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2013. 09. 21  
前回の記事の続きです(闇に葬れなくなったもので)。
あとで読み返してみましたら、単なる体験談に成り果てておりました。
それでも、興味のあると言ってくださる方は、このまま下へお進みください。


対訳君」については、前回の記事でも書いたとおり、開発担当者からお話を聞きました。日頃不便と感じていることの多くが、早急には(というのは「いつ頃です」という明確な時期の提示がなかったという意味です)対処されないものであるということが分かりましたので、メリットとデメリットを天秤にかける必要はあろうかと思いますが、やはり、私は医学版AcceptにUpgradeしてこのソフトウエアを使い続けると思います。

「対訳君」を開発したのは医薬専門の翻訳会社なので仕方のないことかと思いますが、「医薬翻訳者にとって使い勝手のよい一括辞書検索+αソフトウエア」であることは確かです。内蔵対訳集も充実していますし。

では、他分野の翻訳者の方にはどうなのかという点については、価格や他の同様ソフトを比較した使い勝手などから、総合的に判断頂くしかないと思います。すでに辞書をたくさん所持しておられるのであれば、廉価版のStandardを購入するというやり方もあるかと。30日間体験版を使用できます(上記頁からDL)。あ、私は、決してこの翻訳会社の回し者ではありません、念のため。

「対訳君」は基本的に辞書の串刺し検索ソフトですが、検索窓(1ヵ所)に検索語を入力するだけで、辞書検索と同時に内蔵(自作のもの含む)対訳集の検索が行われ、これを別窓表示させることができます。その機能が自分にとって便利なのかそうでもないのかという点が、導入の1つの決め手になると思います。

私は、EP-WING辞書をそこそこ所持していて、かつてはDDWin(のちEB Win)を使用して串刺し検索を行っていたのですが、辞書数が増えるにつれ、「とりあえず『海野さんの辞書』と『英和活用大辞典』だけ検索したい」とか「専門辞書だけ検索したい」などのケースが多くなって来ました。辞書をグループ化しEB Win窓を複数開くことで対処していたのですが、複数の検索窓に検索語を入力しなければならず、もう少し何とかできないものかと思っていた時に、「対訳君」の存在を知りました。

当時は対訳君をDLする3GBの空き容量さえないという、翻訳をする者の風上にも置けないようなPC(FD挿入口さえあったのだった!)を使用していましたので(やる気も起きなかったしね~)、3年前、Windows 7搭載のPCに買い換えた時に対訳君を購入しました。基本のStandardにするかProfessionalにするか迷ったのですが、当時は、請負契約書や品質管理系の仕事も多かったので(医療機器翻訳へのシフト前です)、法令データベース対訳集の入ったProfessionalを購入しました。当時はこの対訳集も時々使っていましたが、検索語を1語だけにすると、グループ化する対訳集を絞ってもかなりの件数がヒットしてしまうことが多く、次第に自前の契約書対訳集(Excelでコツコツ作っていたものをインポート)を見るだけという使い方になりました。ハッキリ言ってStandardでよかったですね。もっとも、おかげで、今回、ProfessionalとAcceptの差額だけでAcceptへの乗換えができる訳ですが。Professionalのみの対訳集や辞書も、別作業が必要にはなりますが、AcceptにMergeすることは可能とのことでした。

意外に重宝したのが英辞朗for対訳君(別売)で、今回も英辞朗の最新版も併せて購入しようと思っています。あと薬局方とICHのセットも(セット発売後にHPで対訳が追加されているICHについて、今後追加配布があるのかどうか、という点は不透明ですが・・・)。

今は、検索窓の他に「海野さんの辞書+英和活用大辞典」「英辞朗」「医薬辞書セット」の3窓を開き、これにPASORAMAでSR-G9003(エンジニア向け電子辞書)をプラスして使用しています。以前は対訳君で「機械セット」「その他英語辞書」窓も開いていたのですが、SR-G9003には大方の英語辞書と185万語科学技術大辞典が内蔵されているので、それらについては、こちらを参照するようになりました。

今は、我が家では、哀れな対訳君は完全に串刺し検索ソフトに成り果てており、My辞書は主にExcelで検索しています。
時々変則で新規のエンドクライアントさんのお仕事が入ることもありますが、この頃では、エンドクライアントさんも数社に絞られてきた感がありますので、現在はクライアントさん毎に対訳シートを作成してMy対訳集にし、該当するクライアントさんのシートを開いて仕事をしているのですが、これが使い勝手がいいようなそうでもないような。再考の余地はありそうです。一応、いつでも対訳君に一括インポートできる形では管理しています。

ただ、現時点では、辞書窓は複数開けるのに、対訳窓は1窓しか開くことができず、対訳君の対訳窓はちょっと使い勝手が悪いんですよね。セミナーでもVersion UP時にはこの問題を何とかして頂けるよう、現対訳君使用者から、(全力で)お願いしておきました。あ、あと、年寄りの敵であるデフォルトフォント「9」問題の解決も(全精力を傾けて<切実)。

自作の用語集についてはもちろんそうなのですが、内蔵された対訳集についても、たとえば、「メルクマニュアル」の日本語訳は全体的に高レベルではあるものの、一部玉石混合の部分もあるという話も聞きますし、薬局方の日本語も、ごくたまに「??」という時があります(先輩翻訳者さんによると、薬局方もUSPと呼ばれる米国薬局方の翻訳がベースになっているので、座りのよくない日本語である場合がないこともない、というお話でした)。ま、私なんか、それをまた下回るレベルで足掻いているワケなんで、エラそーなことは言えないんですけど。
結局は、「対訳集も100%ではなく、最後に判断すべきは自分である」ということです。

いずれにせよ、「屋根裏」でダウンロード作業が解禁になるのは、10月中旬以降、根性なしのPC様が本来の仕事部屋である「屋根裏」に無事にご帰還遊ばしました後のことになりますので、覚えていれば、年明け頃にはUpgrade版「対訳君」の使い勝手の報告もできるかな~と思います。
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プロフィール

Sayo

Author:Sayo
医療機器の和訳も9年目。
老眼腰痛、最近は膝痛とも闘いつつ
翻訳人生をまっとうしようと奮闘中。
この頃になってやっと翻訳の奥深さ・
難しさ・楽しさが分かってきたような。
記事は「翻訳一般」多め、ときどき読書感想文、本業(医療機器)やや少な目。
(2019年4月現在)

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