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2011. 03. 29  
たぶん、英訳。

15年前だったら、迷わず「和訳」と答えたと思います。
ていうか、そもそも英訳の仕事はしてなかったし。
当時の英訳は、A社社長に「使えん」とお墨付きを頂いていたSayoです。
最初にオンサイトの仕事に就いた時(15年超前)の英訳レベルは、
英作文に毛が生えたくらいだったと思うのです
(と胸を張ってみる<普通、そこは胸を張るところではありません)。
だって、和訳は通信教育とかで勉強していたけど、
「英語を書く」ということは殆どしたことなかったし。

当時は「翻訳請負」という形態で働いていましたので、
採用にあたっての試験や面接は、
請負元翻訳会社の社長にして頂きました。
簡単な和訳/英訳の試験+面接でした。
(その後この社長は身体を壊して請負の仕事を辞められ、
友人のA社社長が、3人いた翻訳者を見受けしてくださり、
私たちはそのまま仕事を続けることができました。)

で。その最初の社長ですが。
まあ、気さくというか歯に衣着せぬというかハッキリものを仰るというか。
初日に就業先の部署に連れて行って頂く道中、
「君の英訳はボロボロだが、和訳がましだったから採った」
と採用理由を教えて頂きました。
けれど同時に
「できないと思ったら原稿をFAXで送りなさい。助けてやるから」
とも。平和なよき時代でありました。

別の部署の先輩翻訳者の中にも、
「遠慮せず辞書代わりに使ってね」
と仰ってくださる方があり、
(とさらっと言えるのがまたスゴいと思うのですが、
実際、その発言に見合うだけの実力をお持ちの方でした。
恐れ多くて、実際に辞書代わりにすることはできませんでしたが)
これらの方たちに助けられ、2年超の間、
何とかお仕事を全うすることができたのでした。

というわけで。
いつものように話が3段跳びしましたが、
「英訳と和訳とどちらがラクか」
という話でしたね。

今は。
正直どちらも楽とは言えないのですが、
強いて言うなら、最初にも書きました通り、英訳の方がラクです。

英訳ができるようになったのは、
アメリカでCommunity collegeに潜り込んでいた時に
書かされまくり(宿題で)読まされまくり(宿題で)
直されまくった(英語の授業で)おかげだと思います。

もちろん、今でも、「自然な英語らしい」言い回しを探して
Googleの密林を彷徨いつつ、
「でも、やっぱりココおかしいよなあ」と悩みながらの作業です。
(日本語の暗号解読が難しいことも多いけど<切実)

そんなSayoが、「英訳の方がラク」と考えるのは、
たぶん英語が母語ではないからだと思うのです。
だから、言葉を選ぶさいに、日本語ほど悩まないのかもしれないと。

和訳の時の方が、一見簡単な単語やフレーズが
「・・・でも、それちょっとニュアンス違うし」
とうまく訳せなくて、泥沼に嵌まってしまうことが多いような気がします。

英訳では「意味分からん(泣)」「何が言いたいねん(怒)」と暴れ、(再読/チェック時に)「どう考えてもこの英語はおかしい」と何度もやり直すことはあっても、「この英語、何かちょっと言いたいことと微妙に違う気がする」と悩むことはまずありません。
なので、実は英語が母語であれば悩むかもしれない箇所を
分からないがゆえの大胆さで、
さらっと流したりぶっ飛ばしたりしているんじゃないかと、
ふと思ってみたりするわけです。

それでいいわけはもちろんないので。
日々、「それも何かの助けにはなるかも」と
せめても音読に励むSayoです。

そんな英訳作業を助けて貰っている基本辞書は
「ビジネス技術実用英語大辞典」「新編英語活用大辞典」「英辞朗」
の3点です。

「新編英語活用大辞典」は前置詞の掛かりを確認する以外にも、
ある名詞がどんな動詞を取るのかのチェックにも使っています。
個人的にはとても重宝しています。
「英辞朗」は「?」な時がないではありませんが、
Google検索の足掛かりとして、結構役に立ってくれています。
「ビジネス・・・」は私が愛を語るまでもないかと思いますので割愛します。

SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。


すいません。
本題と関係がないので、小文字で表示しております。
ずっと気になり、心を痛めていた認知症の方々、その介護者の方向けの支援サイトが立ち上がりました。
信頼できるサイトのようですし、「支援したい」との思いが伝わってまいりましたので、アドレスを記しておきます。
お知り合いにこの情報が有用かもという方がおられましたら、
サイト内容をご一読の上、ご自身の判断で知らせて差し上げて下さい。

東北関東大震災 認知症の方の支援に関する情報
http://sites.google.com/site/ninchishoshiennptect/

東日本大震災・被災者向け医療情報まとめサイト #311care
http://akkie.mods.jp/311care/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

この情報は、暫くの間、記事の最後に表示します。
ご了承ください。

SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
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marikoさん、

コメントありがとうございます。

私も「好き嫌い」で言うと、先のコメントでも書いた通り、和訳の方が好きですね。

ただ、和訳は、一度「いい訳文が出てこない」とつまずくと、そこでずーっと停滞してしまう(性格かもしれませんが)ことが結構ありますので、そのあたりをトータルすると、個人的には、英訳の方が多少ラクかなと。

英訳については、今は和訳:英訳だいたい7:3くらいの割合なのですが、一時これが1:9くらいの時期がありましたので(とにかくお仕事を頂けるのが嬉しくて、ホイホイお引き受けしていたんですね)、その時に多少慣れた部分があるかもしれません。

お引き受けする文書も、仕様書や障害報告書などタイプが似ていたり、同じクライアントさんからのものだったりすることが多いので、その意味でラクというのもあるかもです。
私の場合は和訳のほうがラクだと感じますし、和訳のほうが好きです。

和訳ならターゲット言語が母国語なので言葉がすぐに出てきますが、英訳はそういうわけにはいきません。外国語ですから言葉が出てくるまで時間がかかるわけです。

私の場合、英訳は和訳の2倍時間がかかるのですが、単価は2倍ではありません。だから、私はできれば英訳はやりたくないのですが、付き合いというものもありますので、たまにはお引き受けしています。
幸せ英語人さん、

コメントありがとうございます!

「好き」は大事ですよね。私も、日本語にしても英語にしても「書く」ことは大好きです。英語の授業の課題も、締切りに間に合わすのにしんどい思いはしましたけど、決して嫌いじゃなかったんです。
まあ、自分の書いている英語について言えば、参考資料で頂く他の方の英語を見て凹むことが多いですけど。
あと、翻訳の英訳の場合は、「ここはもう書いた方に意図をお聞きするしかあるまい」な箇所も出てきたりするので(こう書くと、アンタ何様と言われてしまいそうですし、実際、自分も、主語曖昧、形容詞掛かり曖昧、接続詞ありえへんやろな文章を書いていたりするので〈←特にブログの文章〉、自戒の意味もこめまして)、英訳ラクとは言っても、大好きとはちょっと・・・好き/嫌いだけでいうと、和訳の方が好き、かな。
音読は、翻訳のためというよりspeaking現状維持の意味合いがおっきいです。あと、英語のリズムって、読んでて何だか気持ちいい。森鴎外を音読しているような快感あります(何やソレ<自分)。
とはいえ、前置詞で悩んだ時、「ソレ音読でやったかも」ということが(ごくごく)たまにありますので、翻訳にも爪の先くらいは役に立っているのかなあと。
わたしも英訳の方が言葉の選択で悩みすぎることがないので好きです。それに、ミーハーで自己中心的な理由ですが、英訳の完成品を自分で眺めてネイティブ気分を味わうのが好きです。はい、アホです(^0^;)

なぜか英語の文章を読むよりも自分で英語を書いている方が「わたしってすごい~♪」って気分にひたれます。実際に私が完成品と思って納品しても、その後斬った張ったでガンガン赤字が入れられているとわかっているのですが。

でも理由はどうであれ「好き」は上達につながる、と自己解釈して今日も勉強に励みます。

音読していらっしゃるのですね!最近あまりしてなかったのですが、基本的に好きなので再開しようと思いました!
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プロフィール

Sayo

Author:Sayo
医療機器の和訳も9年目。
老眼腰痛、最近は膝痛とも闘いつつ
翻訳人生をまっとうしようと奮闘中。
この頃になってやっと翻訳の奥深さ・
難しさ・楽しさが分かってきたような。
記事は「翻訳一般」多め、ときどき読書感想文、本業(医療機器)やや少な目。
(2019年4月現在)

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