屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

1週間ほど前になりますが、「2015年10月21日」がやってまいりましたね。

「Back to the Future 2」でからもう30年も経ったのかと思うと本当に感慨深いです。
(個人的には1作目が一番好きですが)

You Tubeには、マーティとドクが出演したJimmy Kimmel Showの動画が上がっていて、
https://www.youtube.com/watch?v=Q0VGRlEJewA
ドク役のクリストファー・ロイドはもちろん、マーティ役のマイケル・J・フォックスも元気そうだったのが嬉しい。

30年前といえば、今は立派なBBAを張っているワタクシも、まだ20台前半。
もしも、今の記憶をすべて持ったまま、30年前に戻って人生をやり直せるのなら・・・

というのは「ペギー・スーの結婚」(フランシス・コッポラ)
高校の同級生である夫(ニコラス・ケイジ)との仲が上手くいっていないペギー・スー(キャスリン・ターナー)がある日20年前の高校時代にタイムスリップし、将来の夫との結婚を回避すべくあの手この手を試みるものの、結局は夫を見直し・・・というありがちなストーリー。キャスリン・ターナーの高校生には多少の無理があり、ニコラス・ケイジの中年男には多少の無理がありましたが、楽しく観賞した記憶があります。

「やり直し」ではありませんが、タイムトラベル小説を1作挙げるとすれば、ワタクシ的にはやはり、延々と過去に戻り未来に還るという不思議な小説「輪廻の蛇」(ロバート・A・ハインライン)でしょうか。あまりに衝撃的なSFだったので、詳細は忘れてしまったものの、父・母・子が同一人物ということだけは覚えています(すいません、これ以上上手く説明できません)。確か、最初の1行と最後の1行が同じで、だから「輪廻の蛇」だったと。原題はThe Unpleasant Profession of Jonathan Hoagですが、個人的には、絶対邦題の勝ち。

10月30日加筆 The Unpleasant Profession of Jonathan Hoagは、「輪廻の蛇」を含む中短編集全体の表題で、「輪廻の蛇」の原題は‘All You Zombies—’のようです。不正確な情報で申し訳ありませんでした。

ではなくて、30年前に戻って人生をやり直したいか、でしたね(??)

健康面のことだけを言えば、戻りたいですね。
猛ダッシュ駆込み乗車しても息の上がらなかったあの頃に。
今度はもっと健康的な生活を送りますよ(願望)。

ただ、それ以外の部分では、人生の岐路的決断を迫られる場面(就職だったり、退職だったり、結婚だったり、翻訳の仕事だったり)では自分の思う通りに進んできたと思うので、良かったことも悪かったことも辛かったこともそれなりにありましたが、「あそこに戻ってやり直したい」と思うことはないような気がします。そう考えれば、(それなりに)幸せな人生が送れているのかもしれません。
幸不幸は相対的なものではなく、自分の心が決めるものなのだなあとしみじみ思う今日この頃です。
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2015.10.29 20:34 | 分類不能 | トラックバック(-) | コメント(2) |
池井戸さんの原作は未読ですし、普段、連ドラはほとんど見ないのですが(あ、大河は惰性で、朝ドラははまって見ています)、今回、ワタクシには、いつも以上にこのドラマを見たい理由がある。
しーかーしー、初回2時間。締切りもあって、無理無理無理。

というわけで、見逃し配信(放送後1週間無料)でちまちま4日間かけて視聴しました。ホント、便利な世の中になったものです。

問題発生→いったん解決(の方向に向かうように見せかけて・・・)→新たな問題発生(次週へのヒキ)
という、いつも通りの(?)作りになっており、小心者のワタクシも、ハラハラドキドキしつつも、安心して視聴することができます(?)

ドラマのように、実直に真面目に生きる人々が報われることが少ないようにも思われる現実の世の中ですが、
だからこそ、「実際はこうは行かんで~」と思いつつも、そういった人々が報われ、成功するドラマを見たくなるのかもしれません。

とはいえ、前作(「ルーズヴェルトゲーム」)でなかなか濃い悪役を演じておられた談春師匠が今回も登場されていて、その過去悪(?)から推して、「いつ悪に寝返るのか」とハラハラしながら見ていましたが、今回はどうやらイイヒト役のようです。
前作から引き続いて、クセのある役者(というか、師匠はそもそも落語家なんですが・・・)をまったく別の役で起用するというやり方は、個人的には、ちょっと「・・・」という部分はないでもないですが、まあ、日曜日の夜に元気の出そうなドラマではあります。

