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2017. 08. 02  
というわけで「The Ice大阪公演」です。

ワタクシは、最近は、競技もショーも、ほぼYou Tubeさんのお世話になるというフィギュアファンの風上にも置けないえせファンになり果てていて、技術的なことはあまりよく分からず、自分の好みのプログラムかどうか、グッときたかどうか、身体の動きや足捌き、ペア競技の場合はユニゾンも含めて美しかったかどうか、くらいで「このプログラム/今日の滑り、好きやな/よかった」を判断していますので、ファンの方の役に立つ記事ではないと思います。あくまで思ったこと、感じたことだけ。

(順不同)
・もっと寒いかと思ったら、場内「普通に冷房」の状態。薄手のカーディガン1枚あれば十分。
・パントン、シニアデビューの頃から見てきたけど、正直、こんなしっとりしたカップルになるとは思わなんだ。キレイ。
・ミライちゃん、3A成功(にしとこう、若干Shakyで試合ではビミョーな感じもしたけど)。
・高橋さん、鈴木さんは「濃い」プログラムが合うな~。でも、個人的には高橋さんは、ソチ五輪の「ビートルズメドレー」が好き。
・引退してなお進化を続ける織田くん。今の方が伸び伸び滑れるんかな。色々パンケーキのご紹介ありがとうございます。1軒行きました。
・初なま小塚イーグル。やっぱり美しかった。でも、個人的には本田コーチのイーグルの方が好きかな(あくまで個人的見解です)。

氷を削るシュッシュッという音、耳に心地よかったです。でも、本当は音がしない方がいいんだっけ。
「愛のアランフェス」という漫画の終盤に、主人公カップルのライバルのロシアカップルのFP演技中に突然音楽が途切れてしまうけれど、それは意図したもので、そのうち、2人が滑るときの氷を削る音が音楽のように聞こえてくる、という場面がありますが、音楽のない「音を作り出す」プログラムを見てみたいです。そのうち町田さんが挑戦してくれる、かもね。

今年のThe Iceは、「プログラムでこれまでの浅田真央を振り返る」という構成になっていて、敢えていうなら、テーマは「浅田真央」でしょうか。
昨年のThe Iceも経験している友人によれば、「今年のThe Iceは神公演」なんだそうです。

個人的には、浅田真央さんの滑りは、「ジャンプがなくても十分素晴らしい」と思えるものでした。メリハリがあり、緩急があり、ちょっとした仕草や顎の上げ下げ具合からも訴えてくるものがある。男女を問わず、そこまでのレベルに達することのできるスケーターは少ないのではないかと思います。彼女が練習で会得したものと人間として成長する中で得たものが、見事に融合しているように思えました。2文字で表現すると「円熟」という陳腐な言葉しか思いつかんですが。

途中、こっそりうるうるした場面が2回ありました。
「浅田真央の過去の使用曲を出演者たちがメドレーで踊る」という趣向の最後に、本人が「リチュアルダンス」(FP)を踊ったときと、アンコール曲「Wind Beneath My Wings」のときです。アンコールの途中で彼女の様々な写真がスクリーン上に流れ、最後に「みなさん、ありがとう」というメッセージが出るのですね。あとでプログラムを読んだら、本人インタビューに、「ファンのみなさんに、スケートを通して私の気持ちを伝えたいという思いだけをもって滑りたいです。もう、本当に感謝だけ」とありました。十二分に伝わるものだったと思います。今思い出してもうるっときてしまいます。

プログラムには、各出演者から、真央さんへのメッセージが書かれており、(マオにメッセージを、てことで「言葉が選ばれた」部分はあるでしょうが)、宇野くんのような後輩からバトルのような先輩まで「背中や(スケートへの)姿勢や真心をみて感化された」というようなことを書いていて、彼女は本当に、黙々と練習し試合に臨み結果を受け入れ、「背中で語る」スケーターだったのだなあと改めて思いました。

何よりも、いきいきと、楽しそうに幸せそうに滑っていたのが、とても嬉しかったです。

来年また新たな旅立ちのThe Iceを見たいですが、これから彼女がどんな道を選ぶかによって、もしかしたら、今年が最後のThe Iceになるのかもしれません。
いいもの、というより、心洗われるものを見せてもらいました。

そんなわけで、心は氷の上に置いてきました。
できれば、来年拾いに行きたいものです。
それまで、こちらのブログはSayobotが頑張って繋ぎます。
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2017. 08. 02  
単にThe Ice 2017というアイスショーを観に行った、てだけなんですけど。
で、翻訳には全然関係ない話なので、恒例の「お好みでスルー」でお願いします。

