屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

東阪で月1回ペースで開催されている翻訳の講座の春学期が終了しました。
と言っただけで、医薬翻訳に関心のある方はお分かりですね。可能な限りGoogleBotクンの裏をかきたいと思っているので、正式名称など記載しないでおきますが。私が受講したのは「英訳の基礎」です。

月1回なら通学も可能かな~と、以前から興味津々ではあったのですが、両親の状態がどうなるか分からなかったので、ずっと二の足を踏んでいました。でも、1月に父を送りましたので、四十九日を済ませた勢いで無料公開セミナーに申し込み、久々に外の世界に触れて気分がハイになった勢いで講座にも申し込んでしまったのでした。昨年歯の治療に大枚叩いたので、確定申告の結果、受講料に近い還付があることも分かってましたし。

というのもありますが。
ずっと、一度きちんと英訳を学んでみたいと思っていました、というのが一番大きな理由です。電気機械では英訳の仕事もしていましたが、ずっと「英借文」で乗り切ってきていて、それは、非ネイティブとしてはひとつの正しいやり方なのかなとも思いますが、自分の英語にはいつも自信が持てずにいたのでした。
今やっている医療機器のお仕事も面白く、この先製薬の治験の分野にお仕事を拡大していく(いきたい)かどうかは自分の中でもまだ不透明なのですが、勉強しておいて損はなかろうと。あと、ここ1年超は和訳の仕事が中心でして「この先も和訳だけでもいいかな」とも思うのですが(「やっぱり和訳が好き」を再確認)、それにしても「英訳もできるけれど和訳メイン」の状態をキープできれば理想かなと。
こちらの講座の講師先生は、医薬翻訳やメディカルライターをされていた方ではありますが、言語学も修めておられるので、英訳という作業を体系的に教えて頂けるのではという密かな期待も。それに、何と言っても月1回だし(←実はこれが一番大きかったりする)。
他の翻訳学習者や翻訳者の方とも繋がりができるかもしれないし(←この点も大きかったりする)。

というわけで4月から始めた基礎講座でしたが。
クラスメートは、「医療系のバックグラウンドのある人(学んだことのある人、働いていた/いる人)」「留学などで英語を学んだ経験のある人」「(医薬)翻訳勉強中の人、医薬翻訳者、他分野の翻訳者←ココ私」に大別され、他の翻訳通学講座と比較したわけではありませんが、個人的には、かなり「雑多」という印象。自分では思いもよらないような視点の意見や質問が出たりするので、この雑多さはよかったです。5回の講座では、残念ながら「皆さんと仲良く」というわけには行きませんでしたが、一部の方とはメアド交換まで漕ぎ着けました。

内容的なことはあまり詳しく書けませんが、「英訳の基礎」は
・頻出動詞のグループ分け&使い方や冠詞の使い方などを学ぶ
・単文、2~3センテンス程度の短い文章を訳す
ということがメインで、原文は確かに医薬分野のものですが、本当に、「英訳の基礎を学ぶ」感じの講座です。

というわけで、以下、講座を受講しての個人的な感想です。

こうした講座を受けるかどうかの判断ポイントの一つに、自分の立ち位置というものがあると思うのですね。「立ち位置」というのは、自分が「医薬翻訳」という道程のどのあたりにいて、どの段階にある講座を受けようとしているのかということなのですが。あ、めっちゃ抽象的ですね。
平たく言えば、「その講座は、自分にとって簡単なものなのか、難しいものなのか」「復習的にポイントをおさえるためのものなのか、ほぼ100%新しい知識や技術を身につけるのか」ということです。
今回、「英訳基礎」から受講したのは、様々な失敗を経て、自分には「復習的にポイントをおさえる講座」が向いている(独学は別ですが)と思うようになったからですが(単に基礎講座には判定試験がなかったからという説もある)、それは、あくまで自分の場合に当てはまることですので、念のため。

