屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

「おおっ」というタイトルの割りにはしょぼい内容です。

この春から、また例の月イチ講座に通っています(講座の感想については、いつも通り5回全回を終了してから記事にします)。

ある時、「訳語選定にあたっての優先基準をどうするか」というような話になりました。ここでいう「訳語」とは、専門辞書を複数あたっても確定できないもの、という意味です。

講師先生のご意見は、

1. 翻訳会社から支給される参考資料(あれば)、PMDA(医薬品医療機器総合機構)などから検索可能な同薬、同類薬の添付文書などの資料
2. 薬局方(今回の講座については、ということですが)
3. その他の権威ある団体・組織の資料

ということでした。ざっくりまとめると、ということですが。
技術分野の翻訳では、参考資料に何度も痛い目にあっているSayoは、「参考資料の質が低い場合もありますよね」と食い下がったのですが、医薬翻訳では、(講座で支給された参考資料も含め)実際の仕事で支給される参考資料の多くは、当局への提出を前提に書かれているものなので、それなりの品質のものであり、翻訳会社から「これを参考に」と支給される場合は第一選択肢として宜しかろう、という回答を頂きました。「ナルホド」と納得してその話は終わり、実際の訳文の検討に入りました。

そうしたら、いきなり、講座の参考資料として頂いた文書に使われているある言葉の訳語が、「間違いではないが、あまり一般的な言い方ではない」訳語であることが発覚したのです(念のために付け加えておきますと、その文書全体は決して質の悪いものには思えませんでした。厚労省に提出されたものでしたし。ただ、その訳語に関しては「普通はこっちの言い方をするよね」な言葉だったのです)。

仕事でこういう事態が生じた場合は、とりあえず参考資料の訳語を使用し、「貴社資料**で用いられている訳語に倣いXXとしたが、YYという呼び方の方が一般的なようである。本翻訳でどちらの訳語を採用するかについて、判断をお願いします(+参照した資料名、URLなど付記)」というようなコメントを付して納品するのが、まずは妥当なやり方ではないかという話になりました。

・・・という訳で、いきなりレアケースに遭遇したのでした。

訳語選定のやり方、コメントの付し方など、自分がこれまでやってきたやり方と大筋は同じでしたので、「この方向でいいんだわ」とまずはひと安心したSayoです。


現在の医療機器メインの翻訳では、

1. 翻訳会社から支給される参考資料(あれば)、PMDA(医薬品医療機器総合機構)から検索可能な同種の機器の添付文書、製造元企業のHP
2. 各種規格(ISO、ASTMなど)
3. その他の権威ある団体・組織・学会等の資料
4. それ以外の資料で信憑性がありそうなもの

の順で確認を取り、最終的に訳語を決めるというやり方に落ち着いていますが、恥ずかしながら、「Googleのヒット件数を参考にする」というやり方を取っていた時期もありました。でも、Google検索では、同一文書や個人のブログが上位で多数ヒットするケースも多く、参考にできる場合と信憑性に欠ける場合の両方があって、その見極めが難しいです。そうした情報を用いる場合は、「権威ある資料では定訳が確認できず、以下の個人(獣医師)のブログの記載を参考に訳語を決定した」みたいな「そこ脳味噌酷使するところちゃうやろ」的コメント(?)を付さなければなりません。

多数の情報から、本当に信頼できる情報をPick-upするのは本当に難しい。図書館や書店頼みだった昔が、ある意味懐かしいよな~とため息をつきながら、Sayoは今日も行くのでありました。ちゃんちゃん。
2013.06.20 22:19 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(2) |

レモネードさん、まいどです~、ていうか、レモネードさんにしては解釈不能(?)な中途半端な時間のコメントではありませんか! どうぞ体調を崩さないようになさってくださいね。

レアがメイン訳語の場合(は個人的にはほとんどありませんが)、大きな案件であれば、分納1回目の冒頭に「この訳語でいっているので、以後の修正が必要なら連絡してね♪」のようなコメントを付し、メール本文で駄目押しすることが多いですね。短い案件でしたら、コメントとともに、その用語を用いた箇所をハイライトしたりします(そんなに多くなければ、ですけど)。コーディネータさんに指示を請うのは(小心者なんで)、話し易いコーディネータさんが担当の時かな。
まー、私の場合は、「それはレアなのよ」自体が分かっていないことも多いと思うので、まずそこが問題のような気もしますが・・・
参考資料は、私の場合、医療機器に関して言えば、きちんとしたものを頂いていますね。申請用資料に機械翻訳って、それはコワすぎる・・・

講座は8月までです。なかなか課題に取り組む時間が捻出できないんですけど、いちおー今回の講座で最後に、と思っていますので、あと2回がむばりますわ~。

2013.06.21 13:17 URL | Sayo@屋根裏 #- [ 編集 ]

Sayoさん、こんばんは。

有益な情報をありがとうございます。私も大体同じやり方かと思います。そのレアケースの場合もそのように処理しています。あるいは、その『あまり一般的な言い方でない訳語』がメインの用語であったりして、そのまま使って訳し続けると精神的ストレスが多い(?)場合などは、早い段階でコーディネーターさんに相談して指示をもらってから案件を進めるときもあります。いずれにせよ相談や確認、報告が必要ですね。時間や手間はかかりますが。

ちなみに申請用の資料なんですけど、支給された参考資料が、「ネットの機械翻訳使った?」みたいなときはありましたよ^^;

講座は夏までですか?頑張ってくださいね。

2013.06.21 01:37 URL | レモネード #7av6LuR2 [ 編集 ]













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