屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

こちらのブログを読ませて頂いて少し感じるところがあり記事にしてみました。
http://histficreader.blog.fc2.com/blog-entry-61.html

元になったセミナーは受講していませんが、講師の方のブログ等から(私はツイッターはやっていませんが、公開されているツイートを読むことはできるので、時々読ませて頂いています)、「だいたいこのようなことをお話しされたのかな」ということを、(自分勝手に)想像していました。ブログから受けた印象では、想像と「つかずとも離れず」であるような印象を受けました。

私は、普段、「元原稿から、専門領域の読者が読んでも違和感のない、同時に日本語して瑕疵の(少)ない、一読して理解しやすい文章を作成するか」ということを考えて仕事をしています。
その中で、訳抜け(のないこと)、用語の統一、翻訳会社(或いはクライアント)指定のスタイルガイドの踏襲といったことにもきちんと注意を払いますが、ブログでそういったことにあまり言及しないのは、「その部分を意識して作業するのは翻訳者として当たり前」という思いがあるため、とエラそーに自分では思っていましたが、今回、記事を読ませて頂いて、「自分の中できちんと系統立てた作業として確立していないから、記事にできないのではないか」とも考えるようになりました。様々なMy作業を思い返してみて、結果的に「こうするためにこの作業をする」にはなっていましたが、「なぜそこで何のためにその作業をするのか」と考えることは、殆どなかったような気がします。という訳で、「そこはこうした方がええんちゃう<自分」と思えることもありました。

そういった点を、冒頭で紹介したブログ記事が明確化してくれたような気がします。

私は、これまで、講師の方は、どちらかと言うと、「ヒューマンエラー撲滅」の方に力を入れていらっしゃるのかなあと誤解していた部分があって、各所での発言に深く頷ける部分もあり「考え方が違うな」と思う部分もありだったのですが、翻訳成果物の「品質」として訳文の文章の部分とヒューマンエラー撲滅の部分をtwo critical wheelsとして考えておられるようだということが分かり、最初に思ったより自分と近いところにいらっしゃるのかもしれないと思いました(というのも、私の勝手な思い込みかもしれませんが<だったらすいません)。

ブログの中で、「品質が保証できない仕事は断る」という講師の方の言葉が引用されていましたが、「これ、大切だよなあ」と思うと同時に、(打診された仕事を断り難いという点も含めて)特に駆出しの頃には、これはなかなか難しい判断ではないかとも思いました。これが毎回きちんとできるようになることが、1つの分岐点と言えるのかもしれません。


・・・とエラそーなことを言ってないで、自分も日々精進精進と自分に言い聞かせている間に、2月も逃げ去ろうとしているのだった。まじかよー。
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2015.02.27 17:32 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(4) |
効率や無駄のことばかり考えている自分に気づいた時。
自分のために割ける時間がたくさんあったはずなのに、1日だらだら過ごしてしまった時。
今いちピンとこないけど、「間違いではないのでこの訳でいいか」と思ってしまう時。
興味が湧かない案件を引き受けてしまい、ついつい「やりたくね~」と思ってしまう時(注:その案件を引き受けたのは自分です)。

そんな自分に気づいた時は、タイトルの言葉を思い出すようにしています。

私は、英語の意味するところをきちんと日本語にしたい。
「ぴったりの日本語で表現したい」
というところから、私の翻訳修行は始まったような気がします。
諸先輩方と交流させて頂く中で、影響を受けた部分も多いですが、
この基本は変わっていない、そう思います。

そうだったよね。忘れてないか<自分。

年収や単価UPや望まれる翻訳者、といったものは目標ではあっても理想ではない、と私は思います。もちろん、理想はある意味霞と同じで、それを喰って生きてはいけませんから、実際的な目標を設定し、その目標を達成するために戦略も練らなければなりません。そのために効率化を図る、無駄をなくすということも必要になってきます。
それでもやはり「はじめに理想ありき」で、目標が変わり、或いは現在の方法に行き詰まり戦略を練り直す必要に迫られても、ブレない「理想」というものは忘れず持っていたい(実際問題として、現実との折合いも求められますが)。理想から遠いところに目標があると、心が苦しいばかりになってしまうのではないかと思います。あくまで、自分の思うところですが。

退職前の旦那や、様々な理由から「辞める」という選択肢すら持てずにいる方々を間近に見てきて、休眠期間がありつつも、20年以上、好きな道で理想を追求できる人生が送れているということが、それだけでどんなに幸せなことかとしみじみ思う今日この頃です。

