屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

というわけで、寝不足な今日この頃なのでした。

五輪のメダルで、初めてその名前を知った選手がいる一方、
期待された実力の出せなかった選手もあり、怪我に泣いた選手もあり。
一生懸命な姿に涙が出てくるのは、やはり年のせいか。

ここまでのmy bestはやはり内村選手の金メダル。
帰らぬ旦那を待ちながら(←仕事ですよ、仕事)ライブで見ました。
今大会初めて「どや」顔が見れて、本当によかった。

しかし、ここに、私が、密かにですね、勝手にですね、
「メダルを取って貰いたい」
と強く思う選手がいるのです。

それは、女子バレーボールの竹下選手。

シドニー五輪最終予選敗退を経験した唯一の現役選手で、
年齢的にもこれが最後の五輪かと。

竹下選手と言えば、個人的に、
「あまり感情を表に出さない」
というイメージがあります。(あくまでもイメージ、ですよ)
内には熱いものがありつつも、いつももう1人の竹下選手がいて、
外から冷静に竹下選手を見つめているような。
それは、竹下選手の元々の性格なのかもしれないけれど、
シドニー五輪の出場を逃したこと、その後暫くのアレコレも関係しているのかなと。
完全な憶測ですけど。

「Number」633号(平成17年8月11日号)を読み返していて
ふとそんなことを思ったのでした。
「Number」は永久保存版にしたいものだけ購入しています。
だいたいは夏冬の五輪特集号なのですけれど、
これは「天才少女伝説」という、天才と呼ばれる女性アスリートを特集した号。
ハッキリ言って、かなりミーハーな私。
その「Number」633号の、特集とは無関係の記事のひとつが
「敗北を抱きしめて。」(吉井妙子=文)
シドニー五輪予選で敗北した監督と選手のその後を追ったものでした。

シドニー五輪が開催された時はまだアメリカにいたので、
「女子バレーの連続出場がはじめて途切れた」
という事実しか知らなかったのですが、
当時の経緯&メディアの反応を、この記事を読んで初めて知りました。

以下の数段落中、「 」で引用しているものは、上記の記事からのものです。

シドニー五輪最終予選、勝てば五輪、負ければ予選敗退という対クロアチア戦。日本が2-1と王手を取っての第4セット。21-17からの逆転でこのセットを取られた日本は、5セット目も失い、五輪出場の道が閉ざされます。監督や選手のショックは、私のような凡人の想像を遥かに超えるもので、葛和監督(当時)は、予選から5年が経過した取材当時でも、「偶然にこのスコアになると、今でも条件反射的に身がすくんでしまう」と語っています。又、敗戦直後の控え室は、監督をして「阿鼻叫喚というのはこういうことを言うんでしょうか」と言わしめたような状態だったそうです。
そんなチームを、当時の新聞は、「戦犯」という言葉を使って叩いたと言います(実際に記事を読んだわけけじゃありませんが、様々な媒体でこの言葉が使われたことは事実のようです)。確かに刺激的な見出しの言葉には違いありませんが、その元々の意味を考えた時、軽々しくその言葉を用いることに異議を唱える人間はいなかったのかと、ちょっと(いや、かなりですけど)憤りを感じます。
「負けた責任は僕一人で負うつもりだった。でも、協会やメディアは選手も批判した。それが堪らなかった」と述懐する葛和監督は、一時心を病んでしまうほどにまで追い詰めらます。それは選手も同じで、竹下選手も、「これ以上、辛いバレーは出来ない」と一時バレーから離れます。外出する時は帽子を目深にかぶり、「犯罪者のような気分でした。電車に乗ると誰もが白い目で見ているような錯覚に陥るんです。しばらく他人と口がきけなかった」。チームの大型化を図ろうとする協会の反対を監督が押し切る形で全日本に招集された竹下選手は、「大型化に失敗」とメディアに書きたてられたことで、余計に責任を感じたのだと思います。
そんな日があったからこそ、4年後のアテネ五輪予選で「・・・アテネ五輪の出場を決めた瞬間、観客や他の選手が歓喜する中、この4人[シドニー五輪予選に出場した大懸、竹下、高橋、杉山選手]だけは泣きじゃくった」のだと。
そうなんです。感情を表に出さないように見える(←しつこいようですが、あくまでも個人的感想)竹下選手が大泣きしていたんですね(本帰国でばたばたしていた頃なので、TVは見ていませんが)。シドニー五輪予選の敗戦は、それほどに重いものだったのだと思います。
当時の選手たちは、(一時バレーを離れた選手も含め)、5年後にはその殆どが現役を続けていました。筆者は、「このままでは終われない」という思いがそうさせたと書いています。

