屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

・・・て、最近総括ばかりしていますが。

相手様のあることですので、具体的な内容はかけないこと、ご了承ください。

2件のトライアルを受けたのですが、
どちらも、送付された複数の課題全部の訳文を提出するというものでした。
1件は和訳のみ、もう1件は英和・和英の両方です(それが前提条件だったもので)。

課題の内容はバランスよく散らばっているという印象でした。
本当に医薬翻訳(医療機器含む)は守備範囲が広いというか、
同じ「医学薬学」という共通の基礎を基にした、
少しずつ型の違った独自の専門文書の種類が多いですね。
(もちろん、これなどの分野についてもそうだと思うのですが、
特に医薬翻訳の分野では、それを強く感じます)

医療機器は、やはり、機械電気の翻訳をやってきたことが
ずい分役立ってくれたように思います(ありがたや)。

どちらも一応期限を指定されたのですが、
トライアルとしては妥当な納期ではないかと思いました
(1件は10日、もう1件は3週間です)。

以前、昔からお世話になっているA翻訳会社の社長が「長いこと翻訳をやっていると、課題をみれば、どこが『引っ掛け』か分かる」(この場合の「引っ掛け」とは、翻訳者がミスしたり逆に見過ごしたりしやすい、つまりチェックの対象とされる箇所ということのようです)と仰っておられたのを聞いたことがありますが・・・分かりませんでした。つまり、まだまだ修行が足らんってことですね。

片方の翻訳会社さんからは、課題と一緒に
「翻訳に際してはコレコレを順守してください」
という注意書きも頂きました。
わざわざ送って下さるということは、
これを守らなければ、その時点でアウトということなのねと、かなり気を遣いました。


トライアルにあたり、「いい機会なので、数字と単位の記載方法を確認しておこう」といくつかの参考書にあたり、数字と単位の記載方法について再確認することができました。今まで経験則で「多分こうやろ」でやってきた部分がありまして(いや、本当にお恥ずかしい限りなんですが)、今回(結果論的に)その理解が間違っていなかったことが分かって、ちょっとホッとしています。

Manual of Style (American Medical Association) 9th editionでは、Unit of Measure (CH 15)の15.3.8 Spacingの項に

With the exception of the percent sign, the degree sign (for angle), and the ℃symbol, a full space should appear between the Arabic numeral indicating the quantity and the unit of measure.

と記されています(この場合のfull spaceはもちろん半角)。
また、「技術英語 表現/表記ハンドブック」(工業調査会)の第3章 句読法の「スペーシング」の項には、「スペースをとる場合」として

・四則演算の記号の前後
・列記事項の始めに用いるダッシュの前後
・単位を表す略語あるいは記号と、その前の数値との間

の3つのケースが挙げてあります。
逆に「スペースをとらない場合」として

・極性記号や公差記号とそれに続く数値の間
・ハイフンで単語をつないで複合語を作るとき、ハイフンと前後の単語の間

の2つのケースが挙げられています。

まとめると、基本的に数字と単位の間にはスペースが入るが、%, 「°」,「℃」の場合はスペース不要。また +/-の記号と数字の間にスペースはいらないが、式を書く場合(1 + 1 = 2など)は、+, -などの演算記号の前後にスペースがいるということになるかと思います。ご参考まで。


それから、個人的に「ほお」と思ったことは、医薬翻訳では「又は」「或いは」「及び」「並びに」「従って」は、どうやら基本漢字を使うらしいということ。ICHのE9や薬局方の記述がそのようになっていたので、それに合わせました。
これまでは、例のA社社長の「または、あるいは、および、ならびには、普通平仮名で書くんやで」という教えを頑なに守っておりまして、それで特にクレームを頂いた(あるいはフィードバックを頂いた)ことはなかったのですが、どうやら、医薬翻訳は別世界のようです。
これらの語の表記方法の決まりごとについてご存知の方がおられましたら、教えて頂けましたら嬉ししいです。


あと、用語の統一にも気を遣いました。
私は昨年からOffice 2010を使用しているのですが、Word2010の検索機能は、2007から比べるとかなり賢くなってまして、画面左端のナビゲーションパネルに検索語を放り込んでやると、その語句を使用した箇所が一覧表示されるようになっています。おかげで、以前使用した語句の確認・用語統一がずい分楽になりました。


そんな感じで、翻訳以外の部分にもかなり気を使った久々のトライアル。
何とか、2社とも「合格」のお返事を頂くことができました。
「合格」=「お仕事依頼」ではないことは、
それはもう重々身に染みておりますので、
初心にかえって、また精進を続けたいと思います。

と思ったも束の間。

旦那の依頼で、ただ働きだよっ(怒)
←全然精進が足りていないようです。


SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
2011.07.07 16:09 | 翻訳 | トラックバック(-) | コメント(0) |












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