だから私は、色々な意味でダレ気味な時、「自分は何のためにそれをしたいのか」がよく分からない、或いはそこから目を逸らそうとしていると感じた時は、自分の理想に立ち返るようにしています・・・ ・・・と鋭意努力します(努力かよ<自分)。
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2015.02.21 14:49 | 伝える | トラックバック(-) | コメント(0) |
タイトルから想像される内容とはちょっと違うかも。


年のせいか、昔を思い出すことが増えまして。

20年前、私は、派遣翻訳者として某メーカー工場の品質保証部で働いていました。
という話はもうあっちこっちでしてますね。

その時、担当者からよく言われたのがこの言葉。

当時はメインのやり取りはFAXという時代で、午前中は、時差の関係で夜中に入ってきている海外販社/工場からの、せつせつと不具合を訴える英文FAXをひたすら和訳し、午後は、技術や開発のまとめた回答をひたすら英訳する(その頃は「英作文」と呼ぶのが相応しい情けない英語でしたが)毎日でした。

担当者は、一刻も早く不具合内容を把握し、関係各部に連絡して、そちらの尻も叩かなければなりませんから、「きちんと訳さなくていい、意味さえ分かればいいから(一刻も早く和訳して)」となる訳です。

まだ若くて青かった当時の私は、毎日の殺人的忙しさもあって、「書いてあることをきちんと訳すんが翻訳じゃ」とその言葉に(脳内で)度々ブチ切れていたものですが、今なら、かの担当者が本当に言いたかったこと、ほしかったものをもう少し整理できそうな気がします。

部品や動作の名称は、(定訳として適切であろうがそうでなかろうが)全部カタカナでも、時には英語のままでもよかったのです。担当者が知りたかったのは「どういう順序でどのような操作をしたら不具合が起きたのか」「どの部品がどんな状態になっているのか」という部分で、逆に言えば、そこは決して誤訳してはならない部分でした。その部分の訳が間違っていたり逃げの直訳だったりすると、現地に頓珍漢な質問や回答が行ってしまい、無駄なFAXが何度も行き来して、結局解決も遅れることになってしまうのです。
という訳で、「とにかく意味が分かればいいから」という、1回さらっと聞いただけでは「テキトーな翻訳でええから」と誤解してしまいそうな日本語は、実は、ある程対象機器について理解していなければできない、かなり難易度の高い翻訳を求めていたのだなあと、今になってしみじみ思います(息絶え絶えになりつつも、その要望にそれなりに応えることができたのは、ひとえに、「品質保証」という部署柄、周りに実機や実機を操る歩く社内辞書的な人たちがごろごろしていた、という環境のおかげです)

(在宅翻訳者としては、もちろん、きちんとした翻訳を納品するのが当然だと思いますし‐そんなことはないと思いますが‐そもそも「意味さえ分かれば」と打診されるような案件は引き受けないでしょう)


・・・という訳で、「意味が分かれば」という言葉にも実に多くの言外の意味が含まれていたに違いないのです。恐らく、担当者は、そのひと言で自分の真に欲する翻訳が得られると考えていたと思うのですが、まだまだ今よりずっと人間のできていなかった当時のSayoには、きちんと伝わらなかったのでした(つうか、やっぱり言葉足りんやろ<まだまだ人間ができていないようです←自分)。

伝える方は、「自分の言いたいことはきちんと伝えられているか」を自問し、伝えられる方も「相手は、何を言いたいのだろう」「何を欲しているのだろう」と考えることが、仕事でもそれ以外の場でも必要だよな~としみじみ思う今日この頃。何となく、20年前の「意味が分かればいいから」という担当者の言葉を思い出したりしたのでした。
もちろん、相手の真意を慮ったからといって、常に相手を満足させる行動ができるとは限りませんが。ただ、そうすることで、「自分はどうしたいのか」「何かできるのか」をきちんと考えることはできるような気がします。まあ、私の場合は、そうやって立ち止まって考えてることが多くて、それはそれで問題かもですが。

と、何だかよくワカラナイ記事になってしまったのでした。
でもって、いちおー、「翻訳」カテゴリにしていますが、カテゴリ不明。
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2015.02.19 12:20 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(2) |
「異常値の出るメカニズム 第6版」(2013年、医学書院、本体6000円)