炎天下、グッズ&パンフレット販売と入場のための列に延々並びましたよ。あ、トイレの列もね(年取るとトイレが近いのでね)。
The Iceは浅田真央さん引退後の初アイスショーということで、今年は例年以上の人気だったようです。ワタクシたちも、3人で先行抽選玉砕を繰り返した上でのスタンド席GETでした。
今は国内のショーや試合のチケットはなかなか手に入らないみたいですね。時代は変わったもんだ(しみじみ)。

アイスショーは、14年ぶりです。
(上)では、軽く、過去の数少ないアイスショーと試合の体験を振り返っておきます。

初めての生観戦は第3回NHK杯(in 神戸)。五十嵐文男さんが2連覇された年です。
男子フリーとエキジビションを観戦しました(当時のNHK杯最終日はそういう構成だった)。
35年も前の話なので、記憶もあやふやですが、ジャンプの着氷の音がスゴかったことは鮮明に覚えています。
エキジビションのトリは男子優勝の五十嵐さんで、アンコール曲が終わっても何度もアンコールに応えてくださって、最後は、もう音楽がない中、ステップやバレエジャンプを披露してくださいました。
また、「有望ちびっ子スケーター枠(?)」で、まだ小学生の伊藤みどりさんが参加していて、ジャンプを決めるたびに「やったー」と叫びながら滑っていたのも懐かしい思い出です。

日本で試合(やショー)を見たのはそれが最後で、あとは米国でのショー体験になります。
アメリカに住んでいたのは、米国でフィギュアスケートが大きな盛上がりを見せていた2000年前後。シーズン中は、毎週のようにTVで試合やアイスショーが放映されるという、ワタクシにとってはまさに夢のような環境でした。ワタクシの英語力はフィギュアスケートによって(偏りをもって)培われたといっても過言ではありません。

当時、米国では、全米各地を巡る大きなショーが2つありました。11月末のレイクプラシッドでのお披露目公演(?)を皮切りに、主に2~3月に行われるStars on Ice(当時はプロスケーターのみ)と、4~6月に全米各地を巡るプロアマ混合のChampions on Iceです。前者はプロアマ参加型として現在も継続されていますが、後者は主催会社が経営破綻したり人気が低迷するなどして、2007年に打ち切りになりました(まあ、ワタクシが観ていた当時も、どちらもSold Outはなかったですが)。
あくまで個人的な好みですが、オープニングとフィナーレ以外は各人がそれぞれのプログラムを滑るというスタイルのChampions on Iceより、グループナンバーの多いStars on Iceの方が好きでした。

Champions on Iceは、プロはその年のショー用の演目、アマはエキジビション用の演目を滑るというスタイルでしたが、特にプロには一般受けするコミカルなものが望まれたようで、その昔「氷上の貴公子」と呼ばれたペトレンコが毎年コミカルなナンバーを披露するのを観るのは、ちょっと悲しいものがありました。まあ、案外、本人は楽しんでやっていたのかもしれませんけど。
プルシェンコは当時はまだ20歳前後でしたが、ある年は「Sex Bom」のようなキワもの(?)を披露したかと思うと、ソルトレーク五輪の年はFP「カルメン」を4回転ジャンプだけ抜いてきっちり踊りきるなど、当時から観客を掴む術に長け、振り幅の広さも圧倒的でした。
当時はミシェル・クワンの人気が絶大で、他のスケーターは「Olympic Bronze Medalist and Two-time World Champion」「Three time National Medalist」(テキトーに作ってみたもので、特定の誰かを指している訳ではありません)みたいな枕詞とともに紹介されるのですが、クワンはいつも「America's own」と紹介されていました。それだけ米国民としてクワンという選手が誇らしかったのでしょう。今回、浅田真央さんが「One and Only」(だったと思う)と紹介されていて、その表現が最適かどうかということは置いておいて、当時のクワンとちょっと似ているなあと思いました。

Stars on Iceは、もちろん振付師さんはいるんですが「スケーター皆で作り上げています」感が強く、現役スケーターの中には、引退したら「Stars on Ice」に就職(?)したいと考えている方も多かったようです。ソルトレーク五輪終了後に引退を表明したエルドリッジは、その足で(というのは言葉のアヤですが)「Stars on Ice」に合流しています。
Stars on Iceでは、創設者だからということもあるのでしょうが、スコット・ハミルトンの人気が絶大で、当時でもスケーターとしてはかなり年配でしたし闘病中でもありましたから、毎年全公演に参加という訳にはいきませんでしたが、ツアー参加時は、コールされただけでスタオベという、ちょっと異常な状態でした。
佐藤有香さんも参加されていて、よく「バターナイフでバターを塗るような」と評されるスケーティングをStars on Iceで初めて見ました。

