FC2ブログ

屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。


勉強会終了。

前回から取り入れた「日本語学習」の今回の課題は、「は」と「が」の違い。
その場で指名される1名が簡単に発表という形をとりますが、誰が指名されるかわからないためそれぞれ自習してこなければなりませんし、(管理人さんの力に負うところ大ではありますが)最終的に皆でホワイトボード上に整理しまとめていきますので、それまで「なんとなくできていた」ことの理由が(とりあえずそのときは)きっちり理解できます。個人的には、この日本語文法の時間を取り入れてよかったと思っています。次回課題は「テンス」。私は今おもに、前回管理人さんに紹介いただいた『日本語学入門』(近藤安月子、研究社)で学習していますが、この本わかりやすくまとまっていていいと思います。

翻訳課題の方は、今回から(たぶん2回にわたって)E. B. Whiteのエッセイ"Once More to the Lake"に取り組みます。

E. B. Whiteは、雑誌「The New Yorker」のライターとしていくつもの作品を発表していますが、日本人には『シャーロットのおくりもの』の作者というのが一番なじみが深いかも。"The Elements of Style"の著者でもあります。
このエッセイは1941年に書かれたもので、1900年代初頭の少年時代と今(エッセイ執筆当時)の湖での体験が交錯するもの。浅い理解なのかもしれませんが、2~3回読んだところで、私の頭の中には「郷愁」「焦燥」「受容」などの言葉が浮かびました。「なんとなく大意をとる」のはそう難しくないエッセイだと思います(翻訳は別です)。

これまでのエッセイは、1回ざっと読むと、すぐに著者や作品や時代背景などについていろいろ調べていたんですけど(実務ではそういう「まず調査ありき」の読み方をすることがほとんどです)、今回は、2度、3度と少しずつ注意するところを替えながら、Wikipedia以上の情報は入れないようにして原文を読んでみました。それから、いろいろ調べものをしながら原文を読み…という感じで、数回原文を読んで、かなりイメージが浮かぶようになってから翻訳に取りかかりました(それでも、自分の描いた絵が不十分だったと思い知らされるわけなんですけど…)。この読み方が適切なのかどうかわかりませんが、しばらくこのやり方を続けてみようと思います。

今回は、提出訳文配布時に、管理人さんから「メンバーの訳と自分の訳を比較するのではなく、他のメンバーの訳を読んで気になったところ、どう考えて訳したのか、訳語の選び方など、知りたいところや聞いてみたいところをチェックするようにしてください。間違いを探したり訳を評価したりする会ではありません」というコメントがありました。

それで、皆念入りに「全員の訳文を」原文と比較したのだと思います。ひとつ意見が出ると、皆が呼応し、これまでで一番「全員が深い議論をした」会だったのではないかと思います(管理人さんとしてはまだ不十分だったかもしれませんが、第1回から皆勤賞の私はそう感じました)。

「たずね方」ってありますよね。「この訳語すごい」「この訳文上手い」と思っても、そう言ってしまってはdiscussionはそこで終わってしまいます。疑問であれ賞賛であれ「なぜその訳語を選んだのですか」「なぜそんな風に訳そうとしたのですか」と尋ねれば、「なぜ」に対する答えが返ってくるし、もしかしたら、別の誰かも異なる見方だったり解釈だったりを追加してくれるかもしれない。聞き方ひとつで議論が深まるし、「こう考えてこうした」「こうしようと努力したけれどうまくいかなかった」といった他のメンバーの「翻訳する過程」を知ることもできます。
管理人さんが仰りたかった(そしてやりたかった)ことのひとつは、そういうことではないかと思います。

だいたい皆同じ箇所で悩んでいるんですけど、もう少し気を配るべきだったのに軽くスルーしていた(とあとになってわかった)ところもありました。精進精進。

今回はエッセイ冒頭部分が課題でしたが、次回は最後の部分の翻訳が課題です。
上手くできないのはわかっていますが(泣笑)、今からちょっとワクワクしています。


さて、Twitterで管理人さんも告知されていましたが、「翻訳を勉強する会」では、来春、ふたたび(東京編も数に入れればみたび)公開(後悔)勉強会を開催することになりました。私たちがふだんどのように勉強会を進めているかを体験していただきつつ、参加者の皆さんも積極的に参加できるような会にできればと思っています(希望的観測)。どんな風に進めていくかはこれから詰めてまいります。
2月下旬~3月の土曜日を考えております。詳細決定しましたら正式にアナウンス致しますので、興味を持ってくださった方、今しばらくお待ちください。
管理人さんと斬り合いたい方は今から腕を磨いておいていただければと(「それであなたはどう考えますか」と返り討ちにあうと思うけど、たぶん)。

