屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

音読了。

The Internal Medicine Casebook (3rd Edition)
Aolters Kluwer | Lippincott Williams & Wilkins

http://www.amazon.co.jp/Internal-Medicine-Casebook-Robert-Schrier/dp/0781765293/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1414587247&sr=8-2&keywords=the+internal+medicine+casebook

かなり前に購入したまま積読していたのですが、
永遠に積読しそうだったので、
「積読するんなら音読しようかい」ルーチンに入れてちまちま音読。

今年に入ってから、医療機器メーカーの社内教育資料と思われる原稿を和訳する機会が何度かあり、分野は偏ってはいましたが、幾つかの疾患について調べる機会もありましたので、思いの外興味深く読むことができました。

といっても、医師を対象にした症例集(疾患の概要説明→症例提示→どこに注目するか、どう診断するかについてのDiscussions)なので、私には難しい内容が殆どでしたが。中古でも決して安価ではないので、何を血迷ってこの書籍を購入したのか謎です。

ただ、「英語でこう言うか!」という点で、「おおっ」と思う部分はたくさんありました。その意味では、「実例集」ということで、症例報告の英訳を多く手掛けられる方には役に立つ1冊かもしれません。「ERにコレコレを訴える患者が来ました。症状や検査の結果はコレコレです。あなたならどのように診断しますか。またどのような検査を追加しますか」という感じの内容なので、正確には、症例報告と同じとは言えないですが。

個人的には、ごくたまにですけれど、症例報告を含む和訳案件を頂くこともあり、英語の症例報告の文章自体まったく馴染みがないという訳ではありません。日本語の方も簡潔にまとめないといけないのですが、この「文意変えずに短く削るわよ」作業、実は嫌いではありません(納期が厳しくなければね)。

で、本書ですが、
Laboratory results were otherwise unremarkable
Physical examination reveals …
などという表現がよく出てきまして、こういう表現には仕事でも触れているので、「そうそう、そう言うよね~」となるのですが、思考回路も股下も純日本人の私は、提示された症例報告の日本語原稿からは、最初、なかなかこの表現は思いつかないと思います。

ということで、英文実例が詰まった一冊ではあります。

ただ、読んで頭に入れておけば、様々なフレーズがすぐ自在に使えるかと言えば、もちろんそうではなく、英訳力の底上げには、「具体例(英文)をたくさん読む」ことと「自分でも書く」ことが、両方必要だと思います(和訳も同じですけど)。このところほぼ和訳専従なので、ごくたまに英訳のお仕事を頂くと、エラい時間が掛かってしまって、「日々の実践(書くこと)の大切さ」をひしひしと感じてしまうのでした(<単に老いただけという説もある)。実際やってみると嫌いではないのですが、うーん、やっぱり和訳の方が好きかな。

参考までに、Acute Leukemiaの症例報告の一部を記載しておきます。

A 63-year-old white man is seen in the emergency room with complaints of fever, fatigue, and malaise. He reports having intermittent epistaxis during the last week, mouth sores for the last 3 days, and a nonpruritic rash over his lower extremities, which was noted 24 hours before. He has experienced midchest pain for the last day, only on swallowing. He denies chemical, drug, or radiation exposure.
Physical examination reveals a temperature of 38.6°C (101.48°F). He has mild tachycardia, at 108 beats per minute. …(P. 275)

てな感じ。
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2014.10.30 12:24 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(0) |
GPシリーズ初戦、スケートアメリカが終わりました。
町田選手、2連覇達成おめでとうございます!

仕事も追込みだったので、概ね動画様にお世話になりましたが、
主だった選手のプログラムは、堪能させて頂きました。
何と便利な世の中になったことでしょう。

昨年のスケアメ後も
こんなに立派になって、おばさんは嬉しいよ
的な記事を書いていますね。

「必殺仕事人」(注:「必殺仕事人」というタイトルではありません)だの「エアギター」(注:「エアギター」というタイトルではありません)だの、楽しいEXナンバーを見せて貰ってから、毎年のプログラムを楽しみにしてきましたが、一昨年までは、「シーズンを通じて良い時悪い時の差が結構激しい」という印象でした。

