屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

2つの英単語はそれぞれ、薬力学と薬物動態と訳されます。
医薬(特に薬学関係の)翻訳をされている方にはお馴染みの言葉ですよね。

でも(本当はそんなことがあってはいけないんでしょうけど)、普段、医薬関係は「医療機器」に関連する翻訳のみの私は、よく、この2つをごっちゃにしてしまいます。「どっちが、吸収、分布、代謝、排泄だっけー」みたいに。薬物動態は薬動学とも訳されていますので、それを思い出すことができれば、「おお、こっちかー」となるんですけど。簡単に言えば、薬力学は「薬が身体にどのように作用するか」、薬物動態は「薬が体内をどのように動きどのように変化するか」ということになるのかな、と思います。

で、今は、「これから、やっぱり、有機化学と生化学の体系的な知識いるよなー」とか思いながら、医薬の「い」の字もかすらない大型機械と格闘しています(いや、それはそれで面白いんで、好きは好きなんですけど)。

12月後半からそんな感じの日々が続いているので、「このままでは、医薬から離れすぎてしまう」と危機感を抱き、(ほぼ)毎日「Text of Clinical Physiology」の音読と「Basic & Clinical Pharmacology」(8th Ed)の筆写を自分に課しています。といっても、前者は10分ほどだし、後者は1~2パラグラフ程度ですけど(その代わり、いちおー、頭の中で次の単語を予想しながら筆写してます)。
英語の筆写は、今後、医療機器の英訳案件も受けるようになった場合に、多少役に立つかもと思いまして。実務という面から見れば、もっと翻訳(あるいは専門的な内容)に特化した本を読んだ方がいいんでしょうが、基礎体力をつけるのもいいかなと。私は、ホラ、習慣化すると結構苦もなく続けられるヒトなので。まあ、また医療機器のお話を頂けるようになれば(そんな日来てほしい)、色々一(に近い場所)から悩むことになるんでしょうけど。でも、ま、特に医学関係の知識を増やしていくのは楽しいし、そうやって脳を酷使していれば、認知症の発症も遅らせることができるんじゃないかと。あ、逆(酷使→疲労破壊)か。

本当は「薬理学」より「生化学」先だろうって話なのですが、この「Basic & Clinical Pharmacology」は、「年末アマゾン」で購入した12版の旧版で(帰国が決まった時に、「帰国したら簡単に購入できなくなる!」と慌てて購入した書籍のひとつです<参考までに「カッツング薬理学」として訳書も出ています)、「新版が手に入ったから多少手荒に扱ってもいいやろ(いや、よくないんですけど)」ってことで、筆写対象としました(左の肘でかなり体重をかけて開状態にしています<ばらばら事件が起きるのは時間の問題でしょう)。

最近、その中にPharmacodynamicsとPharmacokineticsに関する説明が登場したのでした(何たって、まだまだ概論始まったところですから<でもって、概論で終わりそうな予感)。その説明が、何とも分かり易い。ので、参考までに下記しておきます。

The actions of the drug on the body are termed pharmacodynamic processes (中略) These properties determine the group in which the drug is classified and often play the major role in deciding whether that group is appropriate therapy for a particular symptom or disease. The actions of the body on the drug are called pharmacokinetic processes (中略) Pharmacokinetic processes govern the absorption, distribution, and elimination of drug.
(Basic & Clinical Pharmacology (eighth edition) written by Bertram G. Katzungより)

薬から見た場合が「薬力学」、身体の側から見た場合が「薬物動態」と、何だか妙に納得。
「Text of Clinical Physiology」(ガイトン生理学)でも思いましたが、英語のテキストは、地の文は平易な英語で書かれているものが多いような気がするのでした。
それにしても、英訳案件でどんな日本語原稿がやって来るとしても、ここでgovern、自分では絶対使わへんよな~と、変なところに感心してしまったSayoなのでした。


SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
2012.02.09 20:43 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(2) |

ひろゆさん、こんにちは。

> 薬力学と薬物動態の違いなんて考えたこともありませんでしたが(汗)

いや、普段はほとんど考えてないですけど(汗)。
ただ、kineticsとかdynamicsとかいう語は、機械関係でも時々お世話になりまして、どっちも「動」を意味する言葉なんで、最初にこの2つの薬学系英単語を見た時、「何がどう違うね~ん!」と訳が分からなくなってしまい・・・(今もよく分かってないですけど<薬学系は鬼門なんで)という経緯があって、何となく覚えているんです。ホント、それだけなんです。

で。
ガイトンさん、届きましたか。
論文英語って、私も、きちんと読んだものは殆どないですけど、もう少し1文が長く、パラグラフ間の意味を理解するのがずっとずっと難しいような気がします。なので、ガイトンさんの方が、やっぱり英語としては(non-nativeには)優しいのかなと。最初は細胞とか膜電位とか浸透とか、「最後まで読もうという『やる気』を見るための踏絵か??」的な内容が続いて、ホント嫌になると思うのですが、長い目で、ぼちぼち頑張ってください。

筆写は、私はパソ打ちなのです~。でも、漫然と読むよりは頭に残るかなと。それでなくとも、脳細胞鋭意劣化中ですので、少しは刺激してやらないと。

そちらは寒そうですね。私も、滞米時は、冬はハンパなく寒いところに住んでいましたので、少しは想像できます。どうぞお身体ご自愛くださいませ。

2012.02.14 19:06 URL | Sayo@屋根裏 #- [ 編集 ]

薬力学と薬物動態の違いなんて考えたこともありませんでしたが(汗)、sayoさんのおかげでひとつ勉強になりました~。sayoさんから教えていただいたガイトンのmedical physiology、少しずつ読んでいます。論文雑誌とは文体も使われている単語も少し違うのかなという風に思っています。
やっぱり見てみないとわからないことってたくさんありますね。色々と教えて下さってありがとうございました。
実は私も日本語ですが筆写しています。手で書くと脳ミソに刻まれていく感じが好きなんです♪

2012.02.14 14:46 URL | ひろゆ #GjHXP5W6 [ 編集 ]













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