屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

この先、電気機械(大雑把に物理)の分野についても書くかもしれませんが、
取りあえずは、「医薬翻訳」に限っての専門知識です。

どこまで必要かと言えば、それは、もう「キリがない」としか言えないSayoです。普段の自分の生活と仕事と折合いをつけながら、少しずつ知識を積み上げていくしかないのかなと。テクノロジーも然りですが、日々進歩する分野ですし。

2年ほど前に「仕事か勉強か」「仕事か勉強か ちょっとだけ続く」で「勉強はどこまで必要(と思う)か」について、ちょっと書いています。その後、実際に医療機器のお仕事をさせて頂くようになり、しみじみ思うことは、「勉強しとってよかった(解剖生理)」「も少しきちんと勉強しとったらよかった(化学<特に化学分析関連案件の場合)」ということ。

でも、それは、5年強「勉強しかできんのじゃ(怒)」な期間があったのでできたことで、もっと短期間に最低限の知識を仕込んで仕事を始め、仕事をしながらさらに知識を積み上げていくことも可能だと思いますし、そっちの方が実際的かなとも思います。結局は、自分がどんな性格でどんな状況にいてどうしたいか&今後生活がどう変わりそうか、ということも含めて考えて、「最初にどんな風にどこまで専門知識を取得しよう」という計画を立てるのが良いのかなと。いや、実は、「その時々の状況に振り回されて来ました」感のあるSayoでありまして、「どの口が言うだ」って感じなのですが。

その上でしつこく繰り返しますが、解剖学/生理学はやはり大事だと思います。

医療機器に限っての感想ですけど、この基礎があれば、(もちろん難易度の高いものは無理ですが)対処できる分野が広がると思います。製薬関連のお仕事は殆ど受けたことがないので何とも言えないですが、医療機器の仕事について言えば、解剖の基本が分かっているかいないかで、理解度がかなり変わってくるような気がします。関節や脊椎補強関連のお仕事も結構多いですし。

人体というものは、ホメオスタシスを保つために、全ての器官が調和して機能していて、たとえば、血圧上昇ひとつを取っても、数秒、数十分、数日という様々なスパンで、頚動脈(baroreceptor)だったり循環器だったり脳下垂体だったり(だったっけ?)腎臓だったりと、身体のあちこちが様々に反応して血圧を下げよう、つまりホメオスタシスを回復しようとけなげに努力するわけです(微妙に間違っていたらすいません<大筋はこんな感じ)。なので、人体をひとつのシステムとして考える必要があり、ある器官のことだけをピンポイントで詳しく理解しようとするやり方だけでは、どの器官系を中心に仕事をしていくにせよ、どこかで行き詰ってしまうような気がします。
それに、刺激や変化に対する人体の反応は、実際、本当に緻密で素晴らしく面白い(解剖学は暗記も必要なので力仕事(?)な面もありかと<実習試験もあっので頑張って覚えた)。

そんな私ですが、高校では生物をかすった程度でしたから、始まりは、高校生物の参考書でした。
その後は、「仕事か勉強か ちょっとだけ続く」にも書きましたが、Community Collegeに潜り込んで、

生物学(Community Collegeレベル‐英語)

解剖学と生理学の基礎(同上)‐先に生物学を受講する必要あり。

ヒトの疾患(同上)‐先に「解剖学と生理学の基礎」を受講する必要あり。

解剖学(同上)‐先に生物学を受講する必要あり。

生理学(同上)‐先に解剖学を取るか解剖学との並行受講が必要。

の順番で勉強しました。この他に「microbiology」という授業もありましたが、これも、解剖学を取らないと受講できなかったと思います。解剖生理を勉強する順番を考える時の参考になれば幸いです。そういう、興味のある講義だけつまみ食いできるCommunity Collegeに出会えた自分は幸せだったなと。その時は、仕事のできない自分の身の上を嘆いていましたが。

英語のテキストは平易で、内容も10年ほど前の標準的な日本語の教科書と比べて分かり易いように思いましたが、これは、私の読んだ(&頭に入らなかった)日本語の教科書が、医学部生を対象としたものであるのに対し、Community Collegeの教科書は、基本、看護師やparamedicなどの実務資格取得を目的とする生徒を対象としたものだったからかもしれません。

