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屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。


総括

十人十色・大阪編(1月6日)は、もう遙か昔、2~3年前のできごとのような気がします。それでいて、1年あっという間だったような。
変化の少ない毎日を過ごしていた私には、さまざまに「濃い」1年だったようです。

翻訳以外

実家の仏壇を処分しました(私は実家の最後の人間なのです)。
来年は、実家の売却はともかく、中身をすべて処分するところまでいければ。空家になったのが2010年1月、さすがに「ひと目に曝すのどうよ」と思われるものはほとんど処分しましたので、そろそろ業者に任せてもいいかなと思っています。
面倒くさくて先延ばしにしてきた実家の処分ですが、義父母も目に見えて老いてまいりまして、「とにかく仏壇だけは」と立ち上がった2018年、来年は「とにかく中身だけは」何とかできれば。幸い来年の翻訳フォーラムは早いうちから予定がオープンになりましたので、その時期を外すべく鋭意画策中であります。

翻訳

ジツは、11月以降、仕事が減りまして、仕事がない期間が数日続くことが2~3回ありました。12月中旬以降、多少盛り返した感がありますので、一過性のものだったかもしれませんし、そうでないかもしれません。昨今の機械翻訳化+CAT使用優遇→必須の増加(あくまでも私の扱う分野ということです)と関係あるかもしれませんし、ないかもしれません。そういうことは、これまでもあったのですが、ここ数年は(こちらからお願いした場合は別として)数日打診がないことはなかったので、少なからず不安な時間を過ごしました。不安の源は、1. 収入が減る(ウチは今基本私の収入+預金切崩しで生活しています)+2. 「自分はもう必要とされていないのかもしれない」感の2つです。どちらも同程度に辛かったですね。

これまでは、そうした徴候がみられたら、すぐに自分の希望に合いそうなところを探して新規取引先を開拓してきたのですが、今回は、すぐに行動に移すかどうか迷っているうちに時間が経過し、今に至るという感じです。義実家関連のことも理由のひとつですが、これまでは、とにかくどんな形でも必要とされたかったのですけど、今は「自分がやりたい翻訳ができるところで必要とされたい」気持ちが強く、そうなると、アプローチしたいところもなかなか少なくなってまいりまして。現状、2~3社に絞って書類準備までした段階です。今メインでお仕事を頂いているところも、それなりに面白い仕事を下さるので、しばらく様子見ですが、大事にしていきたいと思っています。

で、あくまで自分比ですが、結構、勉強したり参考書籍を読んだり(しつこいようですがあくまで自分比です<念のため)できたので、それはよかったかな。

そんな風に、11月から12月にかけて少し悶々としましたが、全体を通していえば、(社員やユーザー)教育資料、パンフレットなど、個人的に「面白い」と思うタイプの翻訳もそれなりにあり、内容としては結構充実していたと思います。また、少し別の方向にも一歩足を踏み出した年でした。こちらでの新しい出会いも大切にしたいです。

また、今年は、初めて勉強会やセミナーの運営に関わらせていただきました。1月に「十人十色・大阪編」、7月に「翻訳フォーラム・大阪でもレッスン!」、11月に自分たちの勉強会の「公開勉強会」と3つの勉強会を(事務局として)開催しました。来年も年明け早々、「翻訳フォーラム・大阪でもレッスン!その2」、3月に「公開勉強会・東京編」が控えています。春以降は、いつも何かしら細かい準備をしていたような気がします。そして分かったことは、「自分、意外に事務局に向いてるかも」ということ(一緒にやって下さっている方が、私のことをどう見ておられるかは分かりませんが)。細かくネチネチと地味に事務仕事をやっつけるの嫌いじゃないです(<そこかよ)。

もともと、(翻訳に携わる年月もそれなりに長くなりましたので<年数だけは)、ブログで情報提供する以外にも、こうして自分を育ててくれた翻訳の世界に恩返しをしたい+大阪でも東京のようなセミナーができたら、と思って始めたことでした(同時期に同じ思いの事務局メンバーがいらっしゃったことは幸運であったと思っています)。「自分が体験してよかったものを全力で呼ぶ」というのがワタクシ的基本方針でして(あくまで自分はそういう風にしたいってことです)、今後、そうしたセミナーをどれだけ体験できるか分かりません(まず出かけていく必要があるので)。状況の許すかぎり、体験し、感動し、その感動を関西の同業の方とも分かち合いたいと思っています。いつまでできるか分かりませんが。そして、その間に、この流れが途切れないよう、「セミナーを開催する」ノウハウ的なものをもう少し蓄積できればと思っています。

