屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

先週末はこっそりお上りさんしていました。
普通なら翌日に勢いで記事を書き上げるSayoですが、翌日はまだ東京でしたし、その後は締切りと戦って半死状態でしたので(自分が悪いんですけど)、記事を書くのが遅くなってしまいました。


「翻訳ストレッチ」(旧名称:翻訳筋トレ)というのは、ベテラン金融翻訳者のS木さんが毎日仕事を始める前になさっている勉強法で、昨年JTFのセミナーでも紹介されました。
その後FB上の勉強会で開催されたワークショップも大好評だったため、今回もう一度開催される運びとなりました。
「その場で実践する」というワークショップ形式なので、DVD視聴ではなく実際に参加してみたいと思っていました。でないと、実生活に何をどう取り入れてよいかが分かりにくいと思って。

ちなみにですが、ワタクシも「自称(←ココ大事)筋トレ」を毎日の生活に取り入れて20年近くになります。S木さんのストレッチに比べれば「ながらリスニング」「なんちゃって筋トレ」に過ぎませんし、日本語力の向上や分野特有の言回しのクセ取りを意識しだしたのはここ1~2年のことなので、同列に語ることはできませんが。それでも「習慣化している」という点だけは同じかなと思いましたので、主な過去記事を貼っておきます。

で、音読ですが」(2011年) 
筋トレ」(2014年) 
昨年の音読・リスニング記録」(2017年1月) 

話を戻します。
S木さんは「つい同じ表現を使う」「原文/訳文の全体像を見失う」といった翻訳をする際の自分のクセを直す目的で、毎日「翻訳ストレッチ」を続けられているとのこと。

・文章中の「が」「は」「の」「、」に注目しながら短い文章を読む。
・すぐれた原文と訳文を対比し、英文を読めば訳文が出てくるまで読み覚える。
・短文を指定時間内にできるたけたくさん覚える(英→日、日→英)。
・英語の文章を味わいながら読む。
・日本語の文章を味わいながら読む。

といったことを、1セット○分と時間を決め、キッチンタイマーで時間を計りながら行っておられます(忙しいときは一部を端折ることもある)。
ワークショップでは、S木さんが用意してくださった資料を片手に、実際に時間を計りながらフルセットを行ったのですが、だいたい60分強くらいの時間になりました。


「覚える」ものもいくつかありますが、「その後もずっとその表現を覚えておく」ことが目的ではなく、「頭の一部にでもそういう表現を使用した記憶が残っていれば」を目的としておられるということで、それを毎日続けることが「自分のクセを取る」ことにつながるのかなあと思います。

ワークショップでは「力がついたと思うか」「効果はあるか」といった質問が出ましたが(恐らくどのワークショップでも出たのではないかと思います)、「よく分からない」という回答でした。
以下はワタクシ個人の考えになりますが、こうした勉強法の効果というのは、たとえば10年くらい続けたあとで振り返ったときに、「もしかしたらこれが続けてきた効果かもしれない」と実感できるものなのではないかと思います。逆に、1~2年で効果を出そうという気持ちで始めたのでは長く続かないのではとも。「1~2年で効果を出す」ためには、一定期間を区切って意識しながら深く勉強しなければならないわけで、「翻訳ストレッチ」はそうした勉強とは少し異なるもののような気がします。翻訳ストレッチを通じて得られるものは、「はっきり目には見えないけれど、少しずつ自分の身になっていくもの」と言えるんじゃないかなあと。それくらいの気持ちで取り組むのがいいのではないかと思いました。
また、S木さんご自身も仰っておられましたが、S木さんが時間をかけて辿り着いたやり方が誰にとってもベストとは限らないかもしれません。まずは自分の弱点(くせ)をよく見極め、それを直すために毎日何かひとつふたつ続けるとしたら、何をすればよいだろうということを考えることが大切かなあと。その際のヒントとなるやり方をたくさん紹介して頂いたワークショップでした。

さて。
自分の日常にどう取り込むかですが、「すぐれた原文と訳文の対比」は取り入れてみたいと思いました。そのためには今のやり方を見直す必要もあり(すでにアップアップしているという...)、今後どういうやり方にすれば一番よいか思案のしどころです。
2017.04.20 17:27 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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