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2013. 11. 16  
これまでは、医療機器会社の担当者、当局、医師などが読み手になると思われる文書の翻訳が殆どだったのですが、しばらくの間、患者さんを相手にしています。

そういう場合、もとの英文は一読時にはそう難しくないことが多いのですが、いざ訳出する段になると、さり気なくセールストークが入っていたりすることもあり、日本語にし難いことも多いです。そのような文章の翻訳は結構好きなのですが、如何せん絶対量が多く、そういう一筋縄ではいかない文章が続くと、なかなか先に進みません。現在ちょっと疲労困憊中で、NHK杯で廃人化してる場合じゃなかったわとちょっと後悔していたりします(そしてブログに逃避する)(そしてGP第5戦は少しばかり自粛する)。

どういう単語を使用するかというのも、悩みどころです。医療機器ですから、「そういう機器を操作できる、操作することに(あまり)抵抗がない人」が対象で、そこそこ技術的な用語を使っても大丈夫かなという感じなのですが、医療機器翻訳で洗脳された結果、自分は一般的と思っていても、「実は一般的じゃなかったのよ」的な言葉もあり、兼合いが難しいです。

ただ、今回はそのようなケースではないような感じですが、特定の疾患やその治療などについては、ご自身やご家族が、時には専門家も顔負けするほど勉強され、熟知されている場合も多く、あまり平易な言葉のみを選んで使いすぎるのも失礼に当たるのではなかろうか、と考えさせられるような場合もあります。「最終読み手」Populationを正しく想定することは、本当に大事だなと(しみじみ)。

・・・そんなわけで、半月以上Laymen’s terms、laymen’s termsとお経を唱えていましたら、今度は(順応性が高いというのか忘れるのが早いというのか)「医学分野的言い回し」が頭から飛んでしまい、積読状態で部屋の片隅に鎮座ましましていた日経メディカル様にお許しを願って、再びご教示を請うている今日この頃です。そんなわけで、現在頭の中で、「圧痛」と「押すと痛い」が、「発赤」と「赤くなる」がせめぎあっている土曜の昼下がりなのでした。
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プロフィール

Sayo

Author:Sayo
医療機器の和訳も9年目。
老眼腰痛、最近は膝痛とも闘いつつ
翻訳人生をまっとうしようと奮闘中。
この頃になってやっと翻訳の奥深さ・
難しさ・楽しさが分かってきたような。
記事は「翻訳一般」多め、ときどき読書感想文、本業(医療機器)やや少な目。
(2019年4月現在)

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