屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

今、音読でフィギュアスケートの本を再読しているので、既読のフィギュアスケート関連本(の一部)をまとめてみたりなどしました。
(という予定だったのでした)

FROZEN ASSETS‐The New Order of Figure Skating(Mark A Lund)

ソルトレーク五輪後、何冊かのフィギュアスケート関連本が出版されましたがそのうちの1冊。個人的には、Show Businessという点では、1990年代後半~2000年代前半が米国の全盛期だったような気がします(今の日本のような盛り上がり方)。ホント、いい時代にいたよね~と旦那に感謝。

日本ではどのように報道されたか分からないのですが、ロシアペアが金メダルを取ってから(ジャッジ間の裏取引が曝露され)カナダペアが2個目の金メダルを授与されるまでの、米国での報道の過熱振りはちょっと異常でした。ロシアペアはジャンプで小さなミスをしたのですが、その場面ばかりが、ノーミスで演技を終えカナダペアが歓喜する場面と合わせて、何度も放映されました。ロシアペアには「ミスをしたのに金メダルを取ったことをどう思うか」というような質問がなされ(それを選手に聞くか!!??)、男性の方が「少しのミスをしたけれど精一杯滑った。順位はジャッジが決めること」とつたない英語で答えていましたが、「カナダが金メダルを取るべきだった」とでも言わせたかったんでしょうか。Gold medal was robbedと報道されてましたからねえ。
私は、G&Gの次にあのロシアペアが好きだったので、結果がどうこういうより、あの時のメディアの煽りを思い出すだけでフツフツと怒りが湧き上がって来ますワ。というわけなので、66.5%くらい割り引いて読んでください。
録画をMuteにして再生すると、確かにカナダペアはノーミスでemotionalな演技でしたが、ロシアペアの方が優雅でエッジワークなども難しいことをやっているように見えました。ミスはあったけど互角、どちらが優勝してもおかしくなかったと思います。現に、ジャッジも5:4の僅差でしたし(そのうちのフランスの1票が、アイスダンスの票と引き換えにロシアに投じられたということでした)。
Chamipns’ Gala(エキジビション)のロシアペアの「Kid」は本当に素晴らしかった。カナダペアのエキジビの演技はすでに忘却の彼方です。
2個目の金メダルは本当に後味が悪かった。北米人もそのように感じたのでしょうか、次のシーズンのStars on Iceでは、2組のペアが一緒に滑ったり2組によるデス・スパイラルを披露したりと、「仲良し」が強調されていました。ロシアペアはどんな気持ちで滑っていたのだろうと、その本心を想像するとこちらまで切なくなります(たぶん選手間にわだかまりはあまりないと思うんです。そういう演出を強いられることに対してってことです)。

という「怒り再び」がメインの話題ではなく、Mark Lund氏は、当時International Figure Skatingというフィギュア雑誌の編集長で、「ロシアペアへの金メダル」叩きの急先鋒だったということを書こうとして、つい熱い思いを語ってしまい、話が大きく逸れてしまったのでした。

で、「どない書いとんねん」的興味で買ってみたのですが、殆どがShow businessのinside story的な内容で、五輪のことについては殆ど触れられていなかったと思います(私が忘れているくらいなので)。多くの選手の談話が引用されているのが、「おお、こんな風に引用を表現するのね」という英語の勉強にはなります。


My Sergei – A Love Story(Ekaterina Gordeeva with E.M. Swift)
前にも一度触れたかなと思いますが、渡米して初めて読破した洋書です。G&Gのエカテリーナ・ゴルデーワが語った、最初の夫でパートナーでもあった故セルゲイ・グリンコフとのOn and Off the Iceの生活をSwift氏がまとめたもの。「愛しのセルゲイ」というタイトルで邦訳も出ましたが、今はもう廃刊かも。まだ英語のつたない頃のゴルデーワの話を聞き書きしたものなので、英語はかなり平易。ラブストーリー泣ける。たくさんの写真が懐かしい。


Edge of Glory(Christine Brennan)
1997~1998年頃の(主に)米国フィギュアスケーターたちの動向を描いたもの。田村明子さんのフィギュアスケートものを英語で読んでいる感じ、と言えば、彼女のフィギュアスケート題材のノンフィクションを読まれた方には「ああ、あんな感じね」とすぐお分かりいただけるのではないかと思います。読まれたことのない方には、「臨場感溢れるノンフィクション」と説明しておきましょう。長野五輪前後のミシェル・クワンとタラ・リピンスキーが中心。他に、キャンディロロ、エルドリッジなども登場。長いけど、英語はそう難しくないかと。


Inside Edge(Christine Brennan)
同じ著者の同系統の作品、というか、「Edge of Glory」の方が続編的な位置付けですが。1994年のリレハンメル五輪のナンシー・ケリガンVSハーディング(?)、ケリガンVSバイウルの話が中心。これを読んで初めて知ったのですけれど、バイウルとケリガンの金銀メダルのジャッジも僅差(5:4)だったのですね~。TVで観ていたはずなんですけど、全然覚えていなくて。バイウルのエキジビションの「白鳥」(でしたっけ?)+ペトレンコとの即席ペアの演技だけが記憶に刻み込まれております。


The Second Mark(Joy Goodwin)
これも、ソルトレーク五輪後に出版された1冊。ロシア、カナダ、中国(申雪&趙宏博)ペアそれぞれの生い立ち、ペア結成(「その国のやり方」のようなものも感じられ興味深かった)、五輪での演技、五輪後の動向をまとめたもの。中立な立場で書こうとしているという印象を受けました。普通に(?)面白かったです。


フィギュアスケート関連本はこの他にも、自伝など何冊か読んだのですが、手元にあるのがこれだけなので、あとは割愛。本当は、写真集や和書にも触れたかったのですが、ソルトレーク五輪に思いの外文字数を割いてしまったので、急遽タイトルを変更したのでした。
(いつかそのうち)「フィギュアスケートの本(和書・洋書)その2」に続く(予定)。
2013.01.28 20:19 | フィギュアスケート(~13-14 season)  | トラックバック(-) | コメント(0) |












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