だいたい書架で冬眠していますが、時々助けてもらいます。助けてくれる時はなかなか良い仕事をなさる。「医学生・レジデントのための医学書ガイド」中で見つけて、お値段的なことや使用頻度を考えて躊躇した末に購入したものです。

各種検査値で異常が出るメカニズムについて詳述されたものですが、primary targetは医師なので、「知っていて当たり前」前提知識の閾値は高く、私も、分からないことの方が多いです(というか分からない部分が殆どです)。でも、そのくらい難易度が高くないと仕事では役に立たなこともあるので、ホント、参考書選びは難しい。専門家向けだけあって、「おお、こういう場合はこんな風に表現するのか」と思うことも。

たとえば、「AとBの時点で、CとDの数値は、それぞれ上昇、低下する」という曖昧な文章があり、「AにはCとDが上昇し、BにはCとDが低下する」なのか「AとBの時点の両方でCは上昇し、Dは低下する」なのかを確認したいような場合に本書を使用しています。たぶん、医師の方でしたら、内容から「ていうかどこが曖昧?」な文章なのでしょうけど、その検査値に馴染みのないワタクシは、異常だと上昇するのか低下するのか、まずそこから分からない訳で。
これを、「内容が分かっている人が読むのだから」と「AとBの時点で、CとDの数値は、それぞれ上昇、低下する」と訳し逃げるという奥の手もないではないですが、できれば、その手は使いたくありません。私のように曖昧表現に悩む読者の方も、もしかしたらおられるかもしれませんし。

内容は以下のとおり。各項目内は、総論→各検査項目についての説明の順です。

尿・便・分泌液検査
穿刺液・髄液検査
血液検査(←個人的にはここに一番お世話になる)
血清蛋白・含窒素化合物検査
糖代謝検査(←ごくまれにお世話になる)
血清脂質・アポリポ蛋白検査
血清電解質と血液ガス検査
酵素検査
ホルモン検査(←個人的な興味で参照)
腫瘍マーカ検査(←知人関係の調べもので参照)
免疫血清検査
感染症の検査
遺伝学的検査

・・・ということで、本書は、屋根裏において、極めてよい状態を保っています(<ソレ自慢するところではないし<自分)。

「ワールドフィギュアスケート」が3冊買えてしまうので(<そこか<自分)、「お奨めします」とはとても申せませんが、検査値に取り組むことがそれなりにあり、興味が湧いた方は、まずは図書館や書店で確認して頂ければと思います。
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2015.02.11 12:47 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(0) |
いい仕事につながる。

昨晩(というかもう夜中ですけど)、何となくNHKの「プロフェッショナル‐仕事の流儀」の再放送を見ていました。「清掃のプロ」の回です。

詳しくはコチラ↓
http://www.nhk.or.jp/professional/2015/0202/index.html

高層ビルの窓拭き30年のプロの方の言葉です(正確にはこの通りではなかったかもしれません)。
同じ方の「仕事を怖がる初心者は、決して失敗をしない」「初心者こそ、仕事は遅くても仕上がりがいい」という言葉は、翻訳者としては、一部「...」と思う部分もありましたが、「初心を忘れない」ことは大切だし、常に「怖い」という気持ちをもって仕事に対するという姿勢は、忘れてはいけないなあと思ったのでした。
切れ目なく仕事が頂けるようになり、どこかに慢心があったかもしれません。
毎朝(というか私の場合はヒルナンデスけど)1本勝負の気持ちで、仕事に向かおうと心を入れ替えたはずの今、チョコレートを食しながらブログを書いているSayoであります。

どんな職業であれ、「極めた」方の言葉には重みがあります。

「プロフェッショナル」はいつも見ている訳ではないのですが(そして、見ている時は、必ず夜中の再放送という・・・)、だからこそ、ぐさぐさっと突き刺さる言葉が多いのかもしれません。


続々・腰痛
皆様にご心配頂いている腰痛ですが、普段の曲げ伸ばしはそれなりにラクになりましたが、まだ明け方に寝返り痛で目が覚め、やっとの思いでベッドから起き出す日々が続いています(起きてしまうとそれなりに動けるんですが)。ストレッチや腰痛体操やって、多少マシになってきたような気がしないでもありません。『これで痛みが消えます』と言われ、大枚叩いて壺とか水晶球とか買う人の気持ちがちょっとだけ分かる今日この頃です。アブナイ、アブナイ。
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2015.02.06 13:28 | 分類不能 | トラックバック(-) | コメント(0) |