屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

とりあえず、高校生物参考書の勉強を終え勉強への意欲に(そこそこ)燃える15年前の自分に「こんな風にやってみたら」と勧めるとしたらこんな感じでしょうか、という参考例ってことで。
生理学まで。概ね「勉強」視点から選んでみた書籍です。

まずは、
「カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学」
(講談社ブルーバックス 1365円)
にご登場をお願いしました。ふと図書館で遭遇。
その名の通りアメリカの大学レベルの生物学の教科書ですので、
これを通読し、その後の「生理学英文テキスト挑戦」に備えてはどうかと。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=257672

この他に「第2巻 分子遺伝学」「第3巻 分子生物学」と続いていまして
実際には生物学では1~3巻をさくっと学びますので、
時間的金銭的余裕があれば、3巻通読するのがベストかなと。
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/bluebacks/bunrui_seibutsu.html
(講談社ブルーバックス生物ジャンルの頁、この中の1672~1674)

第1巻をざっと読んでみたのですが、翻訳調なので(原著からの翻訳なので当たり前なのですが)、読みづらい部分もあり(かといって、これだけの翻訳を上げろと言われれば、自分にはできないと思うのですが)、勉強のためのテキストとしてベストかと問われれば「?」な部分もあるのですが、後で英文テキストを読むということを前提に考えた時、「あの本のあの言葉ね」と思い出せる言葉が多く後々挫折しにくいかなあと思ってみたりしたのでした。

その後、気合を入れ直して解剖学の勉強に進みます。

解剖学をどこまできちんと学んでおく必要があるかというのは正直よく分からないのですが(個人的に「医療機器では役立っている」と言えるのみ)、生理学を学ぶ際の基礎となるのは確かと思います。「解剖と生理」とひとつにまとまったテキストもあるように、まとめて勉強するやり方もあると思いますし。ここでは、いちおー、「解剖学」と「生理学」を分けてみました。

「専門知識」の記事のコメントで、すでに医療機器のお仕事をがんがんされている方に、「Netter(解剖学アトラス)あったらいいよん♪」とか無責任なことを言いましたが、その後別宅(=図書館)を訪問して再確認した結果、翻訳者的には「身体全部のそこまでの詳しい情報はいらんやろ+情報がほしい部分については名称だけじゃ足りんやろ」という結論に達しました(またまた個人的感想ですが)。

以前解剖学に関する記事で、
「臨床のための解剖学」(メディカルサイエンスインターナショナル14700円)
http://www.medsi.co.jp/books/products/detail.php?product_id=2560
について触れたのですが、これはやはり翻訳者的には「仕事のための安心賃」として備えておくべき書籍で、いきなり勉強するには難し過ぎるような気がします(ピンポイントでは時々助けて貰っています<元を取ったかと言われると、いえいえまだまだ)。
ただ、この本では、最初に、解剖医学用語として、解剖学的正位、解剖学的平面、運動用語について図入りで説明がなされていて、これはNetterにはない部分だし、関節・脊椎埋込み系の案件だったり、エコーやMRI試験の画像に関する記述だったりでは結構キモとして理解しておくべき部分かなあと思いますので、ここは医療機器系では押えて置きたいかなと。

てことで、別宅で目にした
「グレイ解剖学」(エゼルビアジャパン 10500円)
https://www.elsevierjapan.com/tabid/59/pdid/978-4-86034-773-4/catid/1/Default.aspx
はどうだろうと思いました。「臨床のための解剖学」より、ちょっとだけ安いしちょっとだけ頁数が少ないしちょっとだけ軽いし(<比較の対象はそこかよ)。気持ち簡単な感じもしました(気のせいかもしれませんが)。原著もありますが、図版はほぼ全て対訳なので、日本語版で十分かと思います。

それから、まだ本物を手に取ったことがないのですが、気になっているのが、
「イラスト解剖学[改訂7版](中外医学社 7980円)
https://www.chugaiigaku.jp/modules/shop/index.php?main_page=product_info&products_id=1141
表紙イラストと軽めの「改訂7版の序」「はじめに」と詳細な目次内容のある意味アンマッチな部分が、俄然購入意欲を掻き立てると同時に「見てからでないと」的不安を煽るという不思議な書籍です。タイトルに「イラスト」とあるとおり、すべてがイラストと思われますので、基本の1冊+α的な位置付けとして面白いのではないかと。う~ん、でも、やっぱりきちんと立読み(?)してからにします。

さて、解剖学の次はやはり生理学かなと思うのですが、

私が使用したテキストは
「Human Physiology: Cell to systems」(2001)
http://www.amazon.co.jp/Human-Physiology-From-Cells-Systems/dp/0534372619/ref=sr_1_8?s=english-books&ie=UTF8&qid=1359950152&sr=1-8
改訂版がAmazonでも手に入るようです。比較的平易な英語で説明も分かり易かったのですが、何と言ってもお値段がちょっと許せなかったりしますよね~。ハードカバーなので結構重いし。

同じ値段で
「カラー図解 人体の正常構造と機能 全10冊縮刷版」(日本医事新報社)
http://www.jmedj.co.jp/book/detail.php?book_id=436
を購入した方が、正直後々仕事で使い手があるよねという感じがします。

