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2014. 01. 08  
CD Book聴了。

いちおー医薬翻訳者の端くれなので、「聞き流し」では、フィクションなら医療ミステリー(Robin CookさんとかMichael Palmerさんとか)、ノンフィクションなら医療モノ(Richard Prestonさんとか)を聴くことが多いです。

Amazonの該当ページで、「次はどれにしようかな♪」とCDを探すのがまた楽しい。書店での背表紙立読みと同じです。まあ、殆どは「ほしいものリスト」に入れたままになっていますが。年末に、上半期のお楽しみ用として、Jeffrey Archerの「Best Kept Secret」(Clifton Sagaの3巻目)とKen Follettの「Fall of Giants」(何と24 CDs!!)だけ購入しました。

閑話休題。
記事タイトルのCDは、何となくタイトルに惹かれて購入したもの。副題は「Inspirational True Stories from the ER」。夜間にERを訪れる様々な患者の治療の様子を描いたノンフィクションのようでした。医療に関る単語が頻出するかなくらいの気持ちで、あまり期待せずに聴いたのですが・・・

・・・これが、内容的にもかなりヒットの作品でした(もちろんSayo的にってことですが)。紙の書籍なら、「ページを繰るのももどかしく」(内容や単語ができるだけ頭に入るよう、1CDは取りあえず3巡すると決めているので、正確には「3巡する時間ももどかしく」)という感じ。

著者はER勤務の医師です。彼が、自分がこれまでに出会った患者について(時には過去のCaseを思い出しながら)1人称で語っていくという構成で、個々のストーリーは独立しているのですが、全体を通じて、ER薬剤保管庫で発生した巧妙な麻薬持ち出し事件(?)の犯人探しの模様が挟まれ、ミステリーを読んでいるかのような錯覚に陥ります(そして、最期に意外な犯人が発覚するのだ)。

助かる患者もいれば亡くなる患者もいるわけで、心停止で救急搬送されてきた同僚がERで亡くなったり、幼児虐待が発覚したりと、どうしても哀しい話や痛ましい話が多くなっていますし、麻薬中毒の(と思われる)医療関係者探しについても、何人もの人間がその影響を受ける結果となってしまい、全体のトーンは決して明るいとは言えないのですが、「それでも、この仕事が好きだし、誇りを持っている」というERメンバーの気持ちが伝わってくるような、希望の持てるEpilogueだったと思います。

Amazonで調べてみましたら、Lesslie医師は、同様の著書を何冊も出しておられるようです。この著者の作品なら、他のものも読んでみたいかも~と、取りあえず1冊「ほしいものリスト」に入れました。購入すると、たぶん、先に読んでしまいたくなると思うので、暫く我慢、なのだ。
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プロフィール

Sayo

Author:Sayo
医療機器の和訳も9年目。
老眼腰痛、最近は膝痛とも闘いつつ
翻訳人生をまっとうしようと奮闘中。
この頃になってやっと翻訳の奥深さ・
難しさ・楽しさが分かってきたような。
記事は「翻訳一般」多め、ときどき読書感想文、本業(医療機器)やや少な目。
(2019年4月現在)

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