屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

「異常値の出るメカニズム 第6版」(2013年、医学書院、本体6000円)

だいたい書架で冬眠していますが、時々助けてもらいます。助けてくれる時はなかなか良い仕事をなさる。「医学生・レジデントのための医学書ガイド」中で見つけて、お値段的なことや使用頻度を考えて躊躇した末に購入したものです。

各種検査値で異常が出るメカニズムについて詳述されたものですが、primary targetは医師なので、「知っていて当たり前」前提知識の閾値は高く、私も、分からないことの方が多いです(というか分からない部分が殆どです)。でも、そのくらい難易度が高くないと仕事では役に立たなこともあるので、ホント、参考書選びは難しい。専門家向けだけあって、「おお、こういう場合はこんな風に表現するのか」と思うことも。

たとえば、「AとBの時点で、CとDの数値は、それぞれ上昇、低下する」という曖昧な文章があり、「AにはCとDが上昇し、BにはCとDが低下する」なのか「AとBの時点の両方でCは上昇し、Dは低下する」なのかを確認したいような場合に本書を使用しています。たぶん、医師の方でしたら、内容から「ていうかどこが曖昧?」な文章なのでしょうけど、その検査値に馴染みのないワタクシは、異常だと上昇するのか低下するのか、まずそこから分からない訳で。
これを、「内容が分かっている人が読むのだから」と「AとBの時点で、CとDの数値は、それぞれ上昇、低下する」と訳し逃げるという奥の手もないではないですが、できれば、その手は使いたくありません。私のように曖昧表現に悩む読者の方も、もしかしたらおられるかもしれませんし。

内容は以下のとおり。各項目内は、総論→各検査項目についての説明の順です。

尿・便・分泌液検査
穿刺液・髄液検査
血液検査(←個人的にはここに一番お世話になる)
血清蛋白・含窒素化合物検査
糖代謝検査(←ごくまれにお世話になる)
血清脂質・アポリポ蛋白検査
血清電解質と血液ガス検査
酵素検査
ホルモン検査(←個人的な興味で参照)
腫瘍マーカ検査(←知人関係の調べもので参照)
免疫血清検査
感染症の検査
遺伝学的検査

・・・ということで、本書は、屋根裏において、極めてよい状態を保っています(<ソレ自慢するところではないし<自分)。

「ワールドフィギュアスケート」が3冊買えてしまうので(<そこか<自分)、「お奨めします」とはとても申せませんが、検査値に取り組むことがそれなりにあり、興味が湧いた方は、まずは図書館や書店で確認して頂ければと思います。
2015.02.11 12:47 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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