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屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

強烈な寒波の中、寒波より若干暖かい酷寒の屋根裏でぬくぬくしていたい誘惑を振り切って出動。
「誰も教えてくれない翻訳チェック ~翻訳者にとっての翻訳チェックとは?~」(Terry S藤さん<て伏せ字になってないし)

ジツはワタクシは、以前同じテーマのセミナーに出席しています→
http://sayo0911.blog103.fc2.com/blog-entry-495.html
再確認したい部分などありましたので、再度お話を伺ってきました。
S木さんの「翻訳ストレッチ」もそうですが、初回「おおっ」と思ったセミナーは、2回目にも何らかの発見があります。

とはいえ、(微修正(?)の入った発展型ではありますが)基本は同じなので、詳細は ↑ を参照していただければと。

* S藤さんは、品質チェックを、訳文の質のチェックと抜けやミス、仕様不適合などその他のチェックの2種類に分け、前者を翻訳チェック、後者を作業チェックと呼んでおられます。セミナーの対象は主に「作業チェック」の方です。

盛りだくさんの内容で、「こういうやり方がある」というTipsもたくさん紹介されていましたが、やはり、最初に考えるべきは、「なぜ品質(特に作業)チェックなのか」ということではないかと思います。(翻訳を「知らない」読者を含む)誰の目にも分かってしまうケアレスミスをなくすことで、評価され信頼を得て継続的に仕事を獲得することが可能となる。また、ヒューマンエラー撲滅を念頭に置いて使用できる「ケアレスミス発見器」的ツールを適宜使用することで、チェックそのものが省力化・時短でき、その分の時間と労力(とスッキリした頭)を翻訳と翻訳チェックに注ぎ込むことができる ――― そういう好循環に持ち込むこともできるでしょう。「作業品質」と「翻訳品質」は、やはり、翻訳における車の両輪であり、互いが互いを高められるような関係が構築できれば理想なのではないかと思います。

今回、S藤さんが、ご自分の例として示してくださったチェックフローは、よくできているなと感動しましたが(<いや、前もコレ見たんですけど、今回さまざまな「なぜそれをそこで」をお聞きして、しみじみスゴいなーと思ったのでした)、誰にもそのまま当てはまるものではないと思います(実際、S藤さんご自身も、翻訳者モードとチェッカーモードで順番を入れ換えておられるそうです)。最初に皆に向かってなさった6つの質問(前回レポートに記載あり)に対する「自分なりの」答えを吟味しながら、自分にとって「最強の」チェックフローを組んでほしいと考えていらっしゃるのではないかと思います。そして、そのためのTipsをさまざまご紹介くださった、という流れなのかなと。そして、そのTipsは、「そもそも最初からミスを出さないようにするためにはどうすればよいか」という発想に立脚したものなので、(自分が実際に取り入れるかどうかは別として)頷けるものばかりです。


さて、今回は、一昨年の翻訳祭でも配布された「翻訳者の翻訳品質保証マトリックス」、セミナー用の資料と思われる「誰も教えてくれない翻訳チェック ~翻訳者にとっての翻訳チェックを考える~」の他に、「翻訳者のための翻訳チェック入門」という小冊子が配布されました。この最後の資料が、翻訳品質を考える上での最高の教科書になっています(とワタクシには思えました)。この冊子を貰うためだけにも、寒さに打ち震えながら行ってよかったと思いました。

冊子の「はじめに」で、翻訳学校でこうした内容に特化した講座は自分の知る限りないようだが、それは、翻訳者ひとりひとりの(文書や分野も含めた)翻訳環境が大きく異なるためかもしれない、と書いておられます。だからこそ手法そのものより、アプローチの仕方を考えることが重要になってくるのではないかと思います。


今回、新たに、チェック時間の考え方として「翻訳/翻訳チェック工数」という概念についての話がありました。詳細は省きますが、翻訳やチェックの文字/秒の基準時間を算出し、そこから時速や1日処理量を導き出すというものです。なんかムツカシそうな言葉ですが、ざっくり言うと、数値化によって自分の仕事を客観視していることになるのかなと。チェックも含めた「自分が翻訳に要する時間」(自分の処理量)を体感的(←得意)ではなく工数という形で客観的に把握することができれば、「その仕事は品質を落とさずにできる仕事かそうでない仕事か」の判断もしやすくなると思います。


最後に、昨日話題に上がったWildlightですが、ワタクシも、最後のチェックに有難く使わせてもらっています。
翻訳社毎のスタイルガイドの他に、独自のスタイルガイドを指定してくる元クラさんが2~3社あり、「ここは同じだけどここはA社はこう、B社はこう」という小さな違いが結構あって、以前は難儀していたのですが、Wildlightで、クライアント毎の適用辞書を作ってからは、その確認が格段に楽になりました(<自分で作った振りをしていますが、最初はWildlightに精通した諸先輩方にほとんど作って頂きました)。
自動修正するのではなく、ハイライト機能で辞書に掲載されている語句を示し、最終判断はこちらに委ねてくれる点も気に入っています。

...そんなわけで、一昨年の翻訳祭の直後に若干手直ししたMy Checkですが、今回、「教科書」を読んで考えながら、「もっとよいものはできないか」を今一度考えてみたいと思います。Wildlight辞書もちょっと見直しせないかんなー、と思っていたのでこの機会に。


かなり大雑把な報告になってしまいましたが、凍死しそうなので、現場からは以上です。
2018.01.27 14:47 | 翻訳祭・フォーラムetc.報告(2016-) | トラックバック(-) | コメント(1) |

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2018.01.31 16:40  | # [ 編集 ]













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