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屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。


「今日から使える医療統計」(新谷歩、2015年、医学書院)

トウケイ、ニガテデス。

とはいえ、仕事では、分かった振りをして統計を語らなければならないこともあるわけで。

10年以上前に受けた医薬翻訳講座の講師先生は、「最低限、P値と信頼区間の意味だけキチンと押さえておけば、あとは何とかなります」的なことを仰いました。
もっとも、それは「最低限、そこは押さえておかなければ、意味の通じる翻訳はできない」という意味であって、「それだけ分かっていればいい」ということではなかったことは、すぐに明らかになるんですが...

医療機器では、製薬分野より統計に遭遇する頻度は低いのかもしれませんが、それでも、プロトコールや報告書ではそれなりに「統計」が登場します。
辞書は手元にありますし、おおむね初学者用の参考書も何冊か読みましたので、多少難しい内容のものも、その都度確認しながら「何とか」という感じで対処しているのですが、いつまで経ってもなかなか自信がつきません。てか、ルートとか嫌いだし。

先日も、「XXの場合はYY検定を用いる」的な文章で、「XXの場合」が互いに相反するAとBのどちらにもとれるような書き方をしているものがありました。どちらかが正しいワケで、統計をご存じの方が読まれたら「意味的にA(又はB)しかあり得ん」となるのでしょうが、その検定を字面でしか理解できていないワタクシには、調べても調べても正答が確定できません。

その仕事を納品したあとで、「今日から使える医療統計」を読み始めたら、その中に正答が書かれていたのでした(あ、合ってた...<ホッ)。

この本は、「統計に馴染みがない状態で医療翻訳をある程度こなし、『統計の洗礼(?)』を受けたあとで読むと、よく理解できる参考書」であると思います(あくまで自分の場合です)。

(ワタクシ的には)まったく初めてという項目はなかったのですが、ほとんど理解できていなかった内容もあり、さまざまなことがかなり明確になりました(理解したことはおそらくすぐに忘れてしまうと思うのですが、とにかく、どの本を見ればよいということが分かったのは収穫です)。
基礎知識やグラフの見方、感度や特異度など、復習的に役に立った箇所もあり、交絡と交互作用の違いなど「そう考えればよいのか」と違いが明確になった(今だけ)項目もあり。卑近な例を用いて説明してから、専門用語による説明に入るので、分かりやすいです。
これまで点としてしか理解できていなかった、「どのような場合はどの検定を用いる」が一覧表にまとめられているのも、一目瞭然に(今だけ)納得できて嬉しい。

1年以上積ん読していたことを心から後悔し懺悔しました。

目次などはコチラから→
http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=84840

元になった週間医学界新聞の連載「今日から使える医療統計学講座」はコチラで読むことができます→
https://www.igaku-shoin.co.jp/paperSeriesDetail.do?id=144
2017.11.02 22:21 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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