屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

医療機器の分野のお仕事を頂くようになって、そろそろ1年。「医療機器」なるものの範囲がよく分かっていなかった私には、「そ、それも医療機器関連だったのかっ(驚)」という案件も随分多かったのでした。

その1つに「滅菌」があります。

例えば、パウチ入りガーゼの滅菌方法に関連する文書もこの分野です。例えば、ある製品の滅菌工程が本当に有効であるかどうかを確認するバリデーションに関する文書もこの分野です。滅菌の種類も使用される医療機器によって様々です。
いや、奥深いね~。

参考資料を付けて頂いた時は、その資料を命綱に、完全自力が求められた時は、Googleを頼りに。
で、青息吐息で納品、の繰返しでした(です)。

そうこうするうち、sterilizationは「滅菌」と訳すのか「殺菌」と訳すのかという、基本のキから始まった私も、「滅菌とはこうやらなければならないものらしい」ということは何となく分かってきた(ような気はした)のですが、それらは、何と言っても断片的な知識に過ぎず、「『滅菌』についてまとめた参考書ほしいよな~」と思っていましたら、先日、思い掛けなく書店で遭遇し、旦那さんからせしめた(定年退職者餞別御礼)図書カードを使って、迷わず購入したのが以下の書籍です。

「医療現場の滅菌」日本医療機器学会監修
(へるす出版 3400円 2000年初版2008年第3版)

巻頭に、「用語の解説」として、「英和対訳+語句の定義」表があるのですが(語句数はそんなに多くないですけど)、OP(operational qualification)とかPQ (performance qualification)とか、暫く前に、「それ何の略語なん?」に始まり適訳語探しに苦しんだ用語がさらっと掲載されていて(人生とはそういうものです)、「何で3ヶ月前にこの本に出会わなかったんだろう」と思わず歯軋りしたのでした(←歯にはとても宜しくないので、皆さんは注意なさってね)。

滅菌法とは?
高圧蒸気滅菌
酸化エチレンガス滅菌
放射線滅菌
電子線滅菌
滅菌包装&滅菌インジケータ
規格の現状

などがうまくまとめられていて、全200頁強ですから、各滅菌法への言及はそんなに詳しいとは言えず、今後もこの分野の翻訳で調査は欠かせないのは確かですが、大局的に「滅菌」なる敵(?)を知ることができ、私としては、かなりの収穫だったのでした。

「滅菌」関連のお仕事については、最近は、この書籍と、

「医療現場における滅菌保証のガイドライン2010」(日本医療機器学会)
http://www.jsmi.gr.jp/guidelinenew010.pdf
(ネット上の情報なので、例えば書籍化などにより、
そのうち消えてしまうかもしれませんが)

によくお世話になっています。ご参考まで。
「ガイドライン」の方が個々の滅菌法に関する説明は詳しいですが、放射線滅菌や電子線滅菌に関する記述はないようなのがちょっと残念なのでした。
2012.06.05 17:18 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(4) |

レモネードさん、
おおっ、再訪大歓迎です!

「情報機構」さんて、私、恥ずかしながらごくごく最近知ったのですけれど(でもってごくごく一部の書籍の頁しか見てないんですけど)、皆なかなかなお値段ですよね~(というかそもそも社名?がなかなかスゴいと思う)。他人事ながら採算取れるんかと心配になってしまいますが(<いや、大きなお世話には違いないんですが)、たぶん、会社や部署での購入が多いのでしょうね。桁が1つ違ったら買うのにな~。

私も、同様の分野のお仕事でさえ、「とにかく調べて」「調べて訳して」の繰返しな日々です。記憶力が落ちてきているのか(<そもそもないという説もある)、要領が悪いのか、基礎知識が半端なのか・・・まあ、これらが複雑に絡み合っているとは思うんですが。でも、「同じ分野でも前と違うかもしれない」という仕事に対する姿勢も、失ってはいけないものなのかもしれなせん(<エラそー<つーか、言い訳)。

