屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

仕事

小案件以外ヒマ継続。
(せっかく打診を頂いたのに用事があってお引受できなかったり、内容的にも納期的にも自分の能力の限界を超えたと判断してお断りしたり、と不幸も続きました。)

勉強

なので、引き続き勉強に精出しました。
四十九日、相続手続き、家裁への報告など実家関係のアレコレが5月中には終わると予想されたので、6月に入ったら、本格的に医薬分野のトライアルを受けるつもりでした。

最初は、もう少し勉強を続ける積もりだったんですけど、4月下旬に有吉京子さんの「まいあ」を読み返していた時、「それって、まさに今の自分!」という台詞に突き当たってしまったのでした。

私、普段は、書物の中の言葉にあまり感銘を受けない、鋼鉄の心臓の持ち主(←すでに言葉の使い方が間違っていますね)なのですが、たま~に「おっ!」とか思うことがあると、エンターテイメントばりばりの小説だったり漫画だったりするわけです(それはそれで問題アリ)。
・・・というわけで、「まいあ」は30年ほど前に当時の少女たちを夢中にした「SWAN」というバレエ漫画の次世代編(子供世代が主人公)でございます。その中の主人公の友人の少年の台詞です。

「いつか――さ、こうなりたいって思ってるとするだろ
でも、思ってるだけだと――
何年たっても『こうなりたい』って状態を続けてしまうだけだって
気づいたんだ」

それって、「そのうち、いつか」と、
勉強することで満足してしまっている今のSayoさんそのものではありませんか!
というわけで、トライアル、受けることを決心したのでした。
幸い、文系としては、医学的基礎はかなりある方だと思う。
なので、最大の問題は「統計」と「医薬翻訳業界用語」の
征服は無理として、ある意味の詰め込みであろうと
進む方向を決めました。

というわけで、5月はとりあえず、統計月間としてみました。

で、6月です。

「医学薬学翻訳事典」(貝沢二郎 イカロス出版 2000年)
再読継続(こんなはずでは・・・)。

「American Medical Association Manual of Style (9th ed.)」
音読継続(こんなはずでは・・・)。

ICHのガイドライン、E9(臨床試験のための統計的原則)
日英両版を比べ読み継続(こんなはずでは・・・)。

購入した(けど中身をささっとチェックしただけの)書籍
「医薬品開発‐承認申請‐市販後業務のための英単語・英語表現」(じほう)
「実務文書で学ぶ薬学英語」(アルク)
「マウス実験の基礎知識」(オーム社)
このうち「医薬品開発…」と「薬学英語」は勉強の友となりそうな書籍、「マウス実験の基礎知識」は実戦で(動物実験に関連する文書を翻訳する機会がもしあればの話ですが)役立つ(かもしれない)書籍という感じがしました。ご参考まで。

英語論文を読む
(時間がなくて、まだ抄録部分をさっと読んだだけです)
NEJMとJAMAの中から、freeで手に入るものを数本選び、印刷しました。内容は、今個人的に最も関心のあるものにしました(認知症<両親がお世話?になりました、と、骨転移乳がんの治療<友人が頑張ってます)。
これらの雑誌の他にも、http://freemedicaljournals.com/でfreeの雑誌(と論文)をチェックすることができます。

独特の日本語表現に慣れる
(あまりできなかったけど)
日本語論文、アメリア定例トライアル過去問題の訳例の中から、個人的に「この表現は独特」と感じたものを、ひたすら書写しました。(日本語論文は、http://ci.nii.ac.jp/(日本語論文ナビゲータ)のサーチ画面で、関心のあるキーワードで論文を検索し、freeのものを入手。)
医薬品・医療機器については、http://www.info.pmda.go.jp/(医薬品医療機器情報HP)から添付文書検索画面に飛び、関心のあるキーワードで医薬品や医療機器の添付文書を入手し、こちらは印刷して読みました。

あと、これは勉強ではありませんが、無法地帯だった「お気に入り」を整理しました。「とにかくお気に入りに放り込む」癖のある私は、ちょっと油断すると、お気に入り登録サイトが山のようにたまってしまいます。リンク切れのもの、もうチェックしないと思われるものを削除し(4分の1は削除)、新たに「過去のお仕事」というフォルダを作成して、昨年までのお仕事フォルダのうち残しておくものを全部そこに放り込んだら、かなりスッキリしました。めでたしめでたし。

こう書いてくると、すっげー勉強しているみたいですが、結構「印刷して安心する」という危ない性格(?)があるため、実際は紙資料が増えただけやんという説もあったりします。

これらの合間にちょこちょこっとカワユく仕事をし、2件のトライアルを受けました。
6月末現在、1件合格、1件結果待ちです。
(合格を頂いた1件は、現在お取引させて頂いている翻訳会社さんの医薬翻訳部門です)

久々にトライアルというものを受けてみて、しみじみ思ったことは、「トライアルはある意味仕事より難しい」ということ。
もちろん、納期的には、仕事ではあり得ないような長い納期を頂けますし、課題はごく短いものばかりなのですが、短いだけに全体像を掴むのが難しい。しかも、(これは機械工業分野でもそうでしたけれど)機器や薬剤の名称が(たいていの場合)単一アルファベットに置換されているので、固有名詞を用いて検索を掛けることができない。仕事の場合よりも、調査の方向が見えてくるまで時間が掛かりました(仕事では、全体の文章を読むことができますし、時には参考文献や参考WEB情報も頂けたりします)。
なので、仕事を受けたことがない状態で、トライアルを受けるには、調査にも慣れておく必要があるのではないかと思いました。・・・と書くと、すごくエラそーですが、私は基本調査大好き人間です。なので、今回も、プレッシャーは感じつつ、楽しく調べものをしました。


コチラの「通訳翻訳ブログ村」に時々お邪魔するようになったのは、昨年の11月頃です。それまでは、医薬翻訳の勉強も捨てきれず続けつつも、「このまま今の分野の『猫の手』として朽ち果てるのもいいかも」とかなりやる気をなくしていたというか、弱気になっていたりしたのでした。介護の疲れも溜まっていて、「どーせ、あと数年で義父母の介護が始まったら、もう仕事はできんしな」とちょっと投げやりに日々を過ごしていた私。そんな時に出会ったブログ村の皆さんは、お仕事をされている方も勉強をされている方もとても一生懸命で、私に、自分にもそんな時代があったということ、そして、今も、たとえ少しなりとも仕事ができる/頂けるというとても幸せな環境にいることを、改めて思い出させてくださったのでした。「もう一度医薬翻訳にもチャレンジしたい」という気持ちが湧いてきたのも、コチラでの皆さんとの出会いがあったからです。
実際、今後どれほどその分野でお仕事が頂けるか(いや、そもそも全く頂けない可能性だってあるんですけど)分からないですが、とりあえず、もう少し頑張ってみようと思います。
というわけなので、皆さん、ありがとうございました。

SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
2011.07.03 00:30 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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