それが昨年大化けしたのは、皆さんご存知のとおりですね。

他の主だった選手が、ショーや国別対抗で新シーズンのプログラムを披露してきた中、「舞台裏は見せない」主義の彼の新プログラムは、秘密のベールに包まれてきました。10月初旬になってやっと、SPは「ラヴェンダーの咲く庭で」のサントラ、FPは「交響曲第九番」ということが明かされます。

おお、合唱付き第九とな(今シーズンから全てのDisciplinesでヴォーカル入り選曲がOKとなりました)。ということは「観客の皆様も、TVの前の皆様も、PCの前の皆様もご唱和ください」という訳で、年末までに合唱パートを覚えなあかんがな。全日本選手権に向けて何とタイムリーな演目(?)・・・と勝手に妄想が広がる訳です(注:ヴォーカルは有名なさび(?)の部分ではありません<ので少なくともワタクシは歌えません)。

今春のインタビューで、振付師のミルズ氏が「バレエには8つの定まった身体のポジションがあるのですが、その身体の動かし方を彼に学んでもらおうと思っているのです」(World Figure Skating No.63)と語っていましたので、今季のプログラムに、そのような動作がどう生かされるのかも楽しみにしていました。

SPでもFPでも、随所にそのような動きが見られましたが、FPは、個人的には「一生懸命難しいことをしているようだが、全体が雑」という印象でした。前に滑ったのが、滑りの美しさにいつも見とれてしまうアボットさんだったので余計そう感じたのかもしれません。
ただ、翌日のEXの「エデンの東」では、滑らかな美しい動きで滑っていましたので、これは恐らく滑り込み&スタミナ不足によるものであろうと思います。Sayoには難しいことは分かりませんが、本人も言っているとおり、それだけ難易度の高いプログラムなのでしょう。プログラム自体は盛り上げ方も含めて、私は結構好きです。シーズン最後に、是非「120%」のものを見せてもらいたいと思います。

彼のことは、数年前から折に触れてチェックしてきましたが、正直、ここまでの選手になるとは思いませんでした(ごめんね)。これまで、日本を代表する男子選手は、10代の頃から大きな国際大会でそれなりの戦績を残してきた選手が殆どだったと思います。20歳を過ぎてからでも大きく成長できるということを示したという点でも、後輩たちの大きな励みになるのではと思います。

余談。
ジェレミー・アボット
昨シーズンで引退したと思っていましたが、現役続けておられるようです。個人的には、1つの大会で、2本クリーンなプログラムを滑ったことがないという印象があるのですが(今回もFPで崩れた)、ジャンプで転ぼうがポップしようが、その滑りには思わず魅入ってしまいます。足捌き(?)とか、だんだん師匠(佐藤有香さん)に似てきたなー。ショーなどであと10年くらいずっと見続けたい選手です。

今井遥
優雅で可憐でふわっとしている(マシュマロ系<という言葉しか浮かばない語彙の貧弱なSayoなのだった)という印象があったのですが、今年のSPは、そんな自分や周りの固定観念を覆そうとしているプログラムという印象を受けました。残念ながら成績は残せませんでしたが、まだまだこれからですので、頑張ってほしいです。

女子の村上、宮原、今井の3選手には、「今季からは自分たちが日本女子を引張らなければ」という自覚が芽生えたように思えます。浅田選手にはもう一度戻ってきてほしいな~、というのが本音ですが、彼女が休養することが、日本女子チームの底上げに繋がるのであれば、それはそれで嬉しいかな~とも思うのでした。

カワグチ&スミルノフ
2位に大差をつけての優勝。でも、TV放送がないのよ~。やはり優勝した前哨戦のSP(タイスの瞑想曲)の動画がうっとりするほど美しかったし、FPではスロー4回転に成功したと聞きましたので、Facebookで「動画が見たいの、見たいの、見たいのよ~」と叫んだら、お友達が教えてくれました。本当に、持つべきものは、スケオタ同業者です。

どうぞ皆様もご堪能ください。
SP https://www.youtube.com/watch?v=4H-kw6onVos
FP https://www.youtube.com/watch?v=JwoJAfhwMGo
EX https://www.youtube.com/watch?v=tYyXK-nd3-k

そして今年も季節性フィギュアスケートブログと化そうとしている屋根裏なのだった。
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2014.10.28 22:27 | フィギュアスケート(14-15 season~)  | トラックバック(-) | コメント(0) |
少し生活が変わりました。

