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2015. 02. 27  
こちらのブログを読ませて頂いて少し感じるところがあり記事にしてみました。
http://histficreader.blog.fc2.com/blog-entry-61.html

元になったセミナーは受講していませんが、講師の方のブログ等から(私はツイッターはやっていませんが、公開されているツイートを読むことはできるので、時々読ませて頂いています)、「だいたいこのようなことをお話しされたのかな」ということを、(自分勝手に)想像していました。ブログから受けた印象では、想像と「つかずとも離れず」であるような印象を受けました。

私は、普段、「元原稿から、専門領域の読者が読んでも違和感のない、同時に日本語して瑕疵の(少)ない、一読して理解しやすい文章を作成するか」ということを考えて仕事をしています。
その中で、訳抜け(のないこと)、用語の統一、翻訳会社(或いはクライアント)指定のスタイルガイドの踏襲といったことにもきちんと注意を払いますが、ブログでそういったことにあまり言及しないのは、「その部分を意識して作業するのは翻訳者として当たり前」という思いがあるため、とエラそーに自分では思っていましたが、今回、記事を読ませて頂いて、「自分の中できちんと系統立てた作業として確立していないから、記事にできないのではないか」とも考えるようになりました。様々なMy作業を思い返してみて、結果的に「こうするためにこの作業をする」にはなっていましたが、「なぜそこで何のためにその作業をするのか」と考えることは、殆どなかったような気がします。という訳で、「そこはこうした方がええんちゃう<自分」と思えることもありました。

そういった点を、冒頭で紹介したブログ記事が明確化してくれたような気がします。

私は、これまで、講師の方は、どちらかと言うと、「ヒューマンエラー撲滅」の方に力を入れていらっしゃるのかなあと誤解していた部分があって、各所での発言に深く頷ける部分もあり「考え方が違うな」と思う部分もありだったのですが、翻訳成果物の「品質」として訳文の文章の部分とヒューマンエラー撲滅の部分をtwo critical wheelsとして考えておられるようだということが分かり、最初に思ったより自分と近いところにいらっしゃるのかもしれないと思いました(というのも、私の勝手な思い込みかもしれませんが<だったらすいません)。

ブログの中で、「品質が保証できない仕事は断る」という講師の方の言葉が引用されていましたが、「これ、大切だよなあ」と思うと同時に、(打診された仕事を断り難いという点も含めて)特に駆出しの頃には、これはなかなか難しい判断ではないかとも思いました。これが毎回きちんとできるようになることが、1つの分岐点と言えるのかもしれません。


・・・とエラそーなことを言ってないで、自分も日々精進精進と自分に言い聞かせている間に、2月も逃げ去ろうとしているのだった。まじかよー。
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Re: タイトルなし
おさやさま、

こちらこそ、事後報告のような形になってしまって(しかもいきなりのコメントで)驚かせてしまってすいませんでした。

ミスを出さない、というのは当たり前のことですが、とても難しいですね。駆け出しの頃は、どこにどんな風に力を掛けてよいか分からずにミスをし、年月が経つと今度は慣れでミスをするようになります。「当然のこと」というのは「気を付けていればできて当たり前」という慢心に至る危険もあって、「意識してなくす」という「意識する」ということが、ありきたりですがとても大切なこのなのではないかと、最近思うようになりました(<遅すぎ<自分)。齋藤さんは、翻訳年数の浅い方には「意識化してシステム化する」方法(例)を提示して下さり、私のように干乾びた翻訳者には、「意識化」という考え方を教えて下さる貴重な存在でいらっしゃるなあと思います。

ポツポツと仕事をしている頃は、どうしても「きた仕事は逃したくない」と思いますよね。私も、過去にそれで失敗したことあります。どれだけの量ならどれだけの期間、今の自分にできる最高の訳文を作れるかということが、まだ自分でよく分からない。なので、訳文作りで精一杯で、他の部分(訳抜け、転記ミス、語句間違いなど)に注意がいかなくなってしまう・・・て、私もやりました。

