屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

日本開催のWorldを引退の場に選んでくれて。

もちろん、「日本開催だから」というただそのことだけが理由ではないと思いますが、五輪後にもう一度調子を上げていくのは、並大抵のことではないと想像します。そんな中で、出場を決めてくれてありがとう。来てくれてありがとう。

Jeremy Abbottさん
Tomas Vernerさん
Carolina Kostonerさん
Savchenko & Szolkowy(ペア)
Pechalat & Bourzat(アイスダンス)
(とりあえず、Sayo把握の「引退」を明言されている海外選手の方々です)

Savchenkoさんは、優勝者インタビューで、たどたどしい日本語で「嬉しい」「日本のファンが1番」と言ってくれました(間違えないように掌に書いてたし!)

他国の国旗も持参し、他国選手の演技にも惜しみなく喝采を送り、7拍子の曲に一糸乱れぬ手拍子を付けていく、そんなファンのいる国にいることを嬉しく思います。

残念なのは、この頃、演技開始直前に黄色い歓声が飛ぶことが多くなったと思えること。男子SP後、ちょっと話題になりましたが、前にも同じようなことがあったと記憶しています。氷の上で演技開始位置に停止した瞬間から、演技は始まっています。ゴルフなら、ここで「QUIET」の札が上がります(と思う)。そこからは、黄色い歓声は控えてあげてほしい。宜しくお願いします。

Number Web田村明子氏の記事
http://number.bunshun.jp/articles/-/806006


・・・そして、Sayoのシーズンも終わろうとしている(感傷)
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2014.03.28 12:39 | フィギュアスケート(~13-14 season)  | トラックバック(-) | コメント(4) |
Clifton Chroniclesシリーズ3作目CD聞き流し終了。

1作目「Only Time Will Tell」の感想はコチラ
2作目「The Sins of the Father」の感想はコチラ
本作「Best Kept Secret」の粗筋(英語)はコチラ

本作では1945年~1957年の12年間が描かれます。

本作は、特に、「過去にも読んだ」感のあるエピソードが多かったのが少し残念でしたが(下院議員選挙(「めざせダウニング街10番地」)、オークション(「チェルシーテラスへの道」など)、それでも最後まで読ませてしまう筆力はさすがと思います。

3作の中では、一番中だるみ感を感じてしまったのですが、中年に差し掛かり、すでに作家としてそれなりの成功を収めているHarryは、自らの手で何かを切り開いていくのではなく、一家に降りかかる災難の解決に奔走する日々を過ごしており、本作でteenager&主要登場人物の1人に成長する、彼とEmmaのひとり息子Sebastianも、(今のところ)父親に比べると魅力が薄い(苦労をしていないのだから当然かもしれませんが)という現状では、それも仕方のないことなのかもしれません。
ラスボス(?)が、Clifton/Barrington familiesの過去の敵も取り込んでひと暴れ(?)する予感のある次作に期待です。

その(たぶん)ラスボスDon Pedroですが、金も力もあり暴力で敵を滅ぼすことを厭わないという、なかなかの大物で、本作の最後では、身から出た錆とはいえ(まあ「身から出た錆」とは考えないと思いますが)、今後さらにClifton/Barrington familiesに恨みを抱きそうな出来事が起こる(起こった)暗示もあり、次作では、かなりパワーアップして、主人公たちを苦しめてくれそうです。