あれから14年。
満員の大阪市立体育館を見渡しながら、この比じゃないくらいデカい(らしい)さいたまスーパーアリーナも満員になるんやな、としみじみしたのでした。
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2017. 08. 01  
ご無沙汰しました。
ブログを書きたくてたまらないワタクシには苦行の3週間でした。

31日の丑三つ時に納品を済ませ、仮眠ののち、1日遊び呆け、そちらに心を置いてきました。
よって、このブログはSayobotが書いています。
(「心を置いてきた」イベントについては次の記事で)


ひと月に渡る案件は、量的なことを言えば「できなくはない量」、馴染みのある医療機器で、そこそこ馴染みのある文書。あまり無理せずできると思いました。
(内容的にも訳出作業的にも「やってよかった」と思える案件でしたが、最後の方は訳語や文の吟味にかける時間が、最初の頃より若干お座なりになってしまったのが悔しいです)

しかし、落とし穴がありました(世の中というのはそんなもんです)。

一つは、文書中の統計に関する記述。そもそも、普段から基本のキくらいしか分からない状態で戦っている生物統計ですが、今回は「君の言いたいことが分からないよ」状態でした。てことで、もう一度体系的におさらいせねばなるまいと、ざっと流し読みして放置していた「今日から使える医療統計」(新谷歩、医学書院)を引っ張り出してきたところです。

もう一つは、自分の訳出速度が遅くなっているということ(正確には、遅くなったまま回復できていないと言うか...)。
決して加齢とそれに伴う集中力の低下「だけ」が理由ではありません(それも大きいけど)。
以前は、参考資料や信憑性のあるサイトの表現を機械的に採用している部分がありましたが、しばらく前から「その表現は分野では穏当だが、広く日本語としてどうなのだろう」というようなことが気になるようになりました。資料やサイトとの整合性の問題もありますから、最終的にはよほど「そのままではマズかろう」という場合以外は、そちらの語句や表現を採用するのですが、その前に調べて確認する分、余分な時間が掛かるようになりました。項目全体を通した「読みやすさ(少ない労力で内容が頭に入るかどうか)」も以前より気になります。

てことで、ここ2~3ヵ月、月単位の処理量は同じながら、作業時間的にも精神的にもかなりキツい状態が続いていました。
同様の仕事が9月中旬頃まで続く予定ですが、8月前半はお盆もありますので、思い切って少し長めの納期を申請し、OKを頂いたところです。そもそも、「暑い」というだけでヤル気は失せますし。

とはいえ、それでは、ひと息つけても根本解決にはならないのも確かです。
では、どうするのがいいのかなあと考えてみて、やはり「仕事以外の文章を読む」時間をもっと取らなければならないという(取りあえずの)結論に達しました。

「どうやって力をつければいいのか」という質問に対して「習うより慣れろ」「仕事で量をこなせ」という回答をよく見かけます。ワタクシも、決してそれに異を唱えるものではありません。常日頃からある程度の量をこなしていないと、どんな案件にも一定品質で対応することは難しいですし、分野のきちんとした文章を数多く読んでこそすぐに「正しい分野用語」が口をついて出るようになるのだと思います。でも、それでは、どんなに多読多聴しても、その分野内でしか翻訳能力を伸ばしていけないのではないか。この先を考えたとき、それだけでは寂しいなあと思ったりするわけです。あくまで自分の場合ですが。

ですから、新聞も広告も文学も評論も、もう少し「きちんと読む」時間を作ろうと思います。
毎日のだらけた生活を思い返してみれば、「ダラダラ仕事をする」の一箇所をぎゅっと締めれば、そうした時間がもう少し取れそうです。


読み返してみればですね、
FBでは「7月以降は、もう少し『仕事以外のものを読み書く』時間を増やしたい」と書きましたし、1つ前の「最適の訳語を選ぶ」でも、「次は語彙の拡充が自分の課題。これまでのように『ストーリーを追う』読み方も(それはそれで息抜きになるので)継続するが、文書/書籍によっては表現やコロケーションに注意し、その場で辞書を引き、ときには書きとめる、ということをもう少し意識していきたいと思う」と書いてますが、最後にどちらも「希望的観測」って逃げてるし。仕事しかしない7月を予想しとったな<自分。

というわけで、ちょうど月も変わったところですし、8月、逃げずに頑張ってみようと思います。
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プロフィール

Sayo

Author:Sayo
医療機器の和訳も9年目。
老眼腰痛、最近は膝痛とも闘いつつ
翻訳人生をまっとうしようと奮闘中。
この頃になってやっと翻訳の奥深さ・
難しさ・楽しさが分かってきたような。
記事は「翻訳一般」多め、ときどき読書感想文、本業(医療機器)やや少な目。
(2019年4月現在)

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