で。
先般、原作「下町ロケット」は前半で終了し、後半は、佃製作所が医療機器製造に乗り出す、新作「ガウディ計画」が原作となるらしい、という話を小耳に挟みました。「ガウディ」は人工弁の名称です。おお、モロにワタクシが日々格闘する世界。
実は、「ガウディ計画」は、ダイジェスト版(たぶん)が朝日新聞で週末に連載されていまして、先日も、PMDAとの事前面談に関する記述を興味深く読んだところでした。11月には書籍版も出版される予定のようです。
ロケットに比べれば、見た目なんとも地味な製品で(まあ、どちらもバルブっちゃバルブなんですが)、ドラマの画的にどうだろうと思う部分もありますが、「医療機器」という特殊な業界がどのように描かれるのかにも興味があり、時々見逃し配信様の助けを借りながら、最後まで視聴しようと思います。
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2015.10.23 11:49 | 和書・洋書 | トラックバック(-) | コメント(2) |
少しばかり目を引くタイトルですが、いつもように、タイトル負けのしょぼい内容でして、
なおかつ「専門分野はこうやって作っていこう!」的内容でもございませんので、
(屋根裏では基本的に自分語りしかしません)
そのような心準備で、ひとつ宜しくお願い致します。


「専門分野」について考えたきっかけは、先日のJAT京都でのランチ。
話の流れで「専門分野」の話になったとき、私はぱっと「循環器」だの「整形外科」だの器官系や診療科を思い浮かべたのですが、「○○領域」と大きなくくりの疾患名を挙げられた方もおられました(製薬分野を主にされる方でした)。
また、別の機会に同じような話題が出たとき、「専門」として、主に取り扱う文書の種類(論文、治験関連書類など)を挙げた方がおられました。

そのときフと思ったのが、「専門分野」と聞いてぱっと思い浮かべる内容って、もしかして、人によってビミョーに違うかも、ということ。
あくまでも、医療分野に限った話ですし、どの「専門分野」解釈が正しいとか正しくないかとか、そういうことではありません<念のため。

翻訳経歴書などで、自分をアピールする必要が生じた時は、狭くなりすぎない範囲である程度分野(とりあえず「分野」という語で括っておきます)分けし、順番も考えて記載した方が方がいいのかも、と思った次第です。
これまで、無意識のうちに概ね分野分けはしていましたが、書く順番まではあまり考えていなかったかも。

ということで、Sayoを例にとって、(書ける範囲で)翻訳経歴など書いてみました。
(概ね事実に沿っていますがが、ビミョーに改変している部分もあります。ご了承ください。)

***
医療機器、医療機器を使用しての外科手技 (1)
循環器系(主に植込み、留置医療機器)、整形外科(人工関節、脊椎治療)、歯科(インプラント)での経験豊富 (2)
非臨床、臨床どちらも対応可能 (3)
報告書、治験計画書、論文などを主に扱いますが、MRや患者を対象とする、多少柔らかめの文章も得意です (4)
解剖学・生理学は基礎をきちんと学んでおりますので、上記以外の分野の翻訳も、脳神経外科など、内容により幅広く対応可能です (5)
***

ワタクシの心情的にはかなりの誇大広告で、個人的には「経験豊富」や「得意」の語を使うのは気が引けますし、蕁麻疹出そうなのですが、そこは翻訳経歴書、ある程度の強気は必要です。
それでも、小心者なので、1回しか経験していない分野/文書は「など」でぼかすかOmitするなどしています。

(1) まずは広義の対象分野から。医療機器のみではなく、外科手技の翻訳にも対応しまっせと言いたかったので、このような表現に。
(2) ワタクシの考える「専門分野」は、やはり、器官系、診療科なので、まずはそこから。一番やりたい分野順。
(3) 「非臨床」には、細胞や動物を扱う試験が含まれる訳なんですが、このように書くことで、「非臨床/臨床の違いを分かって訳せる人らしい」感を地味にアピール。
(4) その後に慣れた文章の種類。「分かりやすい言葉に噛み砕ける案件」も結構好きなので、地味にアピール。
(5) 今後の分野拡大も踏まえた記述。「基礎はやってるよ~ん」と明記しつつ、「内容により」と逃げ道を作り、「脳神経外科など」と、今後やってみたい分野を地味にアピール。

(<地味にアピールばっかかよ<自分)

誇大広告とは言っても、「この内容に対応する案件であれば、それなりの成果物が納品できる」ものしか書かないようにしています(根が小心者なので・・・もありますが、1回お仕事は頂いたものの、その後「あんな風に言ってたけど、全然たいしたことないじゃん」と2回目以降仕事がこない/やりたい系に進めない、という事態は避けたいです)。
コーディネータの方からみれば、もしかすると、多少物足りない感があるかもしれません。

