屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

普通の本
「How to Report Statistics in Medicine」
「Medical Biochemistry」(Mosby)

の3本立てで、目標は1日15分。
まあ、15分に満たないことの方が多いですが。

「普通の本」というのは、小説とかエッセイとかって意味です。
一時、テキスト系の音読しかしていない時期もあったのですが、それを続けていると、英会話のレッスンの時にすらっと言葉が出て来なくなってしまって、「こりゃいかん」と普通本も音読に追加しました。音読は筋トレみたいなもので、(ほぼ)毎日これをやっていると、確かに口や舌が、あまり苦労せずに英語モードになってくれるような気がするのですが、実際の筋トレでも適切な筋肉を鍛える必要があるように、英会話的筋トレでも適切な筋肉(?)の訓練が必要なのだなあと、妙に納得したのでした。ということで、「Snow Flower and the Secret Fan」(Lisa See)(一時帰国したお友達から頂いた、19世紀中国が舞台の小説です)を読了したので、次は、既読のフィギュアスケート関連図書に戻る予定。


「Medical Biochemistry」は半音読、半黙読状態。化合物や酵素の名前が延々続く時は、ただでさえ少ないやる気が完全に殺がれるので、黙読に切換えます(そして眠気に襲われる)。本来は「読みながらノートを取りながら理解しながら」ゆっくり進むべき本かなと思いますが、以前1回それをやっているので(その割りにこの忘れ振りはどうだろうと愕然とするSayoであった)、音/黙読で、「あ~、そういえば、こんなことやったっけ」的に思い出せればいいかと思って読んでます。「明けて2012年」という記事の最後の方で、本書の音読については、「(2012年中に)3分の1くらいで討死しそうな気がする」と書きましたが、実際は、5分の1くらいで討死したのでした。前途多難じゃ。


「How to Report Statistics in Medicine」は、「統計のお仕事でお世話になる辞書」でちょっと触れたことがあったかなと思います。翻訳書も出ています。購入して、たまに仕事の調べものに使うくらいで満足していたのですが、今通っている治験の講座で、統計に関する課題も出てくるので、「ほんじゃ、この機会に読んどくか」と始めたものです。普通に読もうとすると、どうしても「勉強する」感じになってしまって、仕事や他の雑事で忙しくなると、ついつい片隅に追いやって、そのままにしてしまうので<あくまでも自分の場合ですが(聞流しと音読は、自分の中では最早生活の一環で、「勉強している」感が全くないのでした)。それができるくらい、地の文は平易な英語です(原書のテキストは、ホント、平易な英語で書いてくれているものが多いと思う)。

この本は、タイトルが示すとおり、統計を含む報告書(概ね論文と思いますが)を書こうとする研究者、編集者、レビューアを対象に、「統計の報告はこんな風にしなさいね」ということを書いた本なので、読者は基本的な統計関連の知識があるということが前提です(なので、たぶん、この後苦労すると思う<まだ60ページくらい)。治験翻訳の講座で役に立つかな~と思ったのですが、講座の課題は、主にICHのE9とライフサイエンス辞書の共起表現とGoogleで乗り切り、結局この本のお世話にはなりませんでした。

仕事ではたまにお世話になります。何しろ、英語が平易なので、少しマイナーな統計手法についての説明が、日本語より分かりやすかったりするのです(その後、「訳語を決定する」作業をしなければなりませんが)。(念のために書いておきますと、製薬関係は分かりませんが、医療機器だと、論文のみならず試験報告書でも「解析にはこれこれの統計手法を使用した」的に統計に関する表現が登場することが時々あります<それが見知らぬ統計手法だったりするのよね~)

最後に、「Intent (intention)-to-treat」の、各書籍(の用語集)の説明を記載しておきますので、何がしかの参考にして頂ければと。説明ちょっと長いですが。

AMA Manual of Style (9th ed.)

Intent (intention)-to-treat analysis:
Analysis of outcomes for individuals based on the treatment arm to which they were randomized, rather than which treatment they actually received and whether they completed the study. The intention-to-treat analysis preserves the process of randomization and should be the main analysis of a randomized trial. (P.550)


ICH E9 Glossary

Intention-to-treat principle:
The principle that asserts that the effect of a treatment policy can be best assessed by evaluating on the basis of the intention to treat a subject (i.e. the planned treatment regimen) rather than the actual treatment given. It has the consequence that subjects allocated to a treatment group should be followed up, assessed and analysed as members of that group irrespective of their compliance to the planned course of treatment. (ICH E9: STATISTICAL PRINCIPLES FOR CLINICAL TRIALS P.34/35)


How to Report Statistics in Medicine (2nd. Ed)

Intent (intention)-to-treat analysis:
A primary strategy for analyzing the results of randomized controlled trials. Patients are analyzed with the group to which they were assigned, whether or not they completed the treatment given to the group. Medical necessity sometimes precludes patients from completing the trial as planned, but because patients may leave the study because of the treatment under study, the results are first analyzed on the basis of the intention-to-treat. Additional analyses are often performed to adjust for patients who do not complete the trial as planned. In contrast to on-protocol or per-protocol analysis, in which only patients completing the planned protocol are analyzed. (P. 413)

うっ、今日も力作(←自分に酔っているようですが、単に書写が長いだけです)。
2013.01.08 19:28 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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