Archerの作品では、たいていの場合、善人はどこまでも善人で、悪人はとことん悪人です。悪行に手を染める人々の葛藤や、善人の心の暗闇などが描かれることもあるにはありますが、どちらかと言えば、善は善、悪は悪とすぱっと分けて、ストーリーで読者を魅了していくタイプの作家ではないかと思います。
このClifton Chroniclesに登場する小悪党のMajor Alex Fisherや、特にGilesに憎しみを抱きあの手この手でClifton/Barrington familiesを苦しめようとする彼の前妻Lady Virginiaなんかも、そう。Fisherは、学校の先輩として登場した瞬間から「港湾労働者の息子」という理由だけでHarryを目の敵にして苛め(1930年代前半の英国の上流階級ではそれが普通だったのかもしれませんが)、その敵意はHarryの親友のGilesにも及びます。小悪党で小心者なので、自分より大物の悪党に縋りつつ(?)、どこまでも彼らの敵として立ちはだかります。ある意味、小物ながら天晴れですワ。Lady Virginiaも、最初からいきなり、「金と地位だけが目当ての嫌な女」という立ち位置で登場し、今のところとことん嫌な女です。彼らも、最終的に、こてんぱんにされて舞台から退場するのでしょうが、恐らく、その性格を形作った背景や人間関係などは、最後まで描かれることはないでしょう。
それでも、とにかくストーリーが面白いので、つい一気に読んで(聴いて)しまうのですが、時々、物足りなく思えることがあるのも事実です。
だからこそ、善人ながら闇を抱えたOld Jackにとても魅力を感じたのかもしれません。

本作も、過去2作同様、「え、どっち?」という「ヒキ」の1文で終わります。本作が発表されたのは1年前ですので、すでに4作目の「Be Careful What You Wish for」が発表済みで、英語版の粗筋を読むこともできるのですが、この「え、どっち?」の結末が分からないよう、巧妙に書かれておりまする。

本作の題名「Best Kept Secret」、本文中に、このフレーズが使われている箇所もありましたが、たぶん、それ以外も含めて、いくつかのことについて「Best Kept Secret」と言っているのだろうなあと思います。邦題は「裁きの鐘は」になるようです。分からないこともない題名なのですが、個人的には、ちょっとビミョー、かも。かと言って、「どんな邦題がよいか」と問われれば、答えに詰まってしまうのですが。
ちなみに、1作目の邦題は「時のみぞ知る」。2作目の邦題は「死もまた我等なり」。宗教家清沢満之(きよざわまんし)氏の著作の「生のみが我等にあらず、死もまた我等なり」という文から取ったものではないかと思われます。2作目の内容を考えた時、「・・・おぬし、なかなかやるのう」(←自分にはできないが、どこまでも上から目線のSayoです)と思いました。

というわけで、正直「寝ても覚めても続きを待つ」状態ではないというのが現状ですが、来春までには「Be Careful What You Wish for」を読んで(聴いて)、最終巻に備えたいと思います。
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2014.03.27 13:30 | 和書・洋書 | トラックバック(-) | コメント(0) |
昨年コチラの読書感想文でも書いたとおり、「告白」は衝撃的なストーリーで凄い作品とは思いましたが、精神衛生上あまりヨロシくない内容でしたので、「湊かなえさんは当分いいかな」と思っておりました。

でも、読みやすい、波長の合う文章だったのも事実。
というわけで、図書館で出会った「花の鎖」を連れ帰ったのでした。
でもって、いちおー「告白」テイストを覚悟しながら読んでみました。

そうしたら、これが、結構普通の、なかなかに読後感のよい余韻の残るお話だったのです。

ネットで皆さんの感想を読んでみると、「毒がない」「物足りない」という内容のものも散見されましたので、もしかしたら、「花の鎖」の方が異端というか、「湊かなえらしくない」小説なのかもしれません。

ただ、読後感はよかったものの、軽く読むことのできる物語だったのも事実で、そういう意味では、「告白」の方が色々と考えさせられたように思います。

3人の女性の語りで話が進み、どの話にも、同じ和菓子店と生花店が登場するので、最初から3人の女性に何らかの関係があることは想像できます。もちろん謎解きもあるのですが、主題は謎解きではないので、3人の関係については、かなり早いうちからピンとくる方もおられるかもしれません。

最後にすべての謎が明かされてみると、3人の語り口調が、書き分けられているにもかかわらずどこか似たものであることも納得で、読み直してみれば伏線の張り方もハンパなく、改めて、湊さんは凄い作家さんだなと思いました。