数年前、幸運にも試験に受かって某アカデミーの通信講座(和訳)を半年間受講したことがありました。凄くためになったはずの講座でしたが(講師先生の全体講評の統計の説明があまりにも分かり易いので、今でも、統計の翻訳をする時に、講座のファイルを見返すことがあるくらい)、当時の私にはまだ難易度高過ぎたと思います。てことで、当時は殆ど何も身につかなかったのでした(まあ、ずっと別の分野の仕事をしていたというのもあるかもしれませんが)。訂正、多少身についてくるまでに数年を要しました。
ICHや薬局方と言った規制の重要性も教えて頂いたのですが、「規制が大事」「統計避けられん」ということを実感できたのは、実際に医療機器の翻訳を始めたここ1年ほどのことです。講座が終了した時も通しで復習したんですけど、その時点では、先生の仰っていることのどこが一番重要か、なぜ重要なのかということが分かっていなかったのですね。あと、医薬翻訳に全く自信がなかったので、講師訳文訳語のみが正しいと盲信していた感もあります(もちろん、ため息出ちゃうほど完成度の高い訳文なのですが、翻訳に関しては、誤訳は別として、「これだけが正しい訳文」という状態は、まずないですよね)。
というわけで、そんな自分には「復習的にポイントを確認する講座の方が向いている」と(勝手に)思っています。

そんなこともありまして・・・って、以下やっと講座の感想です。

・ 訳文作成という点から言えば、個人的には、難易度はあまり高くなかった。
・ でも、基本を再確認することができたのはよかった。
・ 絶対的な翻訳量は少ない。もう少し多くてもよかった。

と言ったところが大きな感想です。
最初の頃は事前提出課題だったのが、最後の頃は当日提出課題になって、楽をしようと思えばどんどん楽ができるようになり、個人的に、仕事の兼合いという点では大変助かりましたが、正直「もう少し苦労させてください」という気持ちもありました。
てことで、基礎5回だけで劇的に力がつくということはないように感じました。「英訳の基礎」ですから、基本を身につける授業なのは当然ですが。あくまでも、力をつける取掛かりというか(英訳力をつけるには、勉強にしても仕事にしても、「量をこなす」ということは必要と思います)。そのことは、最後に講師先生も仰ってましたけど。

そんなわけでですね。
ここ1年ほど、英訳作業から遠ざかっておりまして、誰に言われなくとも、日々英訳の勘が鈍っていることはひしひしと感じておりますので(それは単に加齢のせいという説もある)、秋から1つ上の講座に進むことにしました。そちらでは1回の課題の量もかなり増えそうですので、仕事との両立が不安だったりもしますが、まあ、あと半年頑張ってみます。

そんなSayoを秋学期の教室で見掛けた方がおられましたら、Sayoは世を偲ぶ仮の名前ですから、できれば本名で呼んでやってくださいませ。
2012.08.16 21:49 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(2) |

リスノさん、まいどです~。
コメントもメールも不義理ですいません。無事に初盆が終わったら、結構ハードな短納期のお仕事(←あくまでも当社比)を頂き、ちょっと死んでます~。

正直5回の講座では、「生徒同士の交流が少し活発になり始めた頃に終わり」という感じで、演習を通して得られたものは多かったですが、他の生徒の方から吸収できたものは少なかったように思います(あ、一部メアドをゲットしたか)。これは、日曜午後という時間帯のせいもあったかなと。私もそうでしたけれど、主婦さん達は、講座終了と同時にささっと教室を後にしていましたから。これがAMの講座だったら、「どこかでお昼ご飯でも」という流れになるのかなと思ったりもします。でも、上のクラスに進まれる方も数名いらっしゃるようなので、今度こそ、先生はもちろん他の生徒さんからもがっつり搾りとりますわ~(<こわっ)。

ついにAccept購入なさるのですね。私は、とりあえず今の対訳君とSSIの辞書で行けているので、暫くこのまま行く予定です。ある翻訳者さんから「ある年、『今年は投資の年にしよう』と決心し、家族にもそう宣言し、(お金を)使いまくった」という話を聞いたことがありますが、それくらいの思い切りのよさも必要なのかも。勇気いりますけど。小心者の私は、せいぜい「自分で許せる範囲で(ちまっと)使い(まくり)」ですかね。

ではでは。
お互い(仕事も講座も)頑張りましょ~。

2012.08.21 14:06 URL | Sayo@屋根裏 #- [ 編集 ]

こんにちは(^^)講座の感想、興味深く拝読しました。
自分も通信講座をしている最中ですので、先生の訳文だけが正解ではないこととか、わかってたつもりだけど改めて気づかされることも多かったです。もうひとつ講座を掛け持ちしようかなと思ったりもしていて、復習的に受ける講座というSayoさんの意見を聞くとやっぱりやりたくなったのですが、Acceptを購入したり、あとPCもそろそろ買い換えたいので経済的に無理っぽいです。あるものを活用していきたいです。

月1回とはいえ、通学講座では得られるものが多いでしょうね。これからの半年ではさらに他の生徒さんとの交流もできるでしょうし、楽しみですね!

2012.08.21 11:46 URL | リスノ #- [ 編集 ]













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