場合は、悩むことも多いです。まあ、この頃では、身体の無理が利かなくなりつつあることも実感として感じていますので、お断りすることが多いですが。

そんな時にですね、「もう少し処理枚数が上げられればな~」とか考えたりもするわけです。
でも、ここ暫くは、「残りの翻訳人生を自分はどんな風に翻訳していきたいのか」みたいなことを考えていました。本当に、もっと処理枚数を上げる方向で行きたいのか、自分。

で、とりあえずの結論ですが、「否」という結論に達しています。
環境やソフトウエアを整備することで、もう少し処理できるだろうな~という部分はあります。そこの部分は、多少試行錯誤しながらやっていくと思いますが(苦手なんですけどね~)、時間管理の徹底とか仕事時間の多少延長とか、そういう「もう少しずつ色々頑張る」部分での改善(?)は、一過性のHard案件を除いてしないことにしました。今まで通りの「ちょっとだけ余力がある」という微妙にユル~い状態を維持しようと思います。今の収入(と言っても、処理量がアレ↑ですから、たかが知れてますが)があと(できれば)5~6年維持できたらと。その代わり、調査だったり訳文だったりで妥協しない、丁寧な仕事を続けていきたいです。そういうやり方が、結局、自分の精神衛生上も一番宜しいようです。そうやって、「安心して仕事を任せられる」翻訳者に少しでも近づき、その状態がキープできればいいなあと。

まあ、いろいろ自戒の意味もこめまして、50歳の自分の今後など、ちょっと俯瞰してみたりなどしたのでした。あと10歳若ければ、また違った風に考えたかなと思ったりもしますけど。
勉強は続けます。処理能力どうこうよりも、案件をお引き受けする際の「安心」のベースになりますので(と信じたい)。亀の歩みですけど。
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2012.10.15 21:05 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(0) |
またまたプチご無沙汰しました。

皆様にご心配頂いた(ありがとうございます)うさぎの目は、ここ2、3日、かなり軽快してまいりました。まだ予断は許さないですが。普段サプリなどは飲まないのですが、1週間くらい前から市販のビタミンCを飲み始めました。目医者さんの処方薬にもビタミンCの錠剤が入っていたんですけど、出血を止め血管を強化する作用もあるらしい。水溶性のビタミンなので、気持ち的にも安心。暫く様子を見て、それでもなおうさぎの目が繰り返されるようなら、漢方さんにも相談してみようかと思っています。

で、その後ですね、お仕事などちょっと無理したのが祟って、旦那の風邪がうつりまして。寝込むほどではない咽喉鼻風邪だったのですが、咳だけが残ったのでした。今日、いつもの老爺先生のところへお薬を貰いに行ってきました。昼間は大丈夫なんですけど、朝晩ひどいんっすよ~。・・・と訴えると、「年を取ると弱いところが一番やられるからね~」と言われてしまったのでした。実は、私、小児喘息という過去(そう重いものではなく高校生の頃には殆ど治りました)がありまして。やっぱり、何もかも加齢のせいっすか。とまたまたやさぐれているSayoです。


で、やっと今日の本題です。

医療機器の和訳のお仕事を頂くようになって1年と少し。
時にはイレギュラー案件もありますが、特定のクライアントさん(数件)の同種の機器に関連するお仕事を頂くことが多くなりました。

という訳で「あの時あの訳語は何にしたっけ~」ということも多くなり、半年ほど前から、秀丸以外にエクセルでもマイ対訳集を作るようになりました。

秀丸はgrepでがしっと一括検索できるので便利だし、説明を書き加えたり参考URLを貼り付けたりしているので、苦労した訳語探索の足跡(?)が辿れる点も(個人的には)なかなか気に入っているのですが、テキストエディタなので、特に長い説明は読みにくいんですよね。

