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2016. 03. 15  
このギョーカイでは、Conservativeという語も訳しにくい語のひとつです。
(と思っているのがワタクシだけだったら、さくっとスルーしてね)

治療に関して、保存(温存)の意味で用いられることもありますが、ワタクシが悩むのは、conservative risk assessmentやconservative value was chosenなど、評価や数値がconservativeという文脈の場合。統計に絡んで登場することが多いです。

avoiding excess, syn: cautious (WordNet)
地味な, 控えめな, (見積もりなど)内輪な(うんのさん)

など、要は「控えめにするね」の意味で用いられる訳で、乱暴にざくっとまとめると、

conservativeに見積もる→簡単に有意差が出ないようにする→それでも有意差が出れば、その結果は有効(信憑性高)

という流れだと思うのですが、ICHを検索すると「保守的」という訳語が出てくる(特に「統計的原則」)。ざっとGoogleを検索しても、医学関連で「保守的」の語が使われているケースは多い。

で、ワタクシの悩みは、コンサバはいつも「保守的」で本当によいのか、ということでした。
最終読者は誰もが明確に「保守的」の意味を理解しているからその訳語で問題ないのか、それとも、ワタクシのように「何となくは理解している」という方も一定数おられて、本当はもっときちんと訳した方がよいのか、というところが今いちよく分からない。分からないぞ-。
これまで、何度か、それなりに翻訳経験のある方にお聞きしてみたことがありますが、皆さん、「うーん、なんか変な日本語だけど、ICHで使ってるし、検索しても『保守的』だよね~」という反応でした。

てことで、先日、医薬翻訳の大先輩にお会いする機会があったので、お聞きしてみた。

「(ケースバイケースの部分もありますが)私なら違う訳語を使いますね(その方が読者に親切だから)」

という明解な回答が初めて返ってきたのでした。

・・・ワタクシ、本当は、文脈毎にきちんと意味を説明する訳をしたかったんですが、これまでずっと迷っていて、「ま、ICHで使ってるしな」的に「保守的」を用いることも多々あったんです。
(もちろん、ガイドライン的文書の表現に順じることも大切とは思っています)
でも、これからは(先輩も「ケースバイケース」という言い方をされていましたので)文書の性質も考えながら、適宜、自信を持って「保守的」以外の訳語も使っていこうと思います。

(実状より)厳しく見積もった、控え目に見積もった、確実を期した、大事を取った、最悪の場合を想定した、すべてを包含する、低用量から開始する(投薬に関連して使用される場合)

・・・などなど、でしょうか。
ま、またconservativeに遭遇したら、そこで悩むとは思いますが。
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今さらJTFセミナーの感想(再び)
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Re: タイトルなし
Connyさん、まいどです~。

そうですよね。ワタクシの場合は、「保守的」を使わなかったものを、さらにこなれた表現に変えられた経験もあるので、「こう」という決まりはないのかなあと思います。特に、医療機器は、薬より自由度が高いのかも。まあ、今回、もやもやしていたのが、「今後はこうしよう」と多少自信を持てるようになったので、そこはよかったです。

で。
180万語、買われたんですね~。高いですよね。泣きますよね。ワタクシ、セイコー辞書がお亡くなりになったら、45万語で我慢しようかなと思ってます(←小市民)。
該当する訳語が多すぎて迷うこともあるのですが、特に、電気・電子・機械が密接に絡む医療機器案件で重宝してます。裏取り、というか、再確認することも多いですけど。ワタクシもエラそーですが、ある程度の期間仕事をしてきて、浅いなりに知識のある翻訳者にとって、それなりに重宝する辞書かなと思います(分野もあるので一概には言えないんですけど・・・)。Connyさんのお役にもたちますように。
こんにちは。

と訳者は色々悩んで訳すのですがチェッカーさんがざくっと「保守的」って変えちゃうこともあるのですよねぇ(参考資料として以前訳したものが与えられたときに発見、涙)。それでも懲りずに訳し分けする、これこそが翻訳者が目指す道だと思ってます。うわっ、エラそう。

ところで先日のブログに触発(?)されて大枚はたいて180万語注文しました。役に立つかどうかは使う人によるという意見があったのでドキドキしてますが。また感想報告します。
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プロフィール

Sayo

Author:Sayo
医療機器の和訳も9年目。
老眼腰痛、最近は膝痛とも闘いつつ
翻訳人生をまっとうしようと奮闘中。
この頃になってやっと翻訳の奥深さ・
難しさ・楽しさが分かってきたような。
記事は「翻訳一般」多め、ときどき読書感想文、本業(医療機器)やや少な目。
(2019年4月現在)

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