という感じで、なんのかの言いながら、翻訳中心の生活を送ることができた1年でした。
来年は、どうなるかは分かりませんが、朝、目を覚ましてつつがない1日を祈り、夜、平穏に翻訳に向かえたことを感謝しつつ床に就く、そんな生活を1日でも長く続けられたらと思います。

昨年末は、「来年の抱負」に、
「やりたいときにやりたいことをやる」「動くときは動く」
と書いています。
世間から見ればしょぼい内容でしたが、自分的には、いちおうどちらも達成できたかなと思います。そこは褒めてやろう>自分。

来年の抱負は特にないです。
しいていえば「よく学び、よく翻訳する」
年々テキトーになっていくような気がしますが(笑)。

こちらを読んでくださる皆さんが、穏やかに幸せに新年を迎えられますように。
そして、健康で「嬉しいこと」の多いしあわせな1年を過ごすことができますように。

来年も「屋根裏通信」をどうぞ宜しくお願いいたします。
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2018.12.29 23:07 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(0) |
この頃、勉強会やセミナーの告知や報告など、情報提供系の記事が多くなってきた。

...ちょっと偏ってるなあと思う今日この頃。

そうした記事は、確かに「伝えたいことがきちんと伝わるように書く」練習にはなっている。書き始める前に、箇条書きの形で下書きし、ストーリーを考えることも多い。
また、ちょっと迷ったら必ず、「その表現は適切か」を確認するために国語辞典、てにをは辞典、ウエブサイトなどを確認するという姿勢は、翻訳する際にも役に立っていると思う。
けれど、テーマや内容が限られてくるので、今ひとつ表現の幅が広がらないような。

...といろいろ考えていて、それは、自分が普段あまりきちんと自分の周囲の物ごとを観察していないせいもあるかもしれないと思うようになった。

わたしが「いいなあ」と思う文章を書かれる同業者の方は、みなさん、とてもバランスがとれている。
実に明解な、論理的な文章を書かれる一方で、何気ない日常を切り取り、そこから連想を広げたりもなさる。

今の自分に足りないのは、そういう、日常をきちんと観察し適切な言葉で描写し自分の考えをのせる、という訓練なのかもしれない。
訓練だけで文芸作品を書けるようにはならないけれど、自分の周りのものに向けるアンテナの感度を上げることで、考えの幅も広がり、その結果、表現の幅も広がるかもしれない(そのためにはまず、さまざまな種類の文章をインプットしなければならないけれど)。
わたしは、これまで「いろいろ考えるヒト」ではあったけれど、意識が内を向きすぎていたような気がする。そのために、興味の幅が狭くなってしまっていた。

来年は、もっと「外」にも目を向け、そこで感じたこと・考えたことも文章にしていきたい。

あ、もちろん、希望的観測です<念のため。
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2018.12.25 23:50 | 分類不能 | トラックバック(-) | コメント(0) |

たくさんの方のお申込みをありがとうございます。
招致事務局からも御礼申し上げます。

開催(1月20日)が近くなりましたら、もう一度、こちらのブログでご案内致しますが、現時点で思いつく注意事項をまとめました(順不同)。
参加される方はご一読ください。

1. 課題
後日、翻訳フォーラムさまの方から、指示とともに配布されます。
昨年秋の課題は、特に前知識のない方でも、きちんと調べれば出典が分かるものばかりでした。なので、「普段仕事で引用にまったく接していない」という方も、怖れず取り組んでいただければと思います(調べもの、楽しかったですよー)。

2. 領収証
カード支払い明細がセミナー領収証代わりとなります。コピーをとるなどして保管してください。
懇親会については、お店から領収証を発行してもらいます。領収証が必要な方は、懇親会参加申込み時にその旨を明記してください。

3. キャンセル
告知画面に記載のとおり、申込みをキャンセルすることはできません。申込み後参加できなくなった方は、FBやTwitterで代わりに受講したいという方を募るなどして、別の方に受講の権利を譲ることができます(参加料は、たとえばAmazonギフト券を使用するなどして、当事者間で決済してくださるようお願いします)。受講権利を譲られた方は、必ず譲り先相手の方の氏名とメールアドレスを、告知画面記載のフォーラム問合せ先メールアドレスまで連絡してください。