> 課題は多く、やらなければならないことがいっぱいありますが、

人生において、そのように考えられることは、実はとても幸せなことなのかもしれません(<またまたエラそーです)。
お互い、無理し過ぎないように、頑張りましょー♪



> 再度、お邪魔します♪
>
> >>情報機構さんが・・・
> わかります~。
> Googleでの調査中、かなりの確率で情報機構さんの書籍にたどり着きます。
> 目次をみて、「こ、この本さえあれば・・・!」と思うことが多いのですが、
> お高くて絶対に手が出ません(涙)。
> いつもネット上で目次の用語だけでもありがたく利用させてもらってます。
>
> ところで、私はまさに「滅菌バリデーション」がふっつり途絶えた分野でした・・・。
> なんとか今日まで仕事を続けておりますが、
> 毎回毎回悩んでばかりで全然先輩ではないですよ~。
> 100%文系ですし、英→日onlyですし、エイゴシャベレナイシ・・・etc.。
> 課題は多く、やらなければならないことがいっぱいありますが、
> これからもお互い楽しく頑張りましょう。

2012.06.08 19:02 URL | Sayo@屋根裏 #- [ 編集 ]

再度、お邪魔します♪

>>情報機構さんが・・・
わかります~。
Googleでの調査中、かなりの確率で情報機構さんの書籍にたどり着きます。
目次をみて、「こ、この本さえあれば・・・!」と思うことが多いのですが、
お高くて絶対に手が出ません(涙)。
いつもネット上で目次の用語だけでもありがたく利用させてもらってます。

ところで、私はまさに「滅菌バリデーション」がふっつり途絶えた分野でした・・・。
なんとか今日まで仕事を続けておりますが、
毎回毎回悩んでばかりで全然先輩ではないですよ~。
100%文系ですし、英→日onlyですし、エイゴシャベレナイシ・・・etc.。
課題は多く、やらなければならないことがいっぱいありますが、
これからもお互い楽しく頑張りましょう。

2012.06.08 14:30 URL | レモネード #- [ 編集 ]

レモネードさん、まいどです~。
その節は、なかなかにコメントし辛い記事(と個人的には思う)に、真摯なコメント頂きありがとうございました。

おおっ! この分野では先輩でいらしたのですね。
滅菌もバリデーションも、この頃では多少馴染みも出てまいりましたが、それでも、一件一件が手探りです。「医療現場の滅菌」は今の私にはちょうどいい感じの参考書です。でも、「参考書も手に入ったし、どっからでもかかってこいや~(正直同方向からの侵入(?)にしてほしいですが)」態勢になると、ふっつりその分野の案件が途絶えるというのが、ここ暫くのパターンでしたので、今回も同じ末路(?)を辿りそうな気はします。
「基礎を底上げする努力をしながらその場で泥縄」な日々、これからも続きそうです。

ご紹介下さった書籍、1の方(とりあえず安い方から行くのだった)アマゾンで「品切れ」になっていたので、「じほう」さんのHPも確認してみましたが、こちらも残念ながら品切れでした。同じようなタイトルで、情報機構さんが2010年に出された書籍があって、タイトルを見た限りではなかなかよさそうな感じでしたので、こちらも出版元のHPで確認してみたら、何と29000+円(!!!!)でした。速攻、退避しました。
Amazonは便利なんですけど、専門書籍は、1冊の値段がハンパじゃないので、できれば、中身を確認してから買いたいですよね。その点、「医療現場の滅菌」は書店で中身を確認してから買うことができたので(しかも図書カードだし)、ラッキーでした。

これからも、お互い、必死で泥縄しつつ頑張りましょう。
(お仕事では、レモネードさんの方が、ずっと先輩でいらっしゃるようなので、同列に扱うのは不遜かな、と思ったりするのですが、お許しくださいね)

2012.06.08 10:43 URL | Sayo@屋根裏 #- [ 編集 ]

Sayoさん、こんにちは(^ ^)。
以前に鍵コメでお邪魔したレモネードです。

滅菌バリデーションの案件、私も数年前までよく頂いておりました。
そういえば・・・と思い、本棚を見てみましたら、Sayoさんお勧めの「医療現場の滅菌」のほか、
1)医薬品、医療用具製造の滅菌バリデーション(じほう)と
2)医療機器の滅菌及び滅菌保証―ISO規格準拠(日本規格協会)を持っておりました。
発行年から随分経過していますが、1)はバリデーション計画書/報告書のテンプレート等あり、重宝しました!
2)は値段が結構お高めで、完全に宝の持ち腐れです。今見たら、中古で半値になっていました(涙)。

いろいろな案件を頂くたびに付け焼き刃で勉強し、泥縄式に知識を詰め込む毎日なので、
いっこうに知識が身についていないことを痛感中です。
ほんと、奥深いです。

2012.06.08 06:36 URL | レモネード #- [ 編集 ]













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