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2019. 04. 04  

たまには本業の記事です(そうなんです、本業は医療機器の翻訳なんです)。


3月末に、循環器学会が(他の関係する学会と合同で)発行する循環器病ガイドラインに新規や改訂新版の追加がありました。
http://www.j-circ.or.jp/guideline/

それ以前は不明ですが、ここ2年ほどは、毎年3月末に開催される学術集会に合わせて発行されているようです。
(昨年、大阪開催の学術集会に潜入しました。今年は横浜で開催。来年は京都で開催されるようです)

こちらのガイドラインは、誰でもDLすることができます。
(ただし――当たり前といえば当たり前ですが――ガイドライン中の図表を転載する場合などは、事前の許可が必要です。取扱いには各人十分ご注意ください)

私も、いくつかDLしていまして、特に
「不整脈非薬物治療ガイドライン」
「大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン」
には、頻繁にお世話になっています。

というわけで、今回「不整脈非薬物治療ガイドライン」が改訂されたと知って、小躍りしてしまいました。
で、先ほどDLしてざっと中身を見てみましたが、ずいぶんカラフルで分かりやすくなっとる-。目次の次に用語集までついとるやないですかー。
さらに、ページ数も半端なく増えています。(もちろんそれだけが理由ではないでしょうが)新たにカテーテルアブレーションが章立てされていることから、かつては独立していたアブレーションに関するガイドライン(の一部?)がマージされたのではないかと想像します(きちんと確認したわけであはりません<念のため)。ワタクシ的には地味に嬉しい改訂です。


また、ご存じの方も多いと思いますが、循環器学会の「循環器学用語集」も、循環器系の翻訳をされる方にはとても役立ちます。

「2008年3月31日発行「循環器学用語集」(第3版)〔日本循環器学会用語委員会・循環器学用語合同委員会編〕の内容に基づいて公開しています」とあるため、内容的には多少古いのかなと思いつつ、手持ちの医学辞書と併せて使用していたのですが、改訂履歴を確認すると、最終更新が「2017年2月」となっていますので、その後もきちんとメンテされているようです。

また、「日本医学会医学用語辞典英和(第3版)、他の関連学会の既成の用語集、米国国立医学図書館が編纂するUnified Medical Language System(UMLS)との統一を図った」、和訳は「はなるべく一語にするように努めたが、広く使用されているものや異なる2つ以上の意味を有する単語においては、複数の語を採用した」と明記されていますので(いずれも凡例から)、私は信頼できる用語集だと思っています。
ちなみに「日本医学会医学用語辞典英和」は、現在、(登録が必要ですが)日本医学会のウェブページで検索することができ、複数訳語があって迷う場合、私はこの辞典を参照します(こちらも定期的にメンテされています)。
蛇足ですが、医学系の辞書(南山堂とかライフサイエンス辞書とか)は別として、この他に「知識整理のための ペースメーカ・ICD・CRT/CRT-D・ILRブック 」(メジカルビュー社)があれば、心臓植込み系の機器の翻訳には、とりあえず立ち向かえるのではないかと思います(あくまで個人の感想です)。


というわけで、何でしたっけ、そうそう、ガイドラインのお話でしたね。
興味のある方は、循環器学会さんのサイトを訪ねてみてください。
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プロフィール

Sayo

Author:Sayo
医療機器の和訳も9年目。
老眼腰痛、最近は膝痛とも闘いつつ
翻訳人生をまっとうしようと奮闘中。
この頃になってやっと翻訳の奥深さ・
難しさ・楽しさが分かってきたような。
記事は「翻訳一般」多め、ときどき読書感想文、本業(医療機器)やや少な目。
(2019年4月現在)

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