4. 昼食
講義開始が12時と早い時間ため、持参した昼食をお摂りいただけるよう、11時から会場を開放します。会場の近くにいくつか百貨店があります。会場のある駅前第1ビルの地下2階にもコンビニがあります。詳細は、直前案内に掲載します。食べ終えた弁当箱や包装紙等は必ずお持ち帰りください。

5. 懇親会
参加者の方に、招致事務局から懇親会の案内メールをお送りしています。期日までにご連絡くださるようお願い致します。当初アンケートに「不参加」と書かれた方も、お手数ですが、メールで不参加の旨をお知らせください(「不参加」→「参加」のステータス変更は大歓迎です!)。


聖書から現代SFまで、ときに物語の世界にも足を踏み入れながら、2000年以上のときを4時間で一気に駆け抜けます。
講師の高橋さんからは、今月発行されたばかりの「聖書 聖書協会共同訳」など、大阪だけの新ネタもいくつか披露してくださると伺っています。

こうしたセミナーによくご参加くださる方も初参加という方も、どちらもたくさんいらっしゃいます。
昼食時間や休憩時間、懇親会などを利用して他の参加者の方とも話をしてみてください。世界も視野も広がるかもしれません。

講義自体は、Q&Aも含めて16時終了予定ですが、会場を17時まで借りておりますので、「マイナーな質問なので皆の前で言い出しにくかった」「講師ともっと話したい」「懇親会には出席できないが、もう少し出席者と親睦を深めたい」という方は、時間の許すかぎり雑談(?)で交流を深めていただければと思います。

それでは、当日お会いできるのを楽しみにしております。

「大阪でもレッスン!」招致事務局しつこく臨時スタッフSayo
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2018.12.24 22:41 | 大阪でもレッスン2019 | トラックバック(-) | コメント(0) |

「日本人のための日本語文法入門」(原沢伊都夫、講談社現代新書 2012年第1刷)
副題:これだけは知っておきたい日本語の基本

寄り道しながらやっと読了。


目次
はじめに
第1章 学校で教えられない「日本語文法」
第2章 「主題と解説」という構造
第3章 「自動詞」と「他動詞」の文化論
第4章 日本人の心を表す「ボイス」
第5章 動詞の表現を豊かにする「アスペクト」
第6章 過去・現在・未来の意識「テンス」
第7章 文を完結する「ムード」の役割
第8章 より高度な文へ、「複文」
あとがき
参考文献


特に難しいことは書いてないです。肩肘はらずに読める本だと思います。
でも、(あくまで個人的な感覚ですが)フォーラムやセミナーなどで学んだことがコンパクトにまとまっていて(完全に同じというわけではありませんが<念のため)、「あの話はこういうことだったのか」と整理整頓できる感じ。

テンス、アスペクト、ムードを含め、少し前までは特に意識することなく(でもだいたいにおいて正しく)使用してきた多くの事柄が、本書を読み終わったあと、自分の中で「収まるべきところに収まった」という感じです(てか今さらかよ<自分)。

それらが英日でどう違うのか、どのような文化背景の上に違いが生じたのかを「意識する」ことで、逆に、「では同じ部分は何か」を意識するようにもなります。同じ部分を整理した上で、もう一度「違う部分」に目を向ける。「述語から読む・訳す」でT橋(さ)さんが仰っていたこととも通じるような気がします。具体的に自分の頭で考えたので、抽象論として理解していたものが、「こういうことだったのか」とちょっと霧が晴れた感じ(てか今さらかよ<自分)。

参考文献も充実。
もちろん、多ければいいというものでもありませんが、(本文の内容が一般的な噛み砕いた内容であれ専門的な内容であれ)きちんと参考文献が記載されているものは好感がもてます。

私は時間が掛かってしまいましたが、本来さくっと読めるはずの本なので、興味を持たれた方は手にとってみてください。管理人さんのお勧め本にも入ってました(と思う<ちょっと記憶が曖昧でスイマセン)。
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2018.12.21 00:37 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(0) |