日中、旦那がいて呼ばれたり、TVの音に集中できなかったり。
仕事も以前より細切れになりました。
これまでは、朝出たら夜中まで帰って来ませんでしたから、
何でも自分のペースで進めることができました。
改めて、これまで、翻訳者としては本当に恵まれた毎日を送っていたのだなあと。

それでも、日中、手続きやらゴルフやらパチンコやら散歩やら、
出掛けてくれることも多いので助かっています(元気で留守がいい)。

家ご飯の日は、外出帰りに買い物をして帰り、
晩御飯を作ってくれるようになりました。
以前は、自分で料理を作る時は、値段とは殆ど相談されていないようでしたが、
今は「収入がない」という現実を直視しているようで、
「1日○○円までで」とお願いすると、その範囲で献立を考えているようです。
そして、iPadで味付けを確認して調理するという、
ワタクシよりよっぽど主夫らしい毎日を送っています。
(そして「どや」と褒めてもらいたがる)
まあ、いつ飽きるか分かりませんけど。
ただ、後片付けの詰めが甘いので、風呂掃除も食事の後片付けも、
最後の始末はしなければなりません。

これを機に朝型生活に・・・と思っていましたが、
一度できあがった生活習慣を劇的に変えるのはなかなか難しい。
何だかんだで相変わらず1時前後の就寝ですが、
「帰って来ないから寝られない」のではなく、
「仕事のきりがいいところまでもう少し」では、
同じ就寝時間でも気持ちの持ちようが全然違います。

何より
「頭が重い」「頭が痛い」「不整脈しんどい」
等々の訴えを毎日聞かずに済むようになったのは本当に有難い。
口の悪い同僚には
「緊張がなくなったらぱたっと行くぞ」
と脅かされたようですが、まあ、できれば、大病もなく
あと20年くらいはそこそこ楽しく生活させてあげたいものです。


まだ半月ちょっとですから。
これが半年、1年になると、お互いにしんどくなるのかもしれません。
まあ、本人は、年初には何らかの仕事に就きたいようですが。

とりあえず、今は、ゾウアザラシからアシカくらいには華麗な変身を遂げるべく(?)
鋭意努力中の旦那であります。
そしてワタクシは、落ちてしまった生産性を回復すべく鋭意努力中。

それぞれに、なかなか前途多難な2人なのでありました。
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2014.10.17 22:06 | 分類不能 | トラックバック(-) | コメント(6) |

*検索に掛かりにくくするため、DISK又は「彼」表記としています

「やっぱり・・・」というのが正直な感想です。
昨季で引退かなと思っていたので。
(世界選手権を棄権したことで、気持ちが中途半端になり
「休養」宣言に至った部分もあったのではと想像しています)

競技用のプログラムをもう少し見たかったですが、仕方ないですね。
掛ける言葉は、やはり「お疲れさま、ありがとう」でしょうか。


始めて滑りを見たのは10年以上前。
GPシリーズ初参戦のラリック杯のSPで、諸先輩を差し置いて(?)
いきなり2位のスコアを出してしまったため、FPで最終滑走Gに入り、
いかにも心細げな表情をしていたのが印象的でした。
(・・・のように記憶していますが、微妙に間違っているかもしれません)

以後、引退までの足跡については、TV報道でもう皆さんご存知と思います。
ワタクシもTVやYou Tubeで堪能させて頂きましたわ。
(おかげで仕事にならなかったさ<それは自分が悪いという説もある)

私は先駆けとなったいう意味で本田コーチを高く評価しているのですが
(上から目線ですいません)
「日本にはタケシがいる」という感じで、諸外国のトップ選手たちからは
あくまでの「自分たちの一人」として遇されていたような気がします。
(それまでを考えれば、それはそれで凄いことだと思いますが)

そのrespected rivalry(?)を一段引き上げ、国内はもちろん海外の若手選手からも
「憧れの選手」として名指しされるようになったのがDISK選手だったと思います。

初めて、毎季、新しいプログラムを心待ちにした日本人選手でした。
(それまでもそういう選手はいましたが、すべて外国人選手だったので)

今回の引退発言(だから「発現」じゃないって<My PC)を受けて、
過去のプログラムをいくつか再視聴しました。
(本当に便利な世の中になったものです)

