屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

10年+前、渡米で一時翻訳のお仕事を中断するにあたり、「よし、これから医薬翻訳の勉強するゾ」とやる気に燃えて購入したのが

「解剖学」(金芳堂)

でした。

・・・

無知無謀以外の何モノでもありません。
決してこの書籍が駄目と言っている訳ではありません、念のため。
ただ、「これから」な初学者には難しすぎました。
当然積読。ごめんなさ~い。

そんな私に解剖学の基礎を叩き込んでくれたのは、「Anatomy」の授業(特に実習)。
その時のテキストが

「Human Anatomy third edition」(Prentice Hall)

でした。
大型本で、厚さは2センチくらいですけれど、重量はドーランドといい勝負です。これを毎週授業に持って行ったわけです。若かったのね~。

もちろん全カラーで、図、cadaver断面図、写真の対比も多く、とても分かり易かったです。高かったけどな。あと、授業(とテスト)がなければ、ああも真剣に読まなかったとは思います。

今でも、仕事で解剖学的構造が知りたい時は、(図写真部分のみ)よく参考にさせて貰っています。ただ、問題なのは日本語の対訳がないこと(あたり前ですけど)。

てことで、最近はちゃっちゃっと別宅(図書館)まで走り、

「ネッター解剖学アトラス」(南江堂)

に助けて貰うことが多いです。
Netterさんも、重量的には上記のテキストといい勝負なんですが、禁帯出(参考図書)なので、重さにあえぐ必要はありません(ただ、別宅まで出向かなければならないという不便さはありますが)。
何たって、日英対訳だもんね。ただし、アトラスなので、図写真ばかりです。その部位について、もう少し詳しく知りたい時は、また別の辞書やら書籍やらインターネットやらに頼らねばなりません。

ということで、私がAmazonで購入したのは、

「臨床のための解剖学」(メディカル・サイエンス・インターナショナル)

でした。「Clinically oriented anatomy」という書籍の訳本です。説明もついている分(?)、Netterより4000円ほどお高いです(いや、それが理由かどうかは分かりませんが)。が、しかし。日英対訳の図の他に、随所に、青色囲みで疾患(or損傷)に関する記述、緑色囲みで画像診断図、黄色囲みで体表図が挿入されていて、個人的には、結構使いやすいです。説明は分からんことも多いですが(ま「臨床の・・・」と謳っているのであたり前ですが)。重量的にも、Netterさんより多少軽いです(?)。

もう1冊(1種類)挙げておきたいのが、前々々回くらいの記事「医療機器の翻訳」でnobaraさんが教えて下さった「人体の正常構造と機能」シリーズです。とりあえず

「カラー図解 人体の正常構造と機能Ⅱ 循環器」(日本医事新報社)

を図書館で借りてみました(その少し前に、ちょうど循環器が係ってくる案件を仕上げたところだったので)。図写真の詳しさという点ではNetterや「臨床のための解剖学」には劣りますが、解剖学と生理学がいい具合にミックスされていて、文系から医薬翻訳の勉強を初め、解剖生理の基本を何となく理解できた or 仕事を始めましたくらいの頃から、凄く頼りになりそうという印象でした。
ただ、惜しむらくは、呼吸器、循環器など、10冊のシリーズとなっていて、どれもそこそこなお値段であるということ(10巻縮刷版もありますが)。なので、「仕事は(ある程度)特定のorgan systemが中心」という場合でなければ、購入はちょっと考えるかな~(別宅にそろっているしな)。重量的には「ほいっ」と手に取るのに丁度いい重さですね(<だから重さは関係ないって)。

ということで、私は手元に「臨床のための解剖学」、別宅にNetter+カラー図解シリーズということになりそうです。

これまた、個人的な印象ですが、内容の難しさの程度は

カラー図解<臨床のための解剖学<Netter

かなと思いました。Netterを難易度最高としたのは、Netterには図写真しか掲載されておらず、その解剖学的部位の果たす役割(機能)をある程度知っている(or別の資料に当たる=どんな資料に当たればよいか分かっている)必要があると思うからです(あくまでも個人的な感想です)。


では。
それ以前の解剖学関連(独習お役立ち)書はないのか、という話ですが、Amazonさんを検索していて、

「図解入門 よくわかる解剖学の基本としくみ 」(メディカルサイエンスシリーズ)(秀和システム)
「ぜんぶわかる人体解剖図―系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説」(成美堂出版)

の2冊を見つけました(「解剖学」をキーワードに検索すると最初に出てくる2冊です)。「なか見!検索」&カスタマーレビューだけから速断するのは無責任な気もしますけれど、「これからきちんと学びたい」のとっつきにはいいのではないかなあと思いました。10年+前の私が、Amazon検索をしていたら、この2冊のどちらかを選んだかも(いや、その時にはまだ出版されていないんですけど)。
ただし、実際に仕事をするようになると、これらの書籍だけでは物足りなくなるかなと思います(おおっ、生意気<大目に見てやってください)。ご参考まで。


SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
2011.08.26 12:22 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(2) |

幸せ英語人さん、まいどです~。

ね、「臨床のための解剖学」重たいでしょ?(<普通まずそこに反応するか?<自分)

この本は、たぶん実習に入るような医学生以上の読者を対象としていると思うんです。私も、この本にはかなり助けて貰いましたけど、理解できない部分も多いです。なので、お値段的なことも含めて、手元に持っておくかどうかは、「普段、どれだけココに掲載されている情報が必要か」に掛かってくるかなと思います。私の場合、細かい解剖学的構造の名称&解剖学的位置を知る必要がある案件が多かったので(ごく一部systemですけど)、実際の名称を知るにも位置関係を確認するにも、この本は本当に役に立ちましたけど、幸せ英語人さんの場合は、医療機器onlyになりつつある私とはまた必要な情報も違うと思うので、判断も難しいところかな?と思います。「カラー図解」は、基本的な部分を抑えるにはとてもいいのですけど、私の場合は、実際の仕事で「ココ、ココが知りたいのよ」という時にはどれだけ役に立ってくれるかな? というところがちょっとビミョーかも(まあ、別宅にあるし)。

なんか、色々エラそーにすいません。情報、お役にたったら嬉しいです。

A10003は、宝くじ当たったら買い、かな(特にくじ運がよいわけではありませんが)。

2011.09.28 16:43 URL | Sayo@屋根裏 #RwF7odmQ [ 編集 ]

こんにちは。
論文のお仕事お疲れ様でした!過去の記事にコメント失礼します。

先日、本屋でSayoさんおすすめの解剖学の本の実物を見てきました。
ネッターは以前にちらっと見たことがあったのですが、「臨床のための解剖学」は重量と厚さに圧倒されてしまいました!
重さについて記事で書いていらっしゃった意味がよくわかりました。
でも内容は良さそうでした!
「カラー図解」も見てきました。
分冊で買うならこれは良さそうですね。
縮刷版を買うなら、「臨床のための解剖学」のほうがお得な気がしました。
ネッターはおっしゃるとおり解説がほとんどないので上級者向けですね。

いずれ何か買いたいと思っていますが、本屋で即決はできませんでした。
持って帰るのが重いし、まずは本棚の場所を確保せねばならない厚さですし。

それからSR-A10003も気になりますよね。私は迷った末、医学書院のNet Dictionary(1年間)に昨日申し込みました。これで医学大辞典を引くことにします。

Sayoさんの情報、とても役に立ちました。
ありがとうございました!

2011.09.28 13:51 URL | 幸せ英語人 #- [ 編集 ]













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