その後、女子バレーボールチームは、五輪には連続出場していますが、満足できる結果を残せていません。竹下選手の中には、今でも「このままでは終われない」という思いがあるんでしょうか。
TV番組の取材で、「こんなにちやほやされているスポーツなのに、結果が残せていないことをどう思います?」と、インタビュアーに逆質問しているのを聞いたことがあります。「他のスポーツの選手からしたら、きっと腹も立つこともありますよね」(発言内容はこのとおりではありませんが、趣旨はこんな感じです)と。竹下選手は、誰よりも、人気だけが先行することが悔しく、「全力を出して、結果を残したい」と思っているのだろうなと思います。それも、ある意味アウエーの五輪の舞台で。その心の中では、やっぱり、シドニー五輪をともに戦った選手たちのことも大きな比重を占めているのかなと。
もちろん、勝手な憶測で、竹下選手の心の内は、竹下選手にしか分からないものですが。

ま、そんなわけで、密かに鋭意バレーボール応援中です。
昨日はロシアに惜敗しましたが、決勝リーグ進出はなったようです。

でも、たとえメダルが取れなくても、
あなたがこれまで寡黙に頑張ってきたことを、
知っている人は知っている。

そんな感じでですね、五輪出場選手の
「語られなかった五輪までの道」を特集した「Number」が出たら、
それも永久保存版にするのにな~。
2012.08.04 12:55 | 好きなもの・こと | トラックバック(-) | コメント(3) |

女子バレー銅メダルおめでとう!!!

竹下選手ももちろんですが、解説席の大林さんも泣いていたのがとても印象的でした。これも「チーム火の鳥」のメダルやね。

こそこそ(去る)

2012.08.11 21:43 URL | Sayo@屋根裏 #RwF7odmQ [ 編集 ]

鍵コメントさま、

まいどです~。コメントありがとうございます。
本当に、「今日こそは寝るぞ」と思いながら、ついつい見てしまいますよね。
夜に始まり未明まで、というこのいい感じの時差(?)が
これまたTV観戦にはうってつけなんですよね。

法華津さんも、ホント凄いですよね。
まあ、そもそも比べるのも間違っているとは思いますが、
ただの炎天下でくらっとしている私は、逆立ちしても敵いません。

寺川さんもよかったですね(北島選手も)。
水泳は、個人もさることながら、リレーのメダルの方がうるっと来てしまいました。
フェンシングもありーの、卓球もありーので、もう身体がもちません。

メディアについては...
今回の大会でも、選手の秘話だったり関係者の談話だったり、
ほろっとできる話をたくさん伝えてくれてはいるのですけれど
(で、私は結構そういう話もすきなのですが)
「その言葉が受け手や本人にどう響くか」ということを
もっと考えて書いてほしいなあと思うことも多々あります。
(特に今回の五輪関係で、ということではありません)
(あと、自分もあまりエラソーなことは言えないんですけど)

女子バレーは、昨晩英国相手に不要な失点が多く、ちょっと不安。
頑張れ~。

でも、そうそう、その前に女子サッカーも応援しなければ、ですね。
私も、澤選手に金メダルとってほしいです。
(いや、もちろん、チーム一丸で取るものではあるんですが)

そして今晩も忙しい(?)Sayoであった。

2012.08.06 18:49 URL | Sayo@屋根裏 #- [ 編集 ]

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2012.08.06 17:36  | # [ 編集 ]













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