「戦略的」という言葉は個人的にはあまり好きではないのですが、仕事をする上では、ある程度の年月が過ぎたら、「今後こういきたい」という専門分野についての方向性があれば、その方向に持って行けるような方法を考えることも大事かなあと思います・・・とか言ってるわりには、いつものようにしょぼい内容でホントすいませんです。
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2015.10.16 12:47 | 伝える | トラックバック(-) | コメント(0) |
「医学論文を読む-臨床医に必要な統計学の基礎」(メディカル・サイエンス・インターナショナル、1999年)
(How to Read the Health Science Literature 3rd Editionの邦訳)

当時の通翻ジャーナルで医学分野の良書と紹介されていて購入したものだと思います。
(すでに記憶もあやふやなのだった)

当時の私には内容が難しすぎて、読みかけては「恐れ入りましてございます」と書棚に戻す作業を何度か繰り返してきましたが、「今日から使える医療統計」(医学書院)の購入を画策するにあたり、新しい統計の本を購入するからには、ここで積ん読を解消せねばさすがにまずかろう、ということで、一念発起し、再度手に取りました。
途中、修羅場突入のため2度の中断があり、2回目は前半部分、3回目は3分の2ほどを(アンダーラインの部分だけですが)再読、再々読する羽目になり、おかげで多少なりとも記憶への定着が強化されました・・・はず。先月、数ヶ月の時を経てやっと読了しました。長かった-、飽きたー。ということで、いちおー、心置きなく「今日から使える医療統計」に進める身体となりました(でも、その間に何冊か書籍も購入したので、結果的に積ん読は解消されてないというよくある現実に直面しているSayoなのだった)。

私は、こと統計に関しては殊更に苦手意識がありまして。
もっと易しめの書籍を何冊か読了し、実際に苦闘した日々を経ての「今」だからこそ、理解できた部分も多かったように思います。

研究を”研究”する
検査法を”検査”する
比率を”検定”する
統計を選択する

という順番で、あるべき論文の読み方が示されるのですが、「あるべき」というより「こーれーはー流石にあかんやろ」的論文例が示されている場合も多く、「ナルホド、そうだよね」と納得しやすかったような気がします。
また、データ型をいくつかの種類に分類し、従属変数、独立変数の種類とも併せて、「こういう場合は、こういう統計を選択する」(例示)という形で統計の選択について体系的に説明してくれる最終章は、断片的な知識しかないなワタクシには、かなり参考にりました・・・とか言って、もう書かれていたことを忘れ始めたりしている訳なんですが。ホント、年はとりたくないよね(と、取りあえず年のせいにしておきます)。

原書は20年近く前に発刊されたものですが、(最新の統計手法がよく分かっていないせいもあるかもしれませんが)今読んでも、古さを感じませんでした。
ある程度、統計の知識を得た後に読むと、得るものが大きい参考書かなと思います。
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2015.10.10 14:48 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(0) |
新たにご挨拶できた皆様、ありがとうございました。
久しぶりに再会した皆様、楽しゅうございました。
私でございますか? 医療通訳セッションで看護師やっとりましたです。
地味に目立たずを心掛けておりましたが、はずみで(?)あんなことになってしまいました。
他の素晴らしい素人即席役者の皆様にはとうていかないませなんだので、
早う皆様の記憶から消してくりゃれ。


腰の具合がイマイチでしたので、Pharmaの3セッションに参加し、パーティには出席せず帰りました。
さて、できる範囲でご報告。
本ブログではセミナー講師の方はいつもイニシャルのみで記載していますので、
今回も登壇者の方については、その原則を踏襲しています。


セッション1 日英翻訳ワークショップ:審査報告書を訳そう
(B.T. & R.M.先生の英/日コラボ)

英語と日本語によるセッションは、昨年秋のJAT Pharmaで初体験し、英語ネイティブ、日本語ネイティブそれぞれの立場からの発言が、興味深くためになることは分かっていましたので、今回も楽しみにしていました。

「審査報告書」は、恥ずかしながら今回初めて耳にした文書名でしたが、調べてみると、PMDAに説明がなされています。
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/p-drugs/0020.html

