屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

これらのフレーズは、フィギュアスケートの解説で聞きなれておりましたので、私はずっと、これらはフィギュアスケート独特の言い回しだと思っていたのでした。
でも、実はそうじゃなかったのでした。
(知るのが遅すぎという説もありますが)

フィギュアスケートではどんな風に使われているかと言うと・・・

Whole Packageは、解説者(ペギー・フレミングやスコット・ハミルトン)が、特にミシェル・クワンの滑りを表現する際、好んで使用していました。

“She is just a whole package.”

みたいに。

先日Weblioで検索してみましたら、Wiktionaryの項番2に「(usually with the) Something or someone that possesses a full set of relevant characteristics, usually desirable ones.」という記述がありました。

フィギュアスケートで言えば、「技術的にも芸術表現的にも素晴らしいものを持っており、それを氷上で的確に表現でき、なおかつ観客の心に訴えることができる」スケーターってことになりましょうかね。それをひとつの形容詞で表現するのはとても難しい。考え過ぎて頭が痛くなったので、Whole packageはwhole packageとして英語のまま理解することにしました。これまで仕事で遭遇したことはなく、今後も恐らく遭遇することはないと思われますので。
ちなみに、(個人的に)うまく日本語にできない英語の中には、他にoverwhelmという語があります。辞書には「圧倒する」などの訳語が掲載されていますが、何か違うような気がするのよね。何というか、もう少し感情的要素が強いんじゃないか、みたいな? 特にfiction / non-fiction分野の英語ですが。こちらは、ごくごくたまに仕事でも遭遇することもありますが、そのたびに文脈と照らし合わせながら、脳味噌絞っております。

in the zoneも、やはり日本語にするのが難しい表現です。皆さん、やはり苦労されているようで、フィギュアの雑誌だったと思うのですが「ゾーンに入る」とまんま訳されていたのを見かけたことがあります。カナダ暮らしが長かった本田選手(フィギュアの、だよ)も、やはり「ゾーンに入る」という言葉を使っていました(日本語でのインタビュー記事です)。

こちらもWiktionaryの項番1に「In a mental state of focused concentration on the performance of an activity, in which one dissociates oneself from distracting or irrelevant aspects of one's environment.」と記されておりました。その通りやで。やるやん、Wiktionary。

いい集中の状態と言えばいいでしょうか。

のってくるとも違うし、自分の世界に没入するという感じでもない(誰の記事でしたか忘れましたけれど、いわゆる「ゾーンに入った」状態の時、演技に集中しつつも、結構冷静に観客の様子を見ていたというような記述があって、「周りも見えているんだなあ」と思った記憶があります)。ほんじゃ、どう訳すねんという話ですが・・・すいません、やっぱり思いつかないっす。

あと、ジャンプの回転不足を表現するのに、cheatという語がよく使われます。回転が足りないまま着地し、そのまま(氷上で)トウをぐるりんと回して、きちんと回転して着地した後滑って行くはずの方向に向かう(ので、Sayoのような素人目には、一見きちんとした綺麗なジャンプのように見えます)ため、cheat(騙す)と呼ばれるのかなと思います。

“She cheated her triple.”

などのように使われます。

フィギュアスケートのシーズンが始まろうかという時期になって参りましたので、自分もそろそろ始動せなあかんな~(何を始動する?)と思いつつある今日この頃。手始めに、先日、書店で「ワールドフィギュアスケート」の最新刊を立ち読みなどしてみました(買えよ<自分<それなりに高いのよ)。

SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
2011.10.10 15:16 | 英語 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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