「白鳥」や「オペラ座の怪人」など、怪我をする前のプログラムは
確かに素晴らしいものですが、改めて見直してみると、
どこか鋭角な硬い感じがしました。
(同一振付師さんですし、曲調もあって、そういう振付なのかもしれませんが)

それが、昨季の「ソナチネ」や「ビートルズメドレー」では、
もっと緩急のついた上下動の大きなまろやかな動きになっていました。
(あくまで素人が「綺麗だねえ」と見ている感想です<念のため)

それは怪我のせいかもしれませんし(柔軟性を高めた)、
本人が実年齢も精神的にも成長した証しかもしれませんし、
・・・無意識のうちに、自分を取り巻く人や環境などへの感謝の気持ちも
表れているのかもしれません。

本当に長い間頑張ってきたなと思いますし、
怪我を含め辛いことも苦しいことも多々あったとは思いますが
28歳という、大卒新入社員なら中堅に差し掛かろうかという年齢まで、
この競技を続けられたことは、本当に幸せなことだったと思います。
もちろん、本人の頑張りだったり、「助けたい」と思わせる人柄だったりが、
それを可能にしたのでしょうけど。

これからはショーに出演しながらも、フィギュアスケートという世界からは
少し距離を置いて過ごしたいとのこと。
これからの人生に幸多かれと祈ります。
(・・・という祝電を昔ようけ打ったなー)

One and Only - Daisuke Takahashi
(Misha Ge選手のTwitterのメッセージをお借りしました)
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2014.10.15 19:46 | フィギュアスケート(14-15 season~)  | トラックバック(-) | コメント(0) |
暫くの間、機器、試験、文書内容などについて馴染みのある案件が続いていたのですが、久し振りに「わ、分からん(言ってることが・・・)」案件に遭遇したのでした。

通常、だいたいざっと見た段階で「わ、分からん」ことは分かりますので、全力で回避するのですが、今回は、「ざっと確認」段階で難易度を見極めるのに失敗し、翻訳事故(←と個人的には呼んでいる)に遭遇してしまったのでした。まだまだ修行が足りません。

先の記事でも述べたように、先月末~今月初にかけて、我が家ではちょっと動きがありまして、バタバタする予感がありましたので、コーディネータさんに無理をお願いして、打診量の3分の2ほどをお引き受けしたのですが、そうでなかったら、どうなっていたか分かりません。

化学メインで、私としては一番苦手な分野でした。
「嫌い、ゼッタイやりたくない」という訳では決してないのですが(きちんと原理が分かればやはり嬉しい♪)、慣れないため、とにかく時間が掛かり、十分な納期がほしい分野です。

化学や有機化学あたりは、ひと通り独習はしていますが、「叩き込む」系の覚え方ではないので、「AとBの反応により、Cという理由によりDという結果が生じる」という、C、Dあたりがあやふやなことが多いのです。というわけで、C、Dの確認に時間を取られます。正しい用語を使用しているかどうかに自信が持てないことも多く、訳語の選定にも時間が掛かります(SIIエンジニアモデル搭載の180万語技術用語大辞典をよく使用します。このコは本当に便利なんですけど、1つの語に対する掲載訳語が多すぎてまごつく場合があるんですよね~<その意味で、苦手分野の訳語確認の場合は、なかなか難しい辞書ではあります)。

かと言って、苦手で打診も少ないこの分野について、普段から徹底的に勉強しておくというのも、実際問題として現実的ではなく、(自分比の)難易度を見極めて短時間に判断するのは、時にとても難しいです。

まあ、夏からこっち、少し中弛み感があったのは事実なので、ここでこのような翻訳事故に遭遇したということは、「気を引き締め直せ」という警鐘なのだと受け取っておくことにします。

今回は、以下のサイトにとてもお世話になりました。
直リンクではないですが、もしも参考になれば。

分析の原理(日本分析機器工業会)
http://www.jaima.or.jp/jp/basic/introduction.html

分析機器の手引き(同上)
http://www.jaima.or.jp/jp/tebiki/index.html

日本電子(JEOL)製品情報
http://www.jeol.co.jp/products/

上記画面右欄の「電顕用語集・動詞集」の走査電子顕微鏡の基本用語集
(透過電子顕微鏡版もあります)
http://www.jeol.co.jp/words/semterms/

下の2つのサイトはレモネードさんに教えて頂きました。
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2014.10.07 20:49 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(2) |