屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

まるで、愛想のないキーワードのようなタイトルですいません。

暫く前まで、モルモットの側腹部の毛を剃ったり、ウサギの体毛を刈ったりしていました。

医療機器分野でも体内に植え込む機器(或いは植込みや留置に用いるカテーテル等の機器)を扱うことが多く、非臨床の分野のお仕事もそこそこ頂きます。そうした機器については、ある程度の期間埋植しても、或いは一定時間以上体液に触れても毒性を生じないことを証明する必要があるからです。

だいたい局所刺激性試験が多いですが、たまに、全身毒性試験や遺伝毒性試験の報告書に遭遇することもあります。最初はパニックでしたが、だいたいは参考資料が頂けますし、微妙に言葉遣いは異なっても、基本は同じことを同じようにやるということが分かってからは、必要以上に恐れることはなくなりました(小動物や細胞株が相手ですので、翻訳者さんによって好き嫌いはあるかなとは思います)。

個人的には、翻訳メモリーがかなり活躍しそうな分野のような気がしておりますので、折りに触れてMy対訳集を作成しています。まあ、My対訳集なので、精度に今イチ難があるっちゃあるんですが。

非臨床に関する案件は、参考資料以外に、

「医薬品GLPと特性試験の基礎知識」馬屋原宏(薬事日報社)
「実験動物の管理と使用に関する指針 第8版」(丸善出版)
(Guide for the Care and Use of Laboratory Animals 8th editionの日本語訳)
「医療機器の生物学的安全性試験法ガイダンス」
http://www.pmda.go.jp/kijunsakusei/file/guideline/medical_device/T120302I0070.pdf

があれば、取りあえず何とか乗り切れるかなと思います(これまでは乗り切ってきた<這って乗り切ったこともあったが)。

さて、こうした非臨床試験案件にも、treatmentやclinical signs、clinical observationsといった言葉がかなり頻繁に登場します。

最初の頃は深く考えず、頂く参考資料に合せて訳出していたのですが、治験の講座を受講するようになり、「なぜそこでその訳語を選ぶのか」を意識するようになってから、「非臨床に『治療』だの『臨床徴候』だの『臨床所見』といった言葉遣いはおかしい」ということを意識するようになりました。治療も臨床も、相手が患者である時に用いられる言葉であるはずだからです。参考までに、DorlandとTaberでclinical何ちゃらを確認してみましたら、やはり(というか当たり前というか)、対象はpatientsになっていました。
(そもそも意識するのが遅過ぎという説もありますが)

以前のMy原稿を確認してみましたら、初期のものには「治療」や「臨床」の語を用いているものも散見され(深く考えずにそれらの言葉を用いたものと思われます)、恥じ入るばかりです。チェッカーさんのところで別の適切な語句に修正されているものと信じたいです。

そんなわけで、今では、treatmentには、(文脈によりますが)「投与」や「処置」などの語を(試験中に動物の治療への言及の場合は「治療」も用います)、clinical observationsやclinical signsには、(こちらも文脈により難儀します&クライアント様による好み(?)もあります)「一般徴候」や「観察所見」「一般状態所見」などの訳語を当てています。実際の非臨床試験は未知の世界なので、特にclinical~の方は、これらの訳語が最適なものであるという自信はないですが・・・

という感じで、非臨床試験が続きましたので、できれば、次回は非非臨床come baaaaaaaack! という気分の今日この頃です。いえ、ま、ちょっと言ってみただけで、次回が非臨床でもきちんと対処します、はい。
2013.07.15 15:57 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(2) |

Akoronさん、まいどです~。

本当は「こんなこともできんのか~(知らんのか~)」を曝すの恥ずかしい部分も多いんですけど、恥を曝せるのも今のうち(←いちおー、医療機器分野は「新人」カテゴリ<…のつもり)と思って書いてます。

非臨床と言っても、私は医療機器ばかりですし、特に多いというわけではなく、「時々そこそこある」という感じです。医薬とはまた微妙に異なるかなと思いますので、次にお会いした時に、そのあたりを医薬専従の方にお聞きできるとよいですね。
言葉も結構独特で、最初は引いてしまうんですが(<少なくともそうだった)、少し数をこなして慣れれば、やり易い種類の文書ではないかと思います。ただ、私は別に嫌いではないですが、訳者さんによって好みはあるかもしれません。

そのことと、「訳語の選択」はまた別物で、私もつい忘れがちになってしまうんですが、ブログにも書いたことですし、肝に銘じて頑張りまする。

毎日暑いですが(昨日今日はまだましですが)、もう暫く頑張りましょ~。

2013.07.16 12:19 URL | Sayo@屋根裏 #- [ 編集 ]

まいど~♡ Sayoさん、後に続く私たちのために、色んな有益な情報を有り難うございます!
今までの情報もデータベース化しておかなくちゃ^^;

って、その前に、またお勉強が滞っている私ですが。。(反省<(_ _)>)

非臨床って、お仕事としてはあまり需要がないように聞いてましたが、そうでもないのでしょうか。
それにしても、翻訳で「対象」を考えるのは大事なのに、私も意識から外れていることがあります。

よし、今日から意識するぞ!(←遅っ!)
有り難うございました<(_ _)>。

2013.07.16 01:36 URL | akoron #- [ 編集 ]













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