屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

Lucky Man by Michal J Fox

マイケル・J・フォックスと言えば、少しお年を召した方は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズをパッと思い浮かべられるかも。Sayoも、この俳優さんの作品と言えばこのシリーズと、「ティーンウルフ」「摩天楼はバラ色に」「アメリカン・プレジデント(脇役です)」くらいしか見ておらず、それらの作品のイメージで、何となく「軽いヤツ」という印象を抱いておりまして。なので、トレイシー・ポランと結婚したと知った時は、ポラン嬢が結構地味な方だったので、ちょっと意外に思ったのを覚えています。

で、この「Lucky Man」ですが。
パーキンソン病の闘病を含む、2000年頃までの人生を描いた彼の自伝です。Audio Bookは、フォックス自身が朗読しています。4カセットのセットなのですが、3番目のテープが不良品で聞くことができず(帰国時にBargain Booksというディスカウント本屋さんでまとめ買いしたものの一つだったので、対処のしようがなかったのでした)、若年性パーキンソン病(30才の時に診断)にどのように直面しどのように受け入れていったのかという、肝心なところが殆ど抜け落ちてしまっているのですが、それでも、彼に対する勝手な印象を改めるには十分な内容でした。
(もっとも、「ファミリータイズ」で人気に火が付き、「バック・トゥ・・・」でスターダムにのし上がった直後は、それも無理ないとはいえ、パーティ三昧の日々を送っていた時期もあったようです ← 本当に「嫌なヤツ」にならずにすんだのは、トレイシーのおかげと、本人は言っています。パーキンソン病との闘いも、彼女なくしては、違った結果になっていたのではないかと思います。)

パーキンソン病を公表した後はじめての「スピンシティ」の公開録画で、観客が自分をどのように受け入れてくれるだろうか、自分の演技に(いつものように)笑ってくれるだろうかと心配する場面ではこちらもドキドキしたり、若年性パーキンソン病者のサイトで自分のcoming outが好意的に語られるのをこっそりウォッチする場面では、一緒にホッとしたり。
もちろん、自伝に描かれなかった非綺麗事もたくさんあったとは思うのですが(あるいは3番目のテープに多くの部分が収められていたかもしれないのですけれど)、それでも、彼の真面目な部分、きちんと病気と向かい合おうとする姿勢が伝わってきて、とても好ましく思えたものです。

俳優活動引退(2000年)後の人生を描いた「Always Looking Up」も出版されましたが、こちらは未読。どちらも翻訳版が出版されているようです。朗読された英語は、(意味を取るのが)そんなに難しいものではなかったと記憶しておりますので、興味のある方は原書で是非。

今回、この記事を書くにあたり、現在はどうしているのだろうと、Googleをチェックに行ったのですが、最近(昨年)のインタビューやTV出演時の様子が納められた動画がいくつもあり、それなりに元気にされているのだなあと、ほぼ同年代のSayoは、とても嬉しかったのでした。その際、写真(画像)も何枚も見ましたが、スターとしての最盛期の頃より、ずい分いい顔になっていると思いました。


From a Buick 8 by Stephen King

実は、私、「キャリー」や「スタンドバイミー」(リバー・フェニックス、大好きだったのに)や「ショーシャンクの空に」を映画として観たことはあるものの、スティーブン・キングの作品を読んだ(正確には聴いた)のはこれが初めてであることを、まず告白させて頂きます。

自分の中では、何度も繰り返して聴く間に、じわじわと「ええやん」感が出てきたなあという感じのストーリーでした。
殉職した警察官の息子が、父の所属していた分署で学費稼ぎのアルバイトをする間に、古いビュイックを見つけ、父の親友である分署長にそのようなものがそこにある理由を問うたのをきっかけに、分署長や父の同僚の、そのビュイックにまつわる昔語りが始まるのですが、少年の父を虜にしたそのビュイックは実はこの世のもの(?)ではなく・・・というお話で、分署長や同僚たちの1人称や3人称で物語が進行します。ラストにはちょっと「?」が残った感もあるのですが、ホラーのようなヒューマンストーリーのような、不思議な物語でした(って、キングさんはそうでしたっけ? でも、映画の「キャリー」は、もろホラーじゃなかったでしたっけ? ← 年のせいで記憶曖昧)。

