屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

派遣の日々に(ちょっとだけ<気分的に?)助けられることの多かったここ2~3ヶ月でした。

私の翻訳のお仕事はメーカー工場の派遣翻訳で始まったということはお話しましたっけ(どこかでちらっと)。
もう20年近く昔の話です。
気のいいおっちゃん(当時の私から見た)や、いつもお菓子や飴ちゃんを惜し気もなく分けてくださるパートのおばちゃん(当時の私から見た)が多い職場で、忙しかったですけど和気藹々としていて、楽しい職場でした(かなり残業が多く、いつもへろへろだったので、「要領の悪い自分に両立は無理だわ~」と結婚を期に辞めましたけど<派遣元が翻訳会社さんだったので、そのまま在宅に流れるという幸運な形で、在宅翻訳にシフトしました)。

製品の品質保証を担当する部署で、生産ラインのすみっこに「取りあえず作ったんちゃうんか」的居室があるという、かなりすごい環境でした。お弁当を持参していたので、建物に入ってから出るまで1度も日の目を見ない、寒いんだか暑いんだか、天気がいいんだか悪いんだか分からない毎日でした(居室にもラインにも窓はなかったのだった)。そんな私たちは「もぐら」と呼ばれていました。

居室のとなりと生産ラインの中に、製品評価室(というより評価コーナー<取りあえず作ったやろ)があり、社員さんの教えを請うたり実機を確認したりするのに、何度もラインの間を縫って評価室と居室を往復しました。おっちゃん達は皆親切で、忙しい時は追い払われたこともありますが、そうでない時は尋ねていないことまで教えてくれたり、製造途中の機械(試験用の触ってもいいヤツ)に触らせてくれたりと、本当に色々なことを教わりました。

その後、その製品の生産は海外移管され、今では生産ラインはなくなってしまったそうです(昔住んでいた場所のご近所さんが遠くに引っ越してしまったような感じで、ちょっと淋しかったりする)。

で、本題に戻りますが。

医療機器はもちろん、製薬でも「製造工程」なるものは存在し、その工程のバリデーションだったり品質管理だったり、製造した製品の出荷検査だったりというものは発生するわけで。もともと機械分野の翻訳をやっていたということは翻訳会社の方もご存知なので、そのような関係の文書も、時々回ってきたりするわけです(たぶん)。

そんな時、もちろん、製品は全く違うし、医薬関係独特の約束事だったり試験だったりというものもあるので、新しいお仕事を頂く時は、やっぱり調べものから始まるのですけれど、「これはあの時のあれだよね~」と何となく感覚的に分かることも多い。原稿を一読して「昔馴染み」の言葉に接し、ソコハカとなく安心感を抱いたりなんかする訳です。
まあ、「あの時のあれ」に対して、実はこの業界では全く違う訳語が使われていましたなんてこともあるし、こちらも「何となく周辺知識ある・・・かも?」程度なので、どのお仕事も、最後まで気を抜くことはでいないんですけど。

製薬会社にいたことのある方、化学分析をされていた方、実験に携わっていた方等々、それぞれ、別のところで、この微妙な「昔馴染み」感を感じたりなさるんだろうなあと思ったりします。

とはいえ、私に関していえば、「品質保証」といっても専門とは程遠いですし、生産ラインも雰囲気を知っているだけなので、やはり、毎日が勉強の日々なのです~(それに、これら以外の、「ゼロから」案件も、調べものが大変ではありますが、興味ありますしね)。
2012.05.30 22:45 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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