あくまで私の個人的な考えですが、(もちろん最初は諸先輩のやり方を真似るところから入り試行錯誤するのですけど)、「自分で考える」ということも重要なのではないかなあと思います。
ブログを読ませて頂くと、おさやさんは、色々考えておられるようですし、いつも分かり易い文章を書かれるように思いますので、きっとよい訳文を作られるのだろうなあと思っています。

どうぞこれからも頑張ってくださいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。
Re: タイトルなし
斎藤様

ひえ~、わざわざコメント頂けるとは思っていませんでしたのでオロオロしています。ありがとうございます。

私の理解で間違っていなかったようでホッとしています。
私は、これまで、どちらかと言えば「文章中心」に考える人間だったので、最初は、斎藤さんの発言に違和感を感じる部分が全くなかったと言えば嘘になりますが、若い頃はメーカの品質保証部でモグラ生活(←ラインの中なので窓がない)をしていましたので、「品質保証」の考え方そのものはスンナリ受け入れることができたような気がします。
ここ2~3年、大型案件を引き受けることが多くなり、統一の必要性や難しさを痛感し、改めて品質保証を意識することの必要性を再認識した感じです。おさやさんのブログ記事経由で、また自分の弱点や足りない点、考えるべき点も少し明確にできたかなと思います。本文でも言及しましたとおり、斎藤さんは「ミス撲滅」よりの方なのかなと勝手に誤解していましたが(でもTwitterの発言などでは、そうではない感じもしていたのですけれど)、両輪として両立派(?)ということが分かり、嬉しいです。

とまあ、今日は緊張して真面目に返信させて頂いていますが、2回目以降のご挨拶はいきいなり「まいどです~」になる関西人BBAです。こちらこそ今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

P.S. Twitterでご紹介下さりありがとうございました。アクセス数が、屋根裏的にあり得ない数字になっとります~。
拙ブログをご紹介くださって、ありがとうございます。

ヒューマンエラーを出さないこと、
翻訳者のみなさんは当然のことと意識されて、
お客様にエラーが届かないよう
事前にそれぞれの方法ですくいあげていらっしゃるのですよね。

実はこのDVDを拝見したきっかけは
仕事でのミスだったので、
そのプロとしてあたりまえのことが
できていなかったことを改めて痛感しつつ、
あの記事を書いていました。

そのミスは
「この仕事を逃したらもったいない」と
欲を出したことが原因のひとつでした。
Sayoさんが書いてくださった
「特に駆け出しの頃は打診された仕事は断り難い」という
まさにその状態でした。

品質保証を組み込んで
仕事のやり方を改めて考えようと思っています。
明確に誰とは言及されていないのに、本人がのこのことやって参りました(笑)

私の発信する分散した情報から、意図を正確に汲んでいただいていて、記事を読んで感動いたしました。ありがとうございます。

仰る通りです。two critical wheels と考えています。翻訳中心の話をする先生方はいっぱいいますし、それに適任の方がいます。でも、ヒューマンエラーや品質保証に関して系列立てた話をする人を、私は今まで見た事がありません。

翻訳物を商品と考えた時、翻訳の質と変わらないくらい大切な「他の部分」にもう少し神経質であるべきではないかと思うのです。
他に言う人がいないなら、私が言おう。そういう想いで情報発信しています。したがってヒューマンエラー撲滅に傾倒した発言が多いのですね。

今後とも、よろしくお願いします
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プロフィール

Sayo

Author:Sayo
医療機器の和訳も9年目。
老眼腰痛、最近は膝痛とも闘いつつ
翻訳人生をまっとうしようと奮闘中。
この頃になってやっと翻訳の奥深さ・
難しさ・楽しさが分かってきたような。
記事は「翻訳一般」多め、ときどき読書感想文、本業(医療機器)やや少な目。
(2019年4月現在)

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