英語で学んでよかった点は、医学分野独特の接頭辞や接尾辞が感覚的に身体に馴染んだこと、英文を読む時に全体像を把握し易いこと。逆に、医学分野の独特な日本語の言回しが殆ど分からないままになってしまい、帰国後1年くらいの頃に受講した通信講座の課題のMy訳は、少なくとも最初の頃は(今読み返してみると)破り捨ててこの世に存在しなかったことにしたいくらいの出来だし、後々まで随分苦労しました。てことで、どちらも一長一短なのだ~。

これは、あくまでも、生物学に関する知識が殆どない、文科系出身者の体験を交えた感想ですので、そんな感じで1参考として読んで頂けたらと思います。


長くなってしまったので、解剖生理の教科書(和書洋書)については、経験とGoogle/Amazon探索の範囲で、また別にちょこっとまとめてみたいと思います。

そうこうしている間に、どさくさに紛れて(?)1月は去るのだった。
時間よ止まれ~(いろんな意味で)。
2013.01.31 23:16 | 伝える | トラックバック(-) | コメント(4) |

レモネードさん、連投ありがとうございます!

>お仕事で遅いお帰りのご主人を待つSayoさん、まさに良妻ですねー、うふふ♪

ちゃいますねん。私どちらかというと不眠気味なので、先に寝ていても起きてしまうんです。なので、諦めて起きていることにしました。結婚前は朝型人間だったんですけどね~。

ネッターは、記憶では、ひたすら解剖図だけだったような気がします。なので、ネッター+「カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版」は正解と思います。これで、「仕事取りあえず何でも来てみ」くらいは言えるかなと(「何でも来いや~」はちょっと怖い感じ?)
「臨床のための解剖学」は、あっしらのようなLaypersonがテキストとして勉強するには難しい印象です。仕事で、ピンポイントで少し詳しく調べたい/知る必要がある(切実)時に、時々役立ってますが。

人格骨格模型、ちょっと調べてみました♪
お値段ピンキリなんですね~。個人的には、「分解模型」にちょっと食指が動いてしまいましたが、全身骨格を購入して玄関に置いておくのも、押売り除けによいかもですね(←完全に用途を間違っています)。

続編はあんまり期待せず待ってやってください。

レモネードさんのブログ、リンクしておきました。
カテゴリの「リンク」カテゴリからリンク頁に入って、紹介文確認してくださいませ。

書きたい時に書きたいことを書くのが続けるコツみたいです。
ぼちぼちやって行きましょ~。

2013.02.01 18:05 URL | Sayo #- [ 編集 ]

お仕事で遅いお帰りのご主人を待つSayoさん、まさに良妻ですねー、うふふ♪

早速のアドバイス有り難うございました。
解剖学→和書で続行、生理学から英語のテキストですか・・・、なるほどなるほど。とても参考になります。
ネッターもそのうちそのうちと思いながら、実はまだ購入していないんです。仕事柄、対訳が助かりますよね。
以前に「臨床のための解剖学」をご紹介されておりましたが、
どちらか迷って私は「カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版」の方です(内容が易しそうだったから)。
多少元はとれたと思うけど、将来、漬け物石にならないことを祈っております。

続編の記事も楽しみにしております。ぼちぼちゆっくり書いてくださいね。
ちなみに私も「標準○○学」で勉強しようとして早々と挫折した口です。

ところで人体骨格模型、欲しいですよねー!(鏡の前で自ら関節の動きを確認するのにももはや限界が・・・)。
先日偶然おみかけした翻訳者さんのブログで、骨格模型を用いた解剖の勉強会をされており、なんて素敵な勉強会~♪、と思いました。

最後になりましたが、こちらこそSayoさんにブログをリンクしていただけるなんて光栄です(涙)。
ありがとうございます。私からお願い申し上げるべきなのに本当にすみません。
私も早速リンクさせていただきます。HNはlemonadeで大丈夫です。

ではでは^^

2013.02.01 16:34 URL | レモネード #gn9Y4jW2 [ 編集 ]

