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屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

せめて和んでお帰りくださいませ。

りんごの芯捕捉
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しばし偵察、のち
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いただきます♪
りんごうさちゃん




撮影:旦那さんの同僚
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2013.03.10 22:29 | 好きなもの・こと | トラックバック(-) | コメント(2) |
以前、「派遣翻訳についての経験を記事にして貰えたら嬉しい」というコメントを頂いたことがありました。その後、ずっと気になってはいたのですが、何となくまとめにくかったこともあり、ずるずると後回しにしていました。

ひと口に「派遣翻訳」と言っても、共通する部分は「翻訳する」というその1点のみで、その内容、環境は本当に様々と思います。なので、以下の内容は、「1事例」として参考に留めて頂きたいと思います。

個人的には、時間と場所を拘束される派遣翻訳は、あまり向いていないなあという気がします。納期と原稿だけがあり、極端な話、納期に間に合いさえすれば、どれだけ時間を掛けて原稿を作成してもよいという今の働き方、時にもの凄いプレッシャーで潰されそうになりますが、好きです。

とはいえ、私の場合、勉強→仕事へのtransferは、派遣翻訳を介してでしたから、最初の派遣翻訳なしに今の自分はないというのも又事実なのです。その意味では、本当に感謝しています。

派遣翻訳には3回行きました。すべて同一メーカーの同一事業部(の関連はあるが別の部署)です。私が登録していた派遣翻訳会社は大手ではなく、従って取引先も派遣登録者も少なく、「ウチの機械に慣れている人がほしいんだけど」という取引先要請があれば、数年のブランクを経ても、同じ人に何度も打診が来るような会社でした。2回目と3回目は、そんな要請に応じたものです。

最初の派遣は1993年~1995年。生産ライン内の品質保証部門。
2回目は2005年3~5月。同じ事業部の海外新工場立上げプロジェクト。
3回目は2009年10~2010年9月。同事業部の海外生産展開プロジェクト。
最初の部署では和訳:英訳の比率は4:6くらい。2回目の部署では1:9、3回目の部署では5:5程度でした。

最初の派遣先は、残業を厭いさえしなければ、新入りが潜り込むには最適の部署でした。「意味が通じる英語を書けばよい」、つまり「100%の出来ではなくてもよいので、とにかく速さ命」の世界だったのです。朝までにFAXで入っている海外販社からの問合せを片っ端から和訳し(時には「それさえ待てない」てことで、口頭で要旨を説明することも)、早ければその日の夕方に何らかの回答を英訳して流す(「現在鋭意調査中、回答ちょっと待ってね」という一文の時もあり)、の繰返しの日々でした。多少表現が「?」だったとしても、商品名、部品名、部品番号、不具合内容といった「キモ」の部分さえ正確であれば、相手(海外販社)も「社内専用英語表現」に慣れていますから、こちらの言わんとすることをほぼ正確に理解してくれたのです。

それまで、私は、英訳とはほぼ無縁の生活で、「英訳」と聞くだけでオロオロしていたのですが、ここでの経験が、とりあえず「英語書くの怖いの」アレルギーを取り去ってくれたように思います。当時は、何冊かの自前の参考書の他に、主に販社から届く英文をお手本に英訳原稿を作成していたのですが、お手本にすべき英文が、そもそもきちんとした英語ではなかったので、そこで2年間鍛えられた後でも、私の書く英語は本当にひどいものでした(今でも、それなりにきちんとした英語を書くには、長々と呻吟し試行錯誤しなければならず、まだまだ医薬分野の英訳には自信ありませんが)。

この部署の社員さんは「技術屋さん」と呼ぶのが一番相応しい、気のいい方たちで(中には、「英訳の時間は原文の長さに比例する」的固定観念に凝り固まっていて、何度「短くても時間が掛かる場合もあるんです(アンタの日本語が分かんねえんだよ<怒)」とやんわり説明しても分かって頂けない方もおられましたが、そんな方でも、いったん仕事を離れれば、気のいい親父さんだったりするのでした)、仕事はしんどかったけれど楽しい(おばちゃん(←当時の私から見た)には一杯お菓子頂いたしね)、そういう意味では居心地のよい職場でしたが、根性体力なしの私は激務に耐えられず、2年ほどで結婚退社しました。