関連記事
2019.10.06 01:28 | 勉強会 | トラックバック(-) | コメント(0) |
「大阪でもレッスン」招致事務局・無期限「臨時」スタッフのSayoです。

11月30日(土曜日)に、翻訳フォーラム主催による「パンクチュエーションのひみつ」を、大阪で開催致します。

詳細は、以下の告知・申込み画面をご確認ください ↓ ↓ ↓ ↓

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01h1hs10isxh4.html

申込み開始は、10月7日(月曜日)正午(12:00)です。


4月6日に東京で開催された「カンマとコロンとセミコロン~パンクチュエーションのひみつ~」は、お話も明解でわかりやすいものでしたが、特に後半の演習部分が楽しく、盛り上がりました。大阪でも皆さんに楽しんでいただけるものと思っています。

イベント情報にも記載していただいておりますが、4月6日の講座の感想を記事にしております。
興味のある方は、目を通してくださいませ。
http://sayo0911.blog103.fc2.com/blog-entry-670.html

イベント情報に、

「英文のパンクチュエーション(句読法)を読みこなし、使い分けるのは、翻訳者に必須のスキルです。英日翻訳では、記号を無視したり、日本語の似た記号に自動的に置き換えることをせず、しっかりと意味を読み取って訳文に反映させる必要があります。また日英翻訳では、ルールに叶った、正しい記号を使わなければ、プロの書いた知的な文章とは認められません。

かように大切であるにも関わらず、パンクチュエーションをきちんと整理したり学習したりする機会はこれまであまりありませんでした」

あります。
パンクチュエーションについてまとまった話をお聞きできるのは、私の記憶では関西ではこれが初めてではないかと思います。
皆さま、どうぞふるってご参加ください!


*注意事項(申込み画面にも記載しておりますが、念のためということで)*

※システムの都合上、申込み後はキャンセルいただくことができません。申込み後、どうしても当日出席できなくなった方は、FBやTwitterで呼びかけるなどして、ご自分でお知り合いの方に受講権利を譲っていただく形になります(その際、参加料は、たとえばAmazonギフト券をやり取りするなどの方法で、当人間で決済してください)。また、そのようにして他者に権利を譲られた方は、必ず(「大阪でもレッスン」招致事務局ではなく)フォーラム様まで、代わりに出席される方の情報(氏名、メールアドレス)をお知らせください。お手数をお掛け致しますが、どうぞ宜しくお願い致します。

※開いている飲食店が少ない時間帯である旨を考慮し、会場を11:00から開放します。お弁当等を持参して召し上がっていただくこともできます。ゴミは必ずお持ち帰りください。

※セミナー終了後、招致事務局主催で、講師を囲んでの懇親会を予定しています(17時開始、2時間+程度)。お申込み頂いた方に、11月初旬以降、招致事務局からメールで詳細を案内させて頂きます。


たくさんの方のご参加、お待ちしております!!
関連記事
2019.10.02 00:11 | 大阪でもレッスン2019 | トラックバック(-) | コメント(0) |

翻訳フォーラム・レッスンシリーズのセミナー「辞書のホントの使い方~大辞典・学習辞典・英英辞典はここを読め~」に参加してきました。
詳しい内容が記載されたイベント情報はコチラ↓
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01nhqt10dfi13.html

セミナーで紹介された辞書・書籍・ウェブサイトなどの一覧はコチラ↓です。
http://fhonyaku.blog.jp/archives/80267988.html

すでにご存じと思いますが、帽子屋さんのブログ「禿頭帽子屋の独語妄言 side A」はコチラ↓
http://baldhatter.txt-nifty.com/


帽子屋さんの辞書の話は、これまで翻訳フォーラムのシンポジウムやJTFセミナーで何度か聞いていますし、辞書関連のブログ記事も適宜読ませていただいています。手元にはそこそこ辞書も揃いました。それで、今回はどうしようか迷っていましたが、月末の用事が延期になったこともあり、思いきって参加することにしました(下心は、もちろん、ある)。


