屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

ありましたっけ。3回ほど。
本当は、あってはならないことなんですけど。
皆様のご参考までに、その時の状況を下記致します。
ありがたいことに、それらの翻訳会社さんとは、
今もお取引させて頂いております。


経験1
お盆を挟んだ仕上がり40枚ほどの案件

数種類のパンフレットの和訳で、
したがってファイルもいくつかに分かれていました。
決して無理な量ではありません。
担当コーディネータさんから、「お盆を挟みますので、念のため」と
その方個人のケータイの電話番号を教えて頂きました。
そんなことは初めてだったんですけど、
きっと虫が知らせたんでしょうねえ(遠い目)。
・・・
お盆に突入した土曜日、急性腎盂炎でダウン致しました(きゃ~)。
高熱と腰の痛みで、PCの前に座るどころではありません。
(病院で点滴打って貰ったんですけど)
その時点で、「この仕事無理」と思いました。
翌日でしたか、担当さんのケータイを鳴らし、事情を伝え
「○個のファイルはほぼ完成しているので、
これは責任をもって最後までやりますが、
残り○個のファイルは他の方にお願いできないでしょうか」
とお願いしました。
ラッキーだったのは、その翻訳会社さんは、
お盆休みは個々人でとる体制になっていて、
会社自体は翌月曜日(つまり世間がお盆のさなか)も営業されていたこと。
何とかピンチヒッターさんの都合をつけて頂くことができました。
ファイルは、ピンチヒッターさんの参考にして頂けるよう、
訳出作業途中のものも含めて、すべてをお送りしました。
結局まる2日完全ダウンし、3日目の夕方くらいから、
ぼおっとした頭で仕事を再開することができたのでした。
旦那実家への帰省もぶっちぎり。


経験2
納期3週間ほどの少し大型の案件

お引受して数日後に旦那の入院手術が決まりました(きゃ~)
(単なる「ぢ」の悪化なんですけど)
でも、納期が3週間でしたのでね。
この時は、「お返しする」という選択肢は考えませんでした。
何とかなるだろうと。
でも、いざ旦那が入院手術すると、
これが思ったより手がかかる。
(我がまま言いまくりでございます)
胃腸専門病院で、自宅からちょっと遠かったし。
最後は、自分が体調を崩しました。
はい、計算甘かったです。
それでも、最終日徹夜でいけるかなと思ったのですが、
偏頭痛が胃にきて、これまた、まともにPCの前に座っていられない。
確か、昼過ぎ納品だったと思うのですが、
朝イチで担当者の方に連絡して納期延長をお願いし、
その日の夕方まで伸ばして頂くことができて、
何とか納品することができました。
この時は、本当に冷や汗ものでした。


経験3 
もともと比較的納期緩やかな中型案件

余裕で納品できるはずだったのですが
・・・母が急逝いたしました。
今年の4月のことで、記事にもしたので、
読んでくださった方もいらっしゃると思います。
そこでも書きましたとおり、翻訳会社に連絡し、
「他の方にお願い頂くか、納期を延長して頂くか」
の二者択一をお願いし(作業にはまだ殆ど手を付けていない状態)、
納期を延ばして頂いて、無事納品することができました。

それ以外にも、「ひやひや事件」なら
数知れずありますけど。

もちろん、締切りを守ることが大前提ではありますが、
諸事情により、どうしてもそれが叶わなくなった場合は、
早目に状況判断をして、担当コーディネータの方に事情をお伝えし、
その判断を仰ぐことも大切ではないかと思ったりするのでした。

質とスピードの両方が要求されるこの仕事において、
翻訳会社さん&その先にいるエンドクライアントさんに迷惑をかけないこと、
そのためには自分はどうするのが一番よいのかを
判断が必要な状況で、適切に判断できるようでありたいです。


そーんな記事を書いていて、
ふと思い出した新聞記事があるのでした。
「締切」という(恐ろしい)言葉が、
そのエピソードを記憶の底から引っ張り上げたんじゃないかと。

それは、多田かおるという漫画家さんの訃報の関連記事。
「いたずらなKISS」という人気連載の最中に
自宅での不慮の事故で亡くなられました(10年以上前ですが)。
お元気でおられたら、私よりちょい上くらいの年齢の方です。
多田かおるさんの初期の作品はよく読んでいたので、
訃報を知った時はとてもショックでした。
で。
その関連記事の中で、編集担当者さんが語っておられたのですが、
ご両親ともに病気がちだった多田かおるさんは、
連載の締切りに間に合わせるべく、真夜中、
お父様だったかお母様だったかが入院されていた病院の廊下で
ナースステーションの灯りをたよりに原稿を描いていらしたのだとか。

もちろん、替えのきかない人気漫画家VS
代替えの存在する一介の実務翻訳者という違いはありますから
(できれば、そうそう替えのきかない存在にはなりたいですが<夢のまた夢)
同じように仕事をすることが
自分の立場にとって最善なのかどうかということはありますけど、
そこに、何というか「プロ魂」を見たような気がしたのでした。


SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
2011.06.11 00:20 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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