育てて頂いた部署ではありますが、翻訳力を向上させたいと思えば、正直、長く働く職場ではないと思います。間違いのない(少ない)きちんとした英語であるかどうかをチェックしてくれる人は誰もおらず、急き立てられるままに、「間違いをチェックする」「じっくり考える」「推敲する」の部分を犠牲にしなければ、仕事が回らないのです。そして、そんな英文でも、相手が意味を理解してくれさえすれば「成功」なのです。ある程度英訳の力がありそれなりにきちんとした英語を書かれる方でも、この部署に長くいると、(自分の中での)自分の書く英文に対するハードルを下げることになると思います(個人的には、これを「英語が荒れる」と呼んでいます)。そして一度下げたハードルを元の高さに戻すのは容易なことではありません。
ですので、失礼を承知で書きますが、「何より速さ優先」「きちんとした英語でなくても」という部署における派遣翻訳は、翻訳力の向上を目指す翻訳者としては「数をこなす経験を積む踏み台」として捉えるべきで、いかに居心地が良かろうとも長く留まる職場ではないと思います。

2回目、3回目の派遣翻訳については、急ぎの仕事もありましたが、多少時間を頂いて取り組むことのできる仕事が中心でした。2回目以降の打診が元の部署への派遣の打診だったなら、普段「イヤと言えない」損な性格の私も、勇気を奮って断ったと思います。

私の経験は、極端な1例かも知れず、「翻訳チーム」の一員としての派遣翻訳のように、参考に出来るきちんとした資料&できる先輩が揃っていて、働くことでどんどん正しい力がついていくという部署もあると思います。ひと口に「派遣翻訳」と言っても、本当に千差万別かと。

最後に、現場資料(?)についてですが。
派遣翻訳先の部署に、仕事に必要な参考資料が揃っていたり、派遣翻訳者専用のPCにひと通り必要な辞書がインストールされたりしている場合もあるようですが、私の場合は、「翻訳には専門辞書が必要」ということすら知らない社員さんの中に放り込まれた唯一の翻訳要員という位置付けでしたから、当然、資料も辞書もありませんでした。なので、監督者の了解を得て、「辞める時はPCを元の状態にして返す」という条件で、自分のCD-ROM辞書をPCにインストールしたりDDWinを使用したりしていました(2、3回目の話。1回目は、基本紙辞書、原稿は手書きかワープロ打ち。運よく空いていれば、Windows 3.0?が使えた。今ではSEIKOさんの電子辞書とPasoramaさえあれば、とりあえずダイジョブかなと思いますので、この点は、あまり心配する必要はないかもです)。
あ、その代わりと言っては何ですが、「生き字引」的二本足現場資料は周囲に溢れていました。「分からないことをその場で聞いて簡単に解決できる」というのは、派遣翻訳の特典であろうかと思います(得た知識を自分なりにまとめるなど、それが記憶に留まるような「処置」施す必要がありますが)。

てことで、どうまとめてよいか分からないので、
「派遣翻訳」に関する記事は唐突に終わるのだった。
参考にならず、ごめんして。
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2013.03.08 12:55 | 伝える | トラックバック(-) | コメント(2) |
両親のことで先が見えずテンパっていた時、アマノジャクな私は、「やまない雨はない」とか「明けない夜はない」という言葉があまり好きではありませんでした。(これらの言葉に力を貰う方もたくさんおられると思います。あくまで個人的な感じ方です。)

これらの言葉を掛けてくださった方もおられたし、旦那にも、「夜は必ず明けるんやから」と何度も言われたんですが、根性悪の私は、心の奥底では「でもまた夜が来るし」「また雨は降るし」という具合に、素直にそれらの言葉を受け取ることができずにいました。
これらの言葉の中にある(のじゃないかと私が考える)「ネガティブな部分はとりあえず考えないようにして、物事の明るい部分を見ていこう」的態度で物事に対するには、ある程度のエネルギーがいります。「私を先に(精神科に)入れて~!」と泣き叫んでいた当時の私には(他人から見ればそうたいしたことではなかったのかもしれないですが、キャパ低いもんで<自分)、そのエネルギーすらなかったのかもしれない。