てことで、Amazonさんを彷徨っておりましたら、以下の書籍に遭遇。
「Human Physiology: The Basis of Medicine」(Oxford Core Texts)
http://www.amazon.co.jp/Human-Physiology-Basis-Medicine-Oxford/dp/0198568789/ref=sr_1_1?s=english-books&ie=UTF8&qid=1359950010&sr=1-1
近々改訂版↓も出るようです。
http://www.amazon.co.jp/Human-Physiology-Gillian-Pocock/dp/0199574936/ref=dp_ob_title_bk
ペーパーバックですので、お値段も6000~7000円台と比較的廉価ですし、旧版のAmazonレビューも「簡単に過ぎる」とあるのが、私たちのような立場の者には反ってよいのかなという気がします(逆に「初学者」には難しいという意見もありますが、「生理学は面白い!」と思える人は十分行けるのではないかと思います<自分がそうだった)。生理学の原書購入ならこれなどどうだろうと思ったのでした。
あくまでも参考ということで。

生理学についても翻訳書はいくつかありますが、どうしても小説のように滑らかには読めない(ものが多いようです<実際読んでみた限りですが)。意外と気の短いところのある私は、「だったら原語で読むわよっ」となるのでした。なので、時間が許せば原著を読むのもいいかなと思います。ホント、地の文の英語は(読んで意味を取るというという点で言えば)意外に簡単なので。
2013.02.06 14:17 | 伝える | トラックバック(-) | コメント(4) |

レモネード様、まいどです~。

> 親愛なる教科書選定委員長様、

ちゃいますがな~。単にAmazon彷徨うのが好きなだけの私です(書店背表紙立読みと同じ感覚なのでした<至福)

紹介した書籍は本当に参考程度になさってくださいな。
書籍もやっぱり「相性」ってあるような気がしますので。

レモネードさんは、「亀の甲羅」もされるんですね。
私は仕事で亀には出会ったことないんですよ。軽く化学分析はごくたまにありますけど。
自分的には、やはり「今イチ興味が感じられない」という点が、右から左に抜ける一番大きな要因かなと思っています。あと、化学も、解剖学と同じで筋力トレーニングの部分て結構あると思うんです(亀さんたちの名前とか、~基の種類とか)。そこを通り抜けるとちょっと変わるのかなという気がしないでもないんですが、試験とかでハードな筋力トレーニングの繰返しを課されない限り、独力でこのハードルを乗り切るのはなかなか大変なような気がします。以上、分かり難い説明による個人的見解でした。
てことで、化学は皆してぼちぼち頑張りましょう(?)

2013.02.06 16:15 URL | Sayo@屋根裏 #- [ 編集 ]

リスノさん、まいどです~。

「臨床のための・・・」いい本だと思うんですけど重いんですよね~(<そこかよ)、じゃなくてやっぱり難しいです。でも、仕事の必要に迫られて、ピンポイントで深く知りたい時にはかなり役に立ちます(個人的経験)。ただ、何と言ってもいいお値段なので、「元が取れるか」という部分ではビミョーかな。

> イラスト解剖学は図書館の他館取り寄せでチェックしたことがあります。残念ながら私の好みには合いませんでしたが、イラストのテイストが好きなら、結構楽しく勉強できるかな、と思いました。

そうでしたか。あの表紙のイラストかなり癖があったので、「やっぱり中身を見てから」と思いました(目次は凄くいい感じなんですよね)。

化学は私も鬼門です。正直どんな風にアプローチしていいのかが分からなくて。実際、仕事でも、化学より物理って感じなので。今では、高校の時赤点取っていた物理の方が面白く思えるようになってしまいました。お役に立たなくて申し訳ないのですが、一緒に悩んでまいりましょう。

2013.02.06 16:05 URL | Sayo@屋根裏 #- [ 編集 ]

親愛なる教科書選定委員長様、じゃなかった、
Sayoさま。

テキストのご紹介、ありがとうございます。すばらしい-!
和書から洋書へのアプローチ方法までご教示いただいてとても感謝しております。来週末にはテキストの購入をいろいろと検討してみようと思います。

リスノさんも書かれていますが、化学も悩ましいですね。
私は原稿に亀の甲がでてきただけでドキドキ、冷や汗ものです。「マンガでわかる有機化学」とかビギナーズシリーズの入門書を読んでも、わかったような、わからないような、いつまでもそんなレベルです。


2013.02.06 15:42 URL | レモネード #7av6LuR2 [ 編集 ]

「伝える」シリーズ、いつも参考にさせていただいてます!前回の、学ぶ順番も。

以前にもご紹介ただいた臨床のための解剖学、本屋さんでもチェックして、長い間検討してます。

イラスト解剖学は図書館の他館取り寄せでチェックしたことがあります。残念ながら私の好みには合いませんでしたが、イラストのテイストが好きなら、結構楽しく勉強できるかな、と思いました。

ところで化学のお勉強についてはどうお考えですか?放送大学や本を利用してますが、正直、仕事に役に立っている実感があまりなくてやりがいが感じられず、さらにその割りに難しいので挫折気味です。Sayoさんのブログを読んで、ひとまず化学は放置して(生物は一応一通りやったし)、解剖学などをしようかな、とか思ってます。

2013.02.06 14:57 URL | リスノ #- [ 編集 ]













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