屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

先週金曜日、病理組織検査結果を聞きにいきました。
今週になって、組織検査報告書のコピーが入手できましたので、医薬翻訳のおベンキョもかねて(できる範囲で)ご報告致します。

横行結腸、下行結腸、S字結腸に、それぞれ7 mm、6 mm、10 mmのポリープがあり、最初の2つは「軽度異型腺腫」、いわゆる良性ポリープでしたが、S字結腸のものは癌でした。

とはいえ、粘膜内限局で取り切れていますので、今後特に治療は不要で、経過観察となります。

癌のタイプは、
Adenocarcinoma
tub1, pTis(M), ly0, v0, pPN0, pHM0, pVM0

Adenocarcinomaは医薬翻訳者の方には説明するまでもないかと思いますが「腺癌」。

tubは分化の程度を示し、tub1は「高分化型」です。他に「中分化型」「低分化型」「未分化」などの分類があり、「高分化型」は、成熟した(分化の進んだ)細胞から発生したもので、比較的進行が遅く、「顔つきがよい」と評されることもあります。逆に「低分化」「未分化」のものは進行が早いということですが、大腸癌は「高分化型」「中分化型」のものが多いようです。

pTis(M)は上皮内癌の意で、pTisはCarcinoma in situ, invasion of lamina propria(上皮内癌、浸潤が粘膜内に留まるもの)を、Mは深達度がmucosa(粘膜)までであることを示します(たぶん<すんません、がん領域は専門じゃないもんで<と言い訳してみる)。

ly0, v0は、リンパ節(lymph node)、脈管(vasculature)への侵襲がないこと。

pPN0, pHM0, pVM0は、それぞれ 近位(口側)切離端、水平断端、垂直断端に癌浸潤を認めない、平たくいえば、「切除断端には癌細胞は認められませんでした」という意味です。

これは「Stage 0のS字結腸癌」というらしく、5年再発率は1%強くらい。
今後は、6ヵ月後に最初の経過観察(内視鏡検査)、そこで異常がなければ、その後5年間1年毎の経過観察となります。
5~1 mm大のポリープが癌化している確率は、7~10%で、まれっちゃまれですが、超まれ(?)でもないようですね。


と、一応冷静を装って、医薬翻訳者的に説明を加えていいられるのも、報告書の内容を解析し、「どうやら、本当に早期癌だったらしい」ということが、記述から判明できたからで、先週、「1個は早期癌でした」と伝えられたときは、まったく心の準備ができていなかったので、一瞬、軽く貧血を起こしてしまいました。たとえ早期癌と言われようと、一番最初に聞く「あんた癌よ」という言葉の破壊力はかなりのものがありますね(<いや、私だけかもしれないんですけど)。「だけど、僕が全部取ったから心配ないから」と言われても、それだけでは、ねえ(というわけで、報告書を頂きました)。

そんなわけで、自分はまだ「死ぬ」心準備はまったくできていないのだなあと痛感した1日でした。


術後10日が経過し、食事制限もなくなりましたし、身体の方はいたって普通に暮らしています。
ですので、検査結果もこのままスルーして、6ヵ月検査時にさらっと触れようかなとも思ったのですが、読んでくださる方に、ご自分の身体の声にきちんと耳を傾けて頂きたく、このタイミングで記事にすることにしました。


Stage 0の状態で癌が見つかったのは、ほんの偶然でした。

1ヵ月ほど、時々下腹がしくしく痛むことがあり、自分では「婦人科ぽい痛みやな」(女性の方、分かりますね)とも思ったのですが、私は若い頃から筋金入りの便秘持ちで、長いこと市販の便秘薬のお世話になってきましたから、「年も年だし、ここらで内視鏡検査して貰うのもいいかも」と思い、こちらから掛かり付け医にお願いする形で、消化器内科に回して頂いたのです。
それが10月初旬でしたが、結局、検査は11月末になりました。
その後、下腹の痛みはほとんどなくなり、10月も終わる頃には、「内視鏡検査せんでもよかったかも」と思っていたくらいです(婦人科の方は、毎年秋に子宮癌検診を受けているのですが、今年も異常なしでした)。ですから、「お腹が痛いな」と思いつつも、もう少し様子を見ていたら、たぶん、内視鏡検査は受けていないと思います。先生にも「あと2~3年放っておいたら、こんなに簡単に取れなかった」と言われました。
腰痛やら何やらで、仕事以外はかなり低調な1年だったのですが、もしかしたら、今回、「がっつり返したるわ」ということだったのかもしれません。

というわけで、読んでくださる方に申し上げたいのは、少しでも「何かおかしい」と感じたら、そのままにしないでくださいということです。
子育てや介護で忙しい間は、自分のことはどうしても後回しになりがちですが、それらをきちんとこなすには、自分の健康も大事です。
前にもどこかで書いたかと思いますが、私は、46歳の時に親友を膵臓癌で亡くしています。最後の頃、彼女がくれたメールに「主婦も自分にお金をかけて検査を受けなあかん」という内容のものがありました。自分のために、ご家族のために、自分の健康にも注意を払って頂けるよう、切に願うものです。


そんなわけで。
前回の記事では「(内視鏡検査)もうええわ」と書きましたが、6ヵ月後にまたお世話になることになりました(トホホ・・・)。
2015.12.07 22:43 | 健康 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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