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2019. 10. 06  

勉強会終了。

前回から取り入れた「日本語学習」の今回の課題は、「は」と「が」の違い。
その場で指名される1名が簡単に発表という形をとりますが、誰が指名されるかわからないためそれぞれ自習してこなければなりませんし、(管理人さんの力に負うところ大ではありますが)最終的に皆でホワイトボード上に整理しまとめていきますので、それまで「なんとなくできていた」ことの理由が(とりあえずそのときは)きっちり理解できます。個人的には、この日本語文法の時間を取り入れてよかったと思っています。次回課題は「テンス」。私は今おもに、前回管理人さんに紹介いただいた『日本語学入門』(近藤安月子、研究社)で学習していますが、この本わかりやすくまとまっていていいと思います。

翻訳課題の方は、今回から(たぶん2回にわたって)E. B. Whiteのエッセイ"Once More to the Lake"に取り組みます。

E. B. Whiteは、雑誌「The New Yorker」のライターとしていくつもの作品を発表していますが、日本人には『シャーロットのおくりもの』の作者というのが一番なじみが深いかも。"The Elements of Style"の著者でもあります。
このエッセイは1941年に書かれたもので、1900年代初頭の少年時代と今(エッセイ執筆当時)の湖での体験が交錯するもの。浅い理解なのかもしれませんが、2~3回読んだところで、私の頭の中には「郷愁」「焦燥」「受容」などの言葉が浮かびました。「なんとなく大意をとる」のはそう難しくないエッセイだと思います(翻訳は別です)。

これまでのエッセイは、1回ざっと読むと、すぐに著者や作品や時代背景などについていろいろ調べていたんですけど(実務ではそういう「まず調査ありき」の読み方をすることがほとんどです)、今回は、2度、3度と少しずつ注意するところを替えながら、Wikipedia以上の情報は入れないようにして原文を読んでみました。それから、いろいろ調べものをしながら原文を読み…という感じで、数回原文を読んで、かなりイメージが浮かぶようになってから翻訳に取りかかりました(それでも、自分の描いた絵が不十分だったと思い知らされるわけなんですけど…)。この読み方が適切なのかどうかわかりませんが、しばらくこのやり方を続けてみようと思います。

今回は、提出訳文配布時に、管理人さんから「メンバーの訳と自分の訳を比較するのではなく、他のメンバーの訳を読んで気になったところ、どう考えて訳したのか、訳語の選び方など、知りたいところや聞いてみたいところをチェックするようにしてください。間違いを探したり訳を評価したりする会ではありません」というコメントがありました。

それで、皆念入りに「全員の訳文を」原文と比較したのだと思います。ひとつ意見が出ると、皆が呼応し、これまでで一番「全員が深い議論をした」会だったのではないかと思います(管理人さんとしてはまだ不十分だったかもしれませんが、第1回から皆勤賞の私はそう感じました)。

「たずね方」ってありますよね。「この訳語すごい」「この訳文上手い」と思っても、そう言ってしまってはdiscussionはそこで終わってしまいます。疑問であれ賞賛であれ「なぜその訳語を選んだのですか」「なぜそんな風に訳そうとしたのですか」と尋ねれば、「なぜ」に対する答えが返ってくるし、もしかしたら、別の誰かも異なる見方だったり解釈だったりを追加してくれるかもしれない。聞き方ひとつで議論が深まるし、「こう考えてこうした」「こうしようと努力したけれどうまくいかなかった」といった他のメンバーの「翻訳する過程」を知ることもできます。
管理人さんが仰りたかった(そしてやりたかった)ことのひとつは、そういうことではないかと思います。

だいたい皆同じ箇所で悩んでいるんですけど、もう少し気を配るべきだったのに軽くスルーしていた(とあとになってわかった)ところもありました。精進精進。

今回はエッセイ冒頭部分が課題でしたが、次回は最後の部分の翻訳が課題です。
上手くできないのはわかっていますが(泣笑)、今からちょっとワクワクしています。


さて、Twitterで管理人さんも告知されていましたが、「翻訳を勉強する会」では、来春、ふたたび(東京編も数に入れればみたび)公開(後悔)勉強会を開催することになりました。私たちがふだんどのように勉強会を進めているかを体験していただきつつ、参加者の皆さんも積極的に参加できるような会にできればと思っています(希望的観測)。どんな風に進めていくかはこれから詰めてまいります。
2月下旬~3月の土曜日を考えております。詳細決定しましたら正式にアナウンス致しますので、興味を持ってくださった方、今しばらくお待ちください。
管理人さんと斬り合いたい方は今から腕を磨いておいていただければと(「それであなたはどう考えますか」と返り討ちにあうと思うけど、たぶん)。

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プロフィール

Sayo

Author:Sayo
医療機器の和訳も9年目。
老眼腰痛、最近は膝痛とも闘いつつ
翻訳人生をまっとうしようと奮闘中。
この頃になってやっと翻訳の奥深さ・
難しさ・楽しさが分かってきたような。
記事は「翻訳一般」多め、ときどき読書感想文、本業(医療機器)やや少な目。
(2019年4月現在)

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