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2017. 10. 06  

屋根裏には、「・・・から(強引に)翻訳へ」という得意技があります。

アスリートやベテラン俳優などに関する記事や、そうした方々のインタビュー記事を、翻訳と強引に関連付けるという荒技です。

周りにさまざまに支えられているとはいえ、こうした方々の「よい」パフォーマンスの一番の拠り所は、自分自身--自身の中にある、練習や稽古に裏打ちされた技術や経験、「できる」という自信、「まだまだ」という謙虚な気持ちなどであり、その「最終的に拠り所とできるのは自分自身(の力)」という部分が、翻訳にも通じるところがあって、自分の中の「強引にもってくるで」アンテナがぴぴっと反応してしまうのかなと思っています。

ワタクシは決して「通」ではないけれど、フィギュアスケートを観るのが好きなので、フィギュアスケートから強引に持ってくることが多いです。
最近では、コンパルソリーから「強引に翻訳へ」をやっています。


今日の「強引に翻訳へ」の元記事は、Web Sportivaに掲載された、「佐藤信夫氏・久美子氏(元浅田真央コーチ)に聞く『喜びと苦しみの日々』」。
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2017/10/05/post_23/index.php
(最後は、「続きはSportivaフィギュアスケート特集号へ」になるんですけど<ありがち)

以下、ウェブ掲載版からの抜粋です。


専属コーチが不在のなかでバンクーバー五輪のシーズンを戦った浅田にとって、課題はジャンプの修正だった。だが、10年以上もジャンプを跳び続けてきたなかで、いくつかの癖がついていた。そこを見破った佐藤コーチだったが、すぐにはジャンプの修正に着手しなかった。まず始めたのはスケーティングの基礎を教えること。そのめどが立ってから、ジャンプの見直しに入ろうと考えていた。だから「道のりは長く厳しい」と覚悟を決めていた。(文:辛仁夏)

「スケートというのはひと滑り、ひと滑りじゃないですか。そのひと滑り、ひと滑りを毎日チクッと言っておけば、ふと変化が起きるわけです。その変化がやがて、いつのまにか本人にとっては心地よい変化になるんです。気持ちよく滑れるものだから、少しずつ変わってきたのかな、というふうには思います」(佐藤信夫コーチ)

「一番簡単なことを大切にするということですよね。一番簡単なことだから無視するのではなくて、簡単なことを大事にするということの積み重ねですね」(佐藤久美子コーチ)

「彼女からすると、受け取り方としては『また同じことを言ってるわ』になるんですけれども、それでもいいんです。何かあった時にふと、それを思い出すというふうになれば」(佐藤信夫コーチ)

(ソチ五輪のSPで失敗を重ねた浅田に対し、佐藤信夫コーチは)「練習をきちっと全部やってきた。できない理由はないし、できない理由が見つからない。できて当たり前なんだよ」と、背中を押した。(文:辛仁夏)


結局、また「基礎ですかい」て話なのですが、自分は、やはりいつもここに辿り着いてしまう(進歩がないともいう)。

久美子コーチのいう「一番簡単なことを大切にする」というのは、漫然と毎日基礎練習をするということではなく、「何かを意識しながら」基礎練習をするということかなと思います。フィギュアだったら、たとえば、身体の軸を意識するとか、のってるエッジを意識するとか。翻訳だと、たとえば、「流れを意識しながら」「使われている言葉を意識しながら」文章を読むとか、「引き方を意識しながら」辞書を引くとか、「接続を意識しながら」文を書くとか。

そうしたことは、そのうち「無意識に」できるようになるのでしょうけど、たとえばゴルフのフォームなどのように、何かのきっかけで崩れてしまうこともあるかもしれない。そうしたら、また「意識しながら修正する」。技術は、そういことを繰り返して向上させていくものなのかもしれません--てことで、考えてみれば終わりがないのだった。でも、考えようによっては、「(気力・体力・知力が続くかぎり)いつまでも改善・努力できる」職業というのは幸せな職業なのかもしれません。

今日は散漫になりましたが、散漫なままで失礼致しまする。
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プロフィール

Sayo

Author:Sayo
医療機器の和訳も9年目。
老眼腰痛、最近は膝痛とも闘いつつ
翻訳人生をまっとうしようと奮闘中。
この頃になってやっと翻訳の奥深さ・
難しさ・楽しさが分かってきたような。
記事は「翻訳一般」多め、ときどき読書感想文、本業(医療機器)やや少な目。
(2019年4月現在)

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