レモネードさん、まいどです~。
返信遅くなりました。二度寝してました。仕事はそう忙しくないんですけど、今週は旦那の帰りが遅いので。

「専門知識」の記事の内容は、まあ本当に参考程度になさって下さい。この分野の勉強を始めた時、たぶん私の知識は最低レベル(高校参考書からだし…)だったと思いますし、医薬翻訳を勉強される/お仕事をなさっている方のスタート地点はそれぞれ違うと思うので。
生物学では結構細胞や遺伝を詳しくやりましたので、役に立つかな~とは思いますが、レモネードさんは、実際にお仕事をなさっていてそれなりの知識も持っていらっしゃるので、解剖学から復習されたらよいのではと思いました(とエラそーに語るSayoなのであった)。
解剖学は、仕事を考えれば、(すでに手元にお持ちかもしれませんが)ネッター+もう少し各器官系の関係などが詳しく説明されている日本語の書籍で十分かなと思います。確か、ネッターは各部名称対訳でしたよね? 週末別宅(図書館)で確認しときますわ。そんで、生理学に英語のテキストを使われるというやり方もありかなと思います(しつこいようですが、個人的には、日本語の「標準生理学」などよりずっと分かり易かったです<そもそも、最初に標準生理学を読むのが間違っていたという説もありますが)。解剖生理ミックス教科書でも十分かなあと思うのですが、私は、結構「生理学」が面白くて嵌ってしまいました。
医療機器といっても、皆さんたぶん微妙に分野が異なると思いますので一概には言えないのですが、私は人体埋込み系が結構多いので、関節の動きとか骨の各部の名称とか解剖学できちんとやっておいてよかったなあと思います。でも、分析・測定機器中心にお仕事をされる方だったら、解剖学より化学、ですよね、きっと。そんな私が今密かに注目しているのは、精密人体骨格模型(理科室とかにあるヤツ)だったりします。でも、あれって自分で組み立てないといけないのかな。
お勧め、とは言えないと思いますが、自分が使ったテキスト+αについては、「専門知識 続き」で記事にするつもりです。もう暫く待って下さいね。

最後になりましたが、ブログ見ましたよ~。ついにデビューですね。
後でリンクさせて頂いてよいですか?(「屋根裏」ではリンク頁でのリンクなので、全然目立たなくて申し訳ないですが<その代わり紹介文付けます<なのでリンク貼りまでにちょっとお時間頂きます) HNは「lemonade」さんでいいのでしょうか?

ではでは。

2013.02.01 12:52 URL | Sayo@屋根裏 #- [ 編集 ]

Sayoさん、おはようございます。

今日のエントリも大変参考になりました。ありがとうございます!
今年は仕事のペースを落としてでもインプットに注力すべきかな・・・と思っていたところです。

順序としては「生物学」→「解剖学」→「生理学」なのですね! 
私がほぼ英→日専門なので和書のみに頼りがちで、しかも解剖と生理がミックスされた教科書を選んでおりましたので、今更ながら目からウロコでした(汗)。
頑張って英語のテキストで勉強してみようかなと思っておりますので(英語苦手意識克服のためにも!)、
今からSayoさんの過去のエントリも拝見させていただくつもりですが、
お勧めのテキストがあったらぜひ教えてくださいませ(もちろんSayoさんのお仕事のあまりお忙しくないときに・・・)。

医療機器分野ですとやはり解剖は必須ですね。
以前に医療機器の社内研修資料を受注したとき、
全編人体解剖学で泣きました。書いてある英語は平易だったと思うのですが、テキストを紐解けばわかる当たり前の内容なので、ある意味間違えられないというプレッシャーがあり・・・。あと、古典生物学というのでしょうか、分類学、発生学の話で当時の学術用語が満載の案件で、きちんとした生物学の知識が自分にないのが悔やまれました。

いつもいつもコメントが長くなってすみません。
歳をとるほどに時間は加速していきますねーっ。
今月は確定申告などもあり、Sayoさんもお忙しいことと思いますが、お互いに頑張りましょうー。

それから、ブログもどき始めました。人様に何かを発信する要素「ゼロ」ですが、よかったら覗いてやってください。三日坊主の三日目です(笑)

2013.02.01 10:30 URL | レモネード #gn9Y4jW2 [ 編集 ]













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