勉強会をはじめてまだ1年経っていないんですけど、公開勉強会後、一緒に勉強してくださる(という命知らずの)方を再募集した結果、メンバーも増え、テキストも新しくなりましたので、ワタクシの中では、今回が「2期目スタート」という感じです。
新しいテキストは「The Best American Essays of the Century」(Joyce Carol Oates編)。以前のテキスト(「The Best American Science and Nature Writing」より文学色の濃いものになりました。厚さ3.5 cm(測ったんかーい)という挑む者をあざ笑うかのような外観です(探してきた自分を全力で呪っています)。

新メンバーの中には公開勉強会に出席されなかった方もいらっしゃるので、今回は「勉強会の要約とは」を再確認するところから始まりました。
学校(受験)の要約との大きな違いは、対象パラグラフだけで完結しない要約である(=要約そのものが目的ではない)こと。
管理人さんは「翻訳のための要約」と仰っていますが、これではあまりにも漠然としているような気がします。ワタクシは、「全文を読んでおおまかな全体像を把握した上で、前後のパラグラフとのつながりや流れも考えながら、そのパラグラフに書かれていることをまとめること」と捉えています(ここまで来るのに10か月かかったさ)。

さらに、勉強会の目的も再確認。
ざっくりまとめると、「良質の文章を(強制されて)精読し、要約・翻訳する過程で自分の課題を見つけ、その克服方法を考える」ということになるかなと。管理人さんは「強制されて」を入れたくなかったみたいですけど、ワタクシはそうやって強制されないと、どうしても好きなタイプの本ばかり読んでしまうので(そして、管理人さんからは「好きなタイプの本は『分かっているから』と思い込みで読んでしまう恐れがあるます」と釘を刺されたのだった)。おおむね管理人さんの言葉をまとめたものですけど、秘書らからも、「そうやって精読する間に読み方や視点が変わる」「気になる点がみつかる」そして「もっと理解したい気持ちになる」等の意見が出ました。

今回、遠方の方が課題提出という形で遠隔参加されたのですが(運営満場一致で「名誉秘書」に任命されました)、その方は、「全体を読んで自分の中でキーワードを決め、そのキーワードを折り込む」というテーマを決めて要約に取り組まれていました。
「翻訳力の向上」が共通の目標ではありますが、それぞれバックグラウンドや日々の仕事の内容が異なるので、目標達成のために何を自分のテーマとするかは個々人の裁量に任されます。皆が同じ目標に向かい、同じ課題に取り組むけれど、テーマ(自分の弱点を克服し訳文をつくる力を磨くためにやること)は違っていい、そのテーマに沿って力をつけるためにはどこをどうすればよいかは皆で考える(あるいは議論する中で自分で軌道修正する)という今の勉強会のやり方、ワタクシは気に入っています。
しばらく前は「要約だけ読んで内容が分かる」要約がマイ・テーマでしたが、それだとつい「よい要約をつくる」ことを目標にしてしまうため(それは、ひとえにワタクシの力不足のなせる技なんですが)、今回から「翻訳する時に横道にそれない要約」をテーマにしてみました。もう少し具体的にいえば、パラグラフ間、パラグラフ内の両方で原文の流れを意識した、原文と同じ重み付けがなされた要約です。はるかに遠い理想ですが、そうしたことを考えながら要約に取り組むことで「きちんと読む」ことに少しでも近づけるような気がするので。錯覚かもしれませんが(そして第1回目はボロボロだったのだった)。しばらくその方向で進めてみようと思います。

そんな感じで、勉強会2期目がスタートしました。
今期最初のエッセイは、3回くらい通読しても、頭の中からハテナマークが消えないというツワモノ。文章自体はそんなに難しくないのですが、作者が何を言いたいのかよく分からなくて。表現回りくどいし。勉強会の場で(ジツは若かりし頃文学を専攻されていた)管理人さんに教えを請うて、やっと少し掴めてきた感じです。そんな風に苦しんだのはワタクシだけではないようでしたが、これは、エッセイの種類が変わったことも大きく影響しているような気がします。
ワタクシたちだけがこんなしんどい思いをするのは世の中間違ってるやろ(?)――ということで、公開勉強会東京編には、このえげつないエッセイを持ってお伺いする予定です(墓穴を掘ったとも言う…)。
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2018.12.12 21:36 | 勉強会 | トラックバック(-) | コメント(0) |