でも、表題の言葉は、たぶん、当時の私の心にも沁み込んだんじゃないかとふと思いました。もちろん、置かれた状況の客観的な重さは全然違うのですけど。

震災を経験された方の談話の一部ですが、心に残ったので。
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2013.03.05 18:35 | 分類不能 | トラックバック(-) | コメント(7) |
私の守備範囲は医療機器で、各種試験報告書、文献、SOPなどの和訳が殆どです。それでも、FDAへの申請に関する語句(510(k)、PMA、30-day Noticeなどなど)にお目に掛かることは決して稀ではなく、その都度、Google検索でしのいできたのですが、常々、FDAの申請に関する参考書がほしいなあ、と思っていたのでした。定訳がないらしく、まず内容をきちんと理解するために、FDAの該当するHPに当たるしかない場合も多く、その結果、「君の言いたいことは何となく分かるよ、分かるんだけどね」状態で、脳味噌を沸騰させながらすごすご引き下がることもしばしばでした。

今回、またまたFDAの絡む、量も多いけれど納期も少し長めのお仕事を頂いたので、訳出作業に入る前に、ちょっと気合を入れてAmazonさんを探してみたりなどしました。

まず、釣餌に掛かったのは、「最新 医薬品・医療機器 FDA申請・査察対応の留意点」(2011年)だったのですが、何と言っても出版元がヤバい(「情報機構」さん)。別に怪しい会社という訳ではありません。Amazon検索で引っ掛かることも少なくない、その意味では実務に即した書籍を提供して下さる、何かと書籍目次にお世話になることの多い(?)出版元です。医薬関連の通信講座も随時開講して下さっています。
し~か~し~、何と言っても書籍1冊のお値段がヤバい。この書籍も72450円という「転記ミス(ゼロ1個多い)ではありませんか」と版元が情報機構さんでなければ我が目&誤植を疑う、なかなかに宜しいお値段でしたので、目次で我慢することにして退避しました(目次を確認した結果、すべての情報は必要なさそうな感じでした)。

次に掛かったのは、「医療機器の知識―FDAの承認審査プロセス」(薬事日報社、2008年)。「9690円より(出品者から)」というお値段は、情報機構さんの高値洗礼を浴びた後の交感神経優位の身には、十分許せるお値段のように思われます。でも、出版社さんのHPを確認してみましたら、本書の元値は3000円+程度で、現在は在庫切れで入手不可能であることが分かりました。Amazonでは中身検索ができるのですが、内容的には「あってもよいかも」な感じでしたが、縦書きなのが「・・・(ちょっと読みにくいのよね~)」。「あってもよいかも」に元値の3倍は払えません。という訳で、一応、「ほしいものリスト」に保管。

次に「FDAの事典―Food and Drug Administration 第2版」(薬事日報社、2006年、3360円)を釣り上げました。「画像はありません」表示なのが何とも不安を掻き立てますが、出版社さんのHPのあまり愛想よいとは言えない書籍説明を見る限り、コンパクトに色々な情報が詰まっている感じです。

ということで、今回は何かしらの書籍がほしいと思っておりましたので、この本を購入してみたのですが、これが(今回、申請に関するかなりの語句と対峙しなければならないSayoにとっては)予想を超えるヒットとなりました。医薬品、生物製品、医療機器、食品等すべての分野を網羅していますので(FDA&FDA内の個々のセンターの簡単な説明 → 用語集の形で申請の種類などを説明(医薬品、生物製品→医療機器→食品、動物用医薬品)→ 図表資料 → 索引)、個々の情報量は限られていますが、個人的には、医療機器の申請に関してひと通りの情報が得られ、「どんなキーワードでググったらいいのか」「FDAのHPのどの部分を、気合いを入れて読めばいいのか」ということが分かるだけでも、かなり助かっています。巻末索引がかなり充実しているのも嬉しい。

そんなわけで、「これ1冊あればすべてOK」という訳にはいきませんが、「1冊手元にあってもいいかも」的書籍と判断しましたので(←注:かなりの独断と偏見が混じっています)、ブログで紹介させて頂くことにしました。
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2013.03.02 22:10 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(8) |