という訳で、手間にはなりますが、訳出しながら秀丸とエクセルの両方に対訳を登録していくという方法を取るようになりました。

エクセルの方は、基本1クライアント1Sheetとしたので、一般的な傾向として、案件が多いほど語数も多くなります。入力は、案件固有の略語(Aという製品の試験報告書ならATRという具合<自分で案件が特定できればそれでいいんです)、英語、日本語訳のみです。
両方に登録する場合、秀丸のみに登録する場合(その語を選択するに至った長めの説明やURLの貼付が必要な場合など)、エクセルのみに登録する場合(簡単な単語だけど、そのクライアントさんで定訳がある場合など)の3種類があります。
秀丸は、上でも書きましたがGrep一括検索で、エクセルは通常の検索機能で検索します(Sheet単位になりますが)。

例えば、sampleやspecimenなどの語は、クライアントさんによって微妙に異なる場合があるので、エクセルで確認しています(最初はだいたい参考資料付きで始まることが多く、余程のことがない限り、以後の翻訳は基本それに併せて行なっています。なので、sampleも、クライアントさんによって、「サンプル」「試料」「検体」「被験体」など微妙に異なってきます)。
逆に、以前苦しんで説明を付した記憶が残っている(←説明の内容を忘れているところが何とも悲しい)語句や、practiceなどの微妙に訳しにくい語については、秀丸で過去例を参照します。

そんな感じの2重登録、この頃ではだいぶ慣れてきまして、自分としてはなかなかよい感じで使用中です。まだまだ発展途上ではありますが。

何でもかんでも「加齢」のせいにすることは宜しくないことと重々分かっておりますが、若い頃に比べ、やはり記憶力の低下は否めません。何が悲しいって、「A=B」という1対1対応がすぐに出て来ない。「『あのドラマにナントカって役で出ていた、ホレ、あの人』という、一番ほしい情報(あの人)が出て来ない」状態です。そんな私ですが、Bという答えは出て来なくとも、「A情報の答えはあの頃あそこらへんに置いた」という記憶だけは結構残っているものです。

ということで、秀丸とエクセル君に助けられて、今日もSayoは行くのであった。
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2012.10.09 19:37 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(0) |
状態です、左目が。
より正確には、左目の白目部分が。

うさちゃんは大好きなので、うさちゃん状態に近づけるのは嬉しい・・・とか言っている場合ではなく、ハッキリ言って、鏡を見る度に自分でも「ホラーやなあ」とため息の出る今日この頃。軽快しては出血し・・・を繰り返してひと月になります。

これは結膜下出血と言って、結膜下の毛細血管が破れて出血した状態です。
Sayoの場合、左目の鼻側の血管が脆くなっているらしく、
内側半分の白目部分が真っ赤になっています。
(下手なホラーよりずっとホラーチックです)

Googleなど調べてみると、underlying causesが別にない限り、放っておいて大丈夫というか、基本放っておくしかないようです。血腫ができて微妙にごろっと感がある以外は特に症状もないし、視力にも影響ありません。

とはいえ、旦那さんがとても気味悪がるんで、ちゃんと眼科には行きました。
先日「緑内障疑診」でお世話になった目医者さんね。
素人見立て通り、放置可能の結膜下出血でした。

「放っておいても大丈夫」とのことでしたが、一応、止血薬&ビタミン剤(内服)、抗菌点眼剤(クラビット)を出して下さいました。
でも、駄目だね~。ちょっと軽快したと思うと、また出血する。
1週間を1サイクルとして、金曜夜あたりから出血が始まり月曜朝頃までに最高潮に達し、少しずつ出血が引いていくという感じ。ストレスや疲れが関係するという説もあるのですが、確かに、金曜夜は疲れもMAXの状態ではあります。
その他に、結膜弛緩症といって、結膜の一部が垂れ下がり、それが原因で結膜下出血を起こすこともあるようです(これは、手術で治癒することも可能らしいですが)。結膜弛緩症は加齢とともに発症頻度が増大します。まあ、お肌のたるみと同じってことね。お肌だけじゃ足りねえってかよ(怒)。

と、うさちゃん目でちょっとやさぐれているSayoです。

皆さんも目には気をつけてくださいね。
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2012.10.01 21:07 | 健康 | トラックバック(-) | コメント(8) |