だがしかし。
今回、記事を書くにあたって、「回想のビュイック8」(という邦題で新潮文庫から刊行されているようです)に関するブログ記事などを斜め読み致しましたら、実は評価はあまり高くない。正確には、「キングの新作なので大変期待して読んだ。悪くはなかったが帯の釣り文句ほどでは」という評価が多かったような。ちなみに、帯には「少年の純真、大人の叡智」とあったそうですが、原書を聴いただけのSayoも、まあ、さすがにそこまでは・・・という気は致します。

感想の中に、「後半は一気に読んだが、前半はちょっと退屈した」というような内容がありまして、思い返してみれば、確かに、ビュイックが登場し同僚の一人が失踪する場面では、「この先どうなるの?」とドキドキしましたけれど、その後の展開はちょっと緩やかだったかなあと。ただ、聴いている時は、全体が面白いので、少しでも多くの単語/フレーズ/文意を理解しようと集中していることが多かったためか、特に退屈には感じませんでした。
あと、Audio版では、4人の俳優さんが、その倍くらいの登場人物の声を演じ分けているので、ラジオドラマを聴いているような面白さもあったかもしれません。
やっぱり、読むのと聴くのは違うのね~と、しみじみ思ってみたりしたのでした。


Ladder of Years by Anne Tyler

この作者の作品が好きな方には大変申し訳ないのですが、正直に言いますと、個人的には主人公に殆ど感情移入できず、結末にも「え? そこで終わり?」と思ってしまったのでした(家出に至る心情など、共感/理解できる部分はありましたけれど)。
早く(高校卒業と同時)に結婚し、夫からも子供たちからもきちんと相手にされなくなった40歳の主婦が、成行きから家出し、落ち着き先の小さな町で自活を始める(その地での生活は1年半の長きに及びます)が、結局最後は、娘の結婚式への出席を機に元の生活に戻って行く、というお話です。たいした事件が起こるわけでもなく、淡々と物語が進行します。
およそ、自分では選ばないような本ではあるのですが(出張時に旦那がふと目についたとかで買ってきてくれた<お好きな方がおられましたら申し訳ありません、好きなジャンルが違うということでお許しください)、その割にはしつこく何巡もしています。

というのは。
主人公を始めとする登場人物たちの会話やその中の言葉遣いが、とても参考になる気がするので。「特に大きな事件の起こらない普通の生活の会話は、こんな風に進んでいくんだなあ」と思いながら聴いていました。
息子(6→7th grade)のイマドキの言葉遣いを直してばかりいる、言葉にとてもうるさい校長先生(だったと思うんですが)が登場するので、余計にそう思うのかも。「Cutlery」にキョトンとする息子を前に絶句する校長先生に、主人公が「Cutleryは死語じゃない」ことを証明する会話があったり。そのような小さなユーモアが散りばめられた作品です。


と、3作品ばかり挙げさせて頂きましたが、他に、歴史上の「もしあの時」を綴った「What if … 」やシリアルキラーのドクターに関するノンフイクション「Blind eyes」も面白かったです。


ちなみに、昨年末旦那同僚が一時帰国された際には、
前回ご紹介したMichael Palmerさんの3作品入りCollectionの他に、
The Classic Clark Collection (Mary Higgins Clark)
The Confession (John Grisham)
Lost Symbol (Dan Brown)
Panic in Level 4 (Richard Preston)
The House of Maple Street (Stephen King)
を買ってきて頂きました。
大事に聴いて3年はもたせる予定。


SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
2011.04.05 12:22 | 英語 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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