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屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。


公開勉強会(in 東京)が迫ってきました。
1年前、「翻訳を勉強する会」が始まったとき、こんな事態になると誰が想像できたでしょう。
「翻訳を勉強する会」は、「おおさかでXXハムさんたちが何かやっているらしい」と、たまに誰かの口の端に上る程度の小さな勉強会になるはず、でした。
それが、どうもこの頃、「何やら本格的な凄い勉強会らしい」(確かに「凄く」厳しい勉強会ではあります)という噂だけが独り歩きしているような。その虚像と実際の自分(たち)との差にとまどい、恐れおののく今日この頃です。
私たちは(少なくとも私は)、慢心しては自信をなくす、を繰り返している、ごく平凡な翻訳者です。どうかどうか、そこのところ誤解のなきようお願い致します(実物を見てがっかりされないよう、あらかじめ予防線を張っておくなど)。

私たちの地味な勉強会を多くの方に認知いただいた理由のひとつとして、「もっと上手く翻訳したい」と試行錯誤するだけでなく、そのために仲間と切磋琢磨したいという方が多いということがあるのかもしれません。勉強も仕事も、とても孤独な作業ですから。

私も、しばらく前から、他の方と一緒に勉強会をやってみたいという気持ちがありました。
けれど、勉強会は、ちょっと油断すると簡単に、仲よしランチクラブに流れたり、仲違いが起こって空中分解したり、メンバーが忙しくなって形骸化したりしてしまうおそれがあります。そういう勉強会は嫌だなと思っていました。もう年も年だし。
と思っていたところを、管理人さんに釣り上げられてしまったわけです。

「翻訳を勉強する会」は、1年が経過した今、いい感じに機能しています(もちろん、この先どうなるか分かりませんが)。今までそれなりに上手くやってこれた理由を考えてみました。あくまで自分の場合で、誰にもあてはまるものではないと思いますが、参考、ということで書いてみます。


● 最低これをやりたい、ここはブレたくないという点を最初に明確にする
  → 「翻訳を勉強する会」の場合は、「毎月それなりの量の英文を読みきちんと訳す、メンバー全員が参加する、分野を問わない和訳の勉強会」がこれにあたるかなと思います。もしかしたら、この先、「要約」は別のものに姿を変えたりなくなったりするかもしれませんが、この基本の部分は変わらないと思います。

● 少しだけ自分より秀でた人をつかまえてメンバーにする(笑)
  → この「少しだけ」という部分がミソかなと思います。あまり実力差がありすぎると、その人に「学ぶ」姿勢になってしまい、他のメンバーの積極性が低下してしまうと思うのです。また、「少しの差」の場合、知識や調べ方や訳し方という点で、その方自身もまだまだ向上できるような気がします。「翻訳を勉強する会」では、管理人さんがそういう立場でした。その圧倒的読書量は秘書らにはとうてい太刀打ちできないもので、その部分が「良書を教えてもらう」になってしまっているのは若干残念ですが、訳文に関していえば、管理人さんの訳文も、素晴らしいものではありますけど、決して他のメンバーのものを圧倒的に凌駕するものではありません。必死に努力すれば追いつけるかもしれないと感じさせてくれるものです。

● 訳文と人格は別ものということを忘れず、訳文の検討を行う。
  → とはいえ、自分の訳文に対する厳しい意見や指摘は(あとに禍根を残さないとはいっても、少なくともそのときは)あまり気持ちのよいものではありません。私は、どなたかの訳文にツッコミを入れるときは、ツッコミの数だけ褒めるように心がけています(除:対管理人さん)。

● 楽しみも大切
  → 雑談や糖分摂取タイムのおやつも勉強会に欠かすことはできません。

● ホワイトボードを活用する
  → もともと公開勉強会(in 大阪)の準備の一環として始めたものですが、その日に話し合ったことを共有できる以外に、意見を言いやすい雰囲気ができたような気がします。実際、ホワイトボードを使うようになってから議論が深まったように感じています。


順不同に挙げてみましたが、読み返してみると、あまり役に立たなさそうな(笑)。やはり、勉強会は「どうすれば自分もメンバーも向上できるか」を考えて運営していくのが一番だと思います。
始めてみて思ったのは、「新しいことを始めよう」と一歩を踏み出してみるのは意外に簡単だということ。その代わり、準備を整え、軌道に乗せ、続けていくには、かなりのエネルギーが必要。少なくとも私は、勉強会にかなりのエネルギーを吸い取られています。でも、それも何かの形で私の糧になっているのかも(錯覚かもしれませんが)。
そんなわけで、「とにかく始めてみる」は意外に簡単ですが、長く続けるためには、ある程度きちんと準備し話し合ってからの方がいいのかもしれません(というのは、あくまでも私の考えです<念のため)。何かの参考になりましたら幸いです。
2019.02.22 19:12 | 勉強会 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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