これを読むと、作成者もPMDAのように読めますが、元クラは製薬会社(製薬会社が作成してPMDAに提出、PMDAが中身を確認して公表)なのかPMDA(申請文書を元にPMDAで作成)なのか、私には最後まで謎でした。が、そういう初歩の初歩を質問するのが憚られるような高度な質問が続出し、結局、そこは謎のまま、すごすごと帰ってきたのでした。ただ、「誰を最終読者と想定したどんな文書なのか」ということが分かったのは収穫です。

事前課題はなく、その場で配られた、さらっと流し読めないこともないが頭の中に意味が残らず、いざ翻訳しようとすると「わ、分からん・・・」となる、美しくも難解な日本語を、単位に分けて読み解き、それを英語の文章に仕上げていくということをやります。過去には「(総意は変えず、話の流れも変えず)単位に分けて読み解く」という作業は結構やってきましたので(別分野ですが)、「読み解き」部分は概ねできたと思うのですが、そこから先の部分で、力量の差というものをまざまざと見せつけられたような気がします。
あくまでも個人的な考えですが、私は、特にこうした事前課題のないセッションには、「明日から即仕事で使える、というものが1つでも得られれば収穫♪」的な気持ちで臨みます。それよりも、今後の英訳へのアプローチ方法の指針を得たり(あるいは、何が/どこが自分にとって大事なのかを考えたり)、漫然と仕事をするうちに芽生え始めた根拠のない自信を「甘~い!」と打ち砕いて貰うことができればそれでよいと思っています。
というわけで、質問内容も含めて、「す、すいません、オイラまだまだです」と白旗を揚げた(<いつものことですが)素晴らしいセッションでした。


セッション2 原爆被爆者における加齢に関連した生体指標の上昇と放射線被曝の影響(M.H.先生)

放影研のH先生とは、「西日本医学勉強会」でもご一緒していますので、どんなお話をされるのか、楽しみにしていました。
セッションでは、放射線とは何かに始まり、原爆に関する説明、戦後どんな風に長期研究が開始されたか、何を研究しどんなことが明らかになったか、今後まだどんな研究が必要かといったことが、わかりやすく説明されました。後半は遺伝子レベルの研究にまで話が及び、正直分からない部分も多かったですが、全体の話自体は分かりやすく、たとえば、今後「こういう書籍を読んでみよう」「こういう研究について調べてみよう」というきっかけを頂いたように思います。個人的には、(小学生時代ですが)かつて広島に住み、「原爆について学ぶ」ことは日常の一部としてあったこと、事前にFukushimaを扱った「Crisis Without End(終わりなき危機)」を2巡していたことが、かなり理解を助けてくれたように思いました。質問に対する回答も的確で、参加者はそう多くなかったのですが、ヒットのセッションだったと個人的には思っています。


セッション3 医療専門翻訳者にとって新しい可能性を拓く医療通訳(K.T.先生)

個人的には「通訳には向かない」と思ってはいますが、「医学英語も分かるし、英語もそこそこ喋れるし、少し勉強すれば医療通訳できるかもしれないよね」的な甘い考えが、頭のどこかにあったような気がします。

このセッションでは、そのような甘い考えは一瞬で打ち砕かれました。医は仁術と言いますが、そこに立ち会う医療通訳にも、流暢な英語で内容を通訳することよりも(もちろん、情報を正しく伝えることは大切なのですが)、「相手をよく見る、相手をよく知り、臨機応変に対応する」ことが強く求められるのだということを、改めて痛感しました。

ただ、命に関わる問題でもあり、訓練を受け「医療通訳」という特殊性をよく理解し試験にパスしたプロの通訳が必要であるということはよく分かりますし、今後大きな需要増大が見込めるということも想像はできますが、「体調が悪いときには母国語で説明を受けたい」という要望に応えるとすれば、英日より他言語の需要の方が実際は大きいのではないかと思います(素人考えですけど)。また地域により需要言語に偏りが出ることも予想されます。そう考えると、やりがいのある仕事には違いないと思いますが、地位向上にも実際の運用(ビジネスとして)にも、まだまだ超えなければならないハードルは多いなというのが、(あくまで個人的な)正直な感想です。
セッション自体は、遠隔診察の模様の紹介や、模擬診察などもあり、「医療通訳とは実際こういうものなのだ、こういうことをするのだ」ということが分かり、個人的にはたくさんの収穫がありました。


当日は、遠方遠征組の方も含めて、同業の皆さんとお昼をご一緒しました。
その席で少し話題に上った「専門分野」について思うところも、そのうち取り上げてみたいと思います。
まあ「屋根裏」的「そのうち」ですから、いつになるか分かりませんが。

てことで、駆け足レポートは終了です。
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2015.10.05 13:07 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(0) |