ただ、語りの入れ替わりが結構頻繁にあったので、最後までちょっと人間関係の混乱がありました。また、これは、その同じ頻繁な入れ替わりが原因かもしれませんが、最後まで主人公たちにあまり感情移入することができなかったような気がします。女性たちの語る男性の魅力もあまり(というかほとんど)見えてこなくて、その点もちょっと残念でした。

・・・とはいえ、気持ちよく一気読みできたのも事実であります。
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2014.03.25 23:25 | 和書・洋書 | トラックバック(-) | コメント(4) |
翻訳者は成果物に責任を持つべきである、というような言葉をよく聞きます。
少しずつ異なる解釈はあるかと思うのですが、私は、それを、「なぜその訳語を用いたかをきちんと説明できること」と考えています。「説明責任」という言葉を使われる方もいます。まあ、訳語選びの理由も含めた適切なコメントを付していれば、新たに説明を求められることは滅多にないと思いますが(「その解釈間違ってないか? 再確認(又は再度説明)せよ」と差し戻されることはあります)。

気をつけて仕事をしているつもりでも、納期との追いかけっこで根を詰めて仕事をしていたりすると、ふと魔がさすことがあります。自分では「雰囲気決め状態」と呼んでいるのですが、「なぜその語を選択したかと問われたら説明できない」とフと気づく瞬間があるのです(いや、本当はあっちゃマズいんですが)。

常に「なぜその言葉を選ぶのか」を考えながら作業することは、(私の場合)理想ではありますが、いつもできているとは限りません。折りに触れて、「『なぜ』を忘れていないか自問自答する」ことが大切なのかなと。自戒をこめて書いておきます。

何がしかの根拠に拠って立つ「コレ」という訳語がなかなか見つからなくて、焦ったり腹を立てたり落ち込んだり安きに流されそうになったりすることも多いですが(あ、「雰囲気決め」していることもね)、この「(なぜその語を選択したかという理由も含めて)訳語を求めてもがく」作業、本来は、決して嫌いではありません。

逆に言えば、その作業が面倒臭くなる時が来たとすれば、それが、私のこの仕事の「止め時」なのかもしれないと、最近思うようになりました。それは、「言葉に対して鈍感になる」ということで、翻訳者としては致命的なことではないかと思うからです。


あ、なんか難しい話になってしまいましたね。
お詫びに、旦那の撮影した鳩ヒナちゃんの写真を掲載しておきます。

hatohina
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2014.03.17 23:30 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(0) |
前回、「米国の医療保険について分かりやすく解説してくれる参考書籍やウエブサイト(はなかなか見つからない)」という記事を書きましたが、決して分かりやすくはないものの、それなりにきちんと解説してくれている参考資料が見つかりました。

「あいおい基礎研REVIEW 2009.December第7号」
MS&AD基礎研究所さん(http://www.msadri.jp/)が発行されている情報誌です。

この第7号は、米国医療保険研究会のメンバーの手になる米国医療保険についての特集号で、巻末にJeffry A. Kramer教授(コネチカット大学医療保険研究センター所長)による「アメリカの医療保険制度の概要」という特別講義の原稿も収載されています(原稿は翻訳、スライドは英語)。

全体200頁ほどで、まだざっとしか見ていないので即断はできませんが、「米国医療保険の概要を知る」という観点からすると、かなり満足できる結果が得られるのではないかと(難解といえば難解、途中でちょっと居眠りしてしまいました<「ざっと読み」で居眠りするのも、それはそれでどうかと<自分)。あくまでも参考書籍で、翻訳に即役に立つというわけにはいきませんが。

この情報誌は、もともと、図書館で借りた(Keywordによる雑誌検索で遭遇)ものなのですが、MS&AD基礎研究所さんのHPを訪ねてみましたら、「無償配布します(在庫あれば)」とのことでしたので、お願いして早速送付してもらいました(親切に対応していただきました)。なので、ただ、だよん。

ご参考まで。
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2014.03.15 00:09 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(4) |