イベント情報に「これまではどの辞書にも共通する汎用的な説明にとどまっており、どの辞書を使ったらどんなことが読み取れるのかという具体的・個別的な話までは至っていません。そこで今回は、翻訳者がよく使う辞書の特徴を紹介しながら、それぞれの辞書にどんな情報がどんな形で載っているのか、どう読み取ればいいのかを細かく解説します」とあるように、今回のセミナーは、これまでの「各種辞書とその特徴を(ざっと)紹介する」というものから、一歩も二歩も踏み込んだものであったと思います。


セミナーは、各辞書(英和・和英・国語)の序文当てクイズから始まりました。
各辞書に個性があり、そして面白い! これまでは海野さんと「英語基本語義辞典」くらいしか読んだことがなかったですが、時間を見つけて序文も読んでみようと思います。

特に、三省堂国語辞典第三版序文の「辞書は、ことばを写す〝鏡〟であります。同時に、辞書は、ことばを正す〝鑑(かがみ)〟であります。〝鏡〟と〝鑑〟のどちらに重きを置くか、どう取り合わせるか、それは辞書の性格によってさまざまでありましょう」という部分については、編者の縁者という参加者の方から、その趣旨についてもっと詳しい説明をいただきました。序文まで読むと、もっと背筋を伸ばして辞書を使わなければ、という気持ちにさせられます(ちなみに、私は、物書堂アプリとして三省堂国語辞典第七版を所持していますが、あとで確認しましたら、七版序文に加えて三版の序文も収載されていました)。


序文の次は凡例についてのお話。
凡例を知っているのと知らないのとでは、辞書を引いたときに得られる情報がかなり違うことを実感。恥ずかしい話ですが、意味をよく知らなかったものもかなりありました。凡例大事。


その後は、英和辞典(ランダムハウス・ジーニアス・新英和の三大英和辞典、リーダーズ&プラス、ビジネス技術実用英語大辞典など)、英英辞典(Cobuild、Longman、WordNetなど)、国語辞典(明鏡、三省堂、大辞林など)、類語辞典(日本語大シソーラス、類語例解辞典、デジタル類語辞典)の順に、それぞれの特徴の説明がありました。参加者も実際に例題の単語を引きながら、それぞれの結果についての解説を聞くという形でしたので、凡例や用例まできちんと読むことの大切さが実感できました。


個人的にはWordNetの見方をきちんと教えていただけたのが、収穫のひとつでした。実は私は、かなり前にWordNetをDLして使ってみたものの、使い勝手がイマイチだなと感じて、あまり使わなくなってしまっていたんです。それは、英語版と日本語版の統合版を日本語シソーラス的に使用しようとしていたからだということが分かりました。記事の最初に記した「参考資料一覧」のWordNetの項にも、ちゃんと「日本語シソーラスとしての使用は非推奨」と括弧書きされていました(恥)。上位下位という概念の考え方やラベルの見方を教えていただきましたので、これからは、もう少しちゃんと使用することができそうです。このWordNetの上位下位の概念は、デジタル類語辞典の同義・狭義・広義とちょっと似ているなと思いました。

それから、新和英大辞典の使い方も、自分の中で以前より明確になったような気がします。これまでは、「全文検索で用例から訳語(日本語)探し」という使い方しかしてこなかったんですけど、日本語単語を入力しての広い意味での語義確認もなかなか役に立ちそうだということがわかりました(実際に帰宅して両方やってみてスクショもとりましたので――そのうち――補足として記事を書こうと思っています<希望的観測<そのうちな)。


最初に帽子屋さんが仰ったように、これからは、オンライン辞書、CD-ROM(またはDL型の)辞書(の串刺し検索)、アプリ(物書堂など)、紙辞書、電子辞書などさまざまな媒体の特徴を知り、それらを駆使して辞書引きを行う、という方向に向かうのでしょう。
辞書の基本を抑えたら、自分の仕事環境、分野などにあわせて、辞書環境をカスタマイズしていく(どんな辞書をどのように使えば最短時間で最適な結果が得られるのかをよく考える)必要があるのだということを(いや、それ、当たり前と言えば当たり前なんですが)、改めて意識することができたセミナーでした。
頭も辞書環境も、もう少し整理しなければ。
関連記事
2019.10.01 22:54 | 翻訳祭・フォーラムetc.報告(2016-) | トラックバック(-) | コメント(0) |