屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

「24週日本語文法ツアー」(益岡隆志 くろしお出版 1993年)
「基礎日本語文法・改訂版」(益岡隆志 くろしお出版 1992年)


よくわかる文章表現の技術」(石黒圭)でも書きましたが、ここ数年、どのような文書を訳す(書く)にしても、日本語文法をきちんと抑えておいた方がよいのではないかと思うようになりました。翻訳から足を洗っても、たぶん何かしか書き散らすと思うしね。
その「日本語文法」本の2冊目が本書。「『日本語強化年間』と位置づけた2014年に読了・紹介するはずだった書籍である」という点は深く追求しないでやってくださいまし。

日本語文法は、中学や高校の現代国語で習ったような気はしますが、その殆どが記憶の彼方です。「文法」を意識しなくてもそれなりに文章は書けるし、「てにをは」等で迷えば辞典やネットで確認することも可能です。それはたぶん、私の母語が日本語だからなのだと思います。本来「文法」に則って仕分けすべき部分の多くを、頭の中で無意識にやっているのだろうと。

たとえば(あくまで自分の経験からですが)、英語の無冠詞、定冠詞、単数、複数の使い分けについては、滞米時にも帰国してからも、何人もの英語母語話者(リタイアした高校英語教師なども含む)に尋ねてみましたが、ついぞ納得できる回答は得られませんでした。それらの基本をきちんと納得の行く形で説明してくださったのは、日本語を母語とされる方だったのです。
でも、今にして思えば、英語を母語とされる方々は、整理せずとも無意識のうちに頭の中できちんと使い分けができているため、逆に「分からないという状態がよく分からな」くて、基本の考え方を平易な言葉で非母語者に説明することが難しかったのではなかろうかと。

「よくわかる文章表現の技術」を読了して以来、確かに、それ以前より多少「日本語文法」を意識するようになったと思います。

「よく分かる・・・」は、

>基本的に「データを集計したところでは、こういう傾向がみえる。
>だから、こういうことは言えそうだ/こういう風に説明できそうだ」

というスタンスで話が展開されました。

「24週日本語文法ツアー」は、日本語文法の中で重要と思われる点を24項目挙げ、それらについて簡単に文法的説明を加え、「もっと詳しく知りたい人は『基礎日本語文法・改訂版』の第X章を読んでね」という形で参照先が示される、という形式で話が進みます。
「24週間・・・」は、読み物としても楽しめる形になっていて、読みやすい代わりに文法的な説明がさらっと流されていたり、体系的ではなかったりするきらいがあります。

というわけで、最初は「24週間・・・」だけを購入したのですが、著者が「ツアーのガイドブック」と位置付ける楽しくない文法書(?)も手元に置いておいて適宜参照した方がいいだろうと、後から「基礎日本語文法」の方も購入しました。コチラは「文法書」なので、説明自体は分かりやすいですが、決して楽しく読めるシロモノではありません。

しかしながら、「基礎日本語文法」の素晴らしい点は、巻末の語彙索引、事項索引が充実していること。たとえば、語彙索引では、「は」は「提示助詞」、「取り立て助詞」という助詞名称とともに、また、「が」は「格助詞」、「接続助詞」と言う助詞名称とともに、それぞれの記載頁が示されます。「取り立て助詞とは何ぞや」という場合は、今度は事項索引を引くという具合です(2段階手順なのが多少面倒臭いっちゃ面倒臭いですが)。

たとえ、言葉の選び方や文法の点で、「間違いではないけど(ちょっとおかしくないか?)」という文書を大量に読むことがあったとしても、そうした表現に染まってしまわないよう、自分の中に「文法の核」的なものを持ちたいというのが、そもそも「そうだ、日本語文法を勉強しよう」の始まりだったような気がします。
今後は、折に触れて「基礎日本語文法」に立ち返り、「日本語」を意識しながら、「良質の該当分野の文章に触れる」ということをやっていきたいと思っています。


(とか言っている割には、ひどい日本語を書いてるやん、という説もありますが、本「概ね息抜きブログ」については、暖かくスルーしてやって頂ければ・・・頂ければ・・・頂ければ・・・)
↑ 前回も最後に書いたが今回もしつこく書いているSayoなのだった。
2015.05.12 21:59 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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