FC2ブログ

屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。


勉強会をはじめてまだ1年経っていないんですけど、公開勉強会後、一緒に勉強してくださる(という命知らずの)方を再募集した結果、メンバーも増え、テキストも新しくなりましたので、ワタクシの中では、今回が「2期目スタート」という感じです。
新しいテキストは「The Best American Essays of the Century」(Joyce Carol Oates編)。以前のテキスト(「The Best American Science and Nature Writing」より文学色の濃いものになりました。厚さ3.5 cm(測ったんかーい)という挑む者をあざ笑うかのような外観です(探してきた自分を全力で呪っています)。

新メンバーの中には公開勉強会に出席されなかった方もいらっしゃるので、今回は「勉強会の要約とは」を再確認するところから始まりました。
学校(受験)の要約との大きな違いは、対象パラグラフだけで完結しない要約である(=要約そのものが目的ではない)こと。
管理人さんは「翻訳のための要約」と仰っていますが、これではあまりにも漠然としているような気がします。ワタクシは、「全文を読んでおおまかな全体像を把握した上で、前後のパラグラフとのつながりや流れも考えながら、そのパラグラフに書かれていることをまとめること」と捉えています(ここまで来るのに10か月かかったさ)。

さらに、勉強会の目的も再確認。
ざっくりまとめると、「良質の文章を(強制されて)精読し、要約・翻訳する過程で自分の課題を見つけ、その克服方法を考える」ということになるかなと。管理人さんは「強制されて」を入れたくなかったみたいですけど、ワタクシはそうやって強制されないと、どうしても好きなタイプの本ばかり読んでしまうので(そして、管理人さんからは「好きなタイプの本は『分かっているから』と思い込みで読んでしまう恐れがあるます」と釘を刺されたのだった)。おおむね管理人さんの言葉をまとめたものですけど、秘書らからも、「そうやって精読する間に読み方や視点が変わる」「気になる点がみつかる」そして「もっと理解したい気持ちになる」等の意見が出ました。

今回、遠方の方が課題提出という形で遠隔参加されたのですが(運営満場一致で「名誉秘書」に任命されました)、その方は、「全体を読んで自分の中でキーワードを決め、そのキーワードを折り込む」というテーマを決めて要約に取り組まれていました。
「翻訳力の向上」が共通の目標ではありますが、それぞれバックグラウンドや日々の仕事の内容が異なるので、目標達成のために何を自分のテーマとするかは個々人の裁量に任されます。皆が同じ目標に向かい、同じ課題に取り組むけれど、テーマ(自分の弱点を克服し訳文をつくる力を磨くためにやること)は違っていい、そのテーマに沿って力をつけるためにはどこをどうすればよいかは皆で考える(あるいは議論する中で自分で軌道修正する)という今の勉強会のやり方、ワタクシは気に入っています。
しばらく前は「要約だけ読んで内容が分かる」要約がマイ・テーマでしたが、それだとつい「よい要約をつくる」ことを目標にしてしまうため(それは、ひとえにワタクシの力不足のなせる技なんですが)、今回から「翻訳する時に横道にそれない要約」をテーマにしてみました。もう少し具体的にいえば、パラグラフ間、パラグラフ内の両方で原文の流れを意識した、原文と同じ重み付けがなされた要約です。はるかに遠い理想ですが、そうしたことを考えながら要約に取り組むことで「きちんと読む」ことに少しでも近づけるような気がするので。錯覚かもしれませんが(そして第1回目はボロボロだったのだった)。しばらくその方向で進めてみようと思います。

そんな感じで、勉強会2期目がスタートしました。
今期最初のエッセイは、3回くらい通読しても、頭の中からハテナマークが消えないというツワモノ。文章自体はそんなに難しくないのですが、作者が何を言いたいのかよく分からなくて。表現回りくどいし。勉強会の場で(ジツは若かりし頃文学を専攻されていた)管理人さんに教えを請うて、やっと少し掴めてきた感じです。そんな風に苦しんだのはワタクシだけではないようでしたが、これは、エッセイの種類が変わったことも大きく影響しているような気がします。
ワタクシたちだけがこんなしんどい思いをするのは世の中間違ってるやろ(?)――ということで、公開勉強会東京編には、このえげつないエッセイを持ってお伺いする予定です(墓穴を掘ったとも言う…)。
2018.12.12 21:36 | 勉強会 | トラックバック(-) | コメント(0) |












管理者にだけ表示