屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

「老いた母、どうするよ」というのは、
もしかしたら、別の人にとっては、簡単に解の見つかる
そうそう悩むべき問題ではなかったのかもしれないけれど、でも、
私にとっては、正常な判断力が奪われるほどに苦しい時期があった。

電話の音が怖く、留守番電話の点滅が怖く、
母から逃げられるなら死んでもいいと思ったこともあった。

冷静に振り返ってみると、
子供はいないものの気のいい旦那がいるわけで、
なおかつ成年後見の必要のある父もいるわけで、
とうていまともな思考ではないことは明白だけれど、
その時には、それ以外のことはどうでもよくなっている。

ほんとうにその直前まで行ったこともあったけれど、
「今朝、旦那に『いってらっしゃい』言ってないし」
とふと我にかえる。
あと、いくら正常な判断力はなくしていても、
「そこ」に向かって最後の一歩を踏み出すのは怖い。
本当に怖い。

そんな、ただただなすべきことだけを何とかこなしていた日々。
もちろん翻訳の仕事からは遠ざかっていた。

ある日、父のお世話になっている施設に行こうと、
川の土手を走っていたら、
桜のつぼみがかなりふくらんでいるのに気がついた。
「春が来るんや」と思った。
私のあれこれには関係なく、春は来るのだなと。

これはドラマじゃないので、
その日を境に私の心境が激変したということはない。
それからも鬱々とした日々を過ごし、
旦那を始めたくさんの方に助けられて今日まできた。
今は死を考えることもない。
翻訳の仕事もやっている。

でも、桜のつぼみを見ると、
あの時「春が来る」と思ったことを
妙にはっきりと思い出す。

今日もその道を走っていて、
桜がつぼみをつけているのに気が付いた。
えええっ、この寒さやで。
(小さいつぼみだけどね)

でも。
必ず春はくる。
そのあとまた冬がきても、その冬が長引いても
またいつか春がくるよ。


すいません。
本題と関係がないので、小文字で表示しております。
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東北関東大震災 認知症の方の支援に関する情報
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東日本大震災・被災者向け医療情報まとめサイト #311care
http://akkie.mods.jp/311care/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

この情報は、暫くの間、記事の最後に表示します。
ご了承ください。

SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
2011.03.27 00:45 | 分類不能 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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