屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

最近、「How to Report Statistics in Medicine」の音読をしていたのですが(「最近の音読」)、やっと、「あとは用語集」という最終章まで漕ぎ着けました。いつものように亀の歩みであります。

統計のお仕事でお世話になる辞書」でも書いたとおり、「わかりやすい医学統計の報告-医学論文作成のためのガイドライン」(大橋靖雄、林健一訳、中山書店)という邦題で訳書が出ており、内容次第では、比較のために日本語版も手元に置いてもいいかなと思っていました。

この原書/訳書両方を揃えるというやり方は、先輩医薬翻訳者さんから教わりました。片方の購入代金を別の参考書籍の購入に当てた方が効率的には違いないのですが、その方がなさっている、日本語版を読んで、分らない場合は原書を参照するというやり方(或いはその逆)は悪くないと思いました(ちなみに、その方は「AMA Manual of Style 10th Edition」と「医学英語論文の書き方マニュアル」を揃えておられます)。「How to…」も、その方に、「なかなかいい感じの統計の訳書が出ましたよ」と日本語版の方を教えて頂いて辿り着いたものです。

音読では目に入る英文をできるだけ正しい発音で読み上げることに集中しているので、中身の理解がいい加減になることが多く「How to…」も例外ではないのですが(それ以前に音読対象とするということ自体が、本書への冒涜であるという説もあります)、それでも、本書では統計に関する必要情報がうまくまとまっているという印象を受けました(論文作成者が対象なので、ある程度統計に関する知識があるという前提で書かれていますが、学習者も対象にしているため、「リスクの指標はコレコレですよ」という感じで、様々な指標だったり手法だったりが、なかなか平易な英語でまとめられていました<ま、いつものように殆ど抜け落ちましたが)。

ただ途中から、例えば、「統計についての記述する時は、この部分に気をつけなさいね」という記述が多くなり、注意事項には繰り返しも多く、ちょっと飽きてしまいました。最終章(Part IV)は、表とグラフに関する記述で、「読者に効果的に情報を与えるよいグラフ」「悪いグラフ」の実例が記載されていたりして「ナルホド」という部分も多いのですが、「自分が論文を書く訳じゃないし」と思う気持ちも心のどこかにあり、「飛ばして用語集」という悪魔の囁きと戦いながら音読しています。

巻末の用語集はかなり充実しているので(約45ページ)、用語集のために日本語版を購入してもいいかな~と思わないでもなかったのですが、他に日本語書籍もあるし、本書は英語版だけで十分かなと購入は見送りました。
その代わりと言っては何なのですが、「医学統計学辞典」(朝倉書店)の原書である「Medical Statistics from A to Z – A Guide for Clinicians and Medical Students」を購入することにしました。「医学統計学辞典」さんには、統計と戦う際、紙辞書の中では一番頻繁にお世話になっているので、両方揃えて相互参照するのもいいかなと。

統計に関する訳書では、「たったこれだけ!統計学」(奥田千恵子訳、金芳堂)も、情報量は少ないですが、結構分り易かったです(薄さ、軽さ、相対的な安さも嬉しかったり<2800円)。個人的には、治療必要数、感度、特異度といった時々遭遇する「何となく分かったような気持ちになっている」内容は、この本の説明で「そうだったのか~」と初めてきちんと納得できました(そしてもう忘れました<またちゃんと読んどかなきゃ)。原書は「Medical Statistics Made Easy」です。
2013.08.25 15:21 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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