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2011. 09. 27  
な9月でありました(当社比ですが)。

後半は、初めて論文なるものに挑戦させて頂きました。
微妙に平日を挟んで3連休が2度続いたりしたせいか、
慣れた翻訳者さんの手当てがつかなくなり、
医療機器関連ってことで、Sayoにお話が廻ってきたようでした。

調査の一環でアブストラクトを斜め読みすることはありますが、
でもって、興味のある分野の論文をざっと読みして
分かった気分になったこともありましたが、
さらには、医薬通信講座で論文の一部を訳したこともありましたが、
論文まるごと訳すのは初めてで(しかも2本!)、
今の感想をひと言でと言われれば、
「む、むつかしかった(放心)...」
のひと言でございます。
天敵その1の統計手法だけではなく、全体的に。

マニュアル、パンフレット、手順書等、私がよく扱う文書は、
立ち止まって調査に悪戦苦闘しなければならない部分もある代わりに、
必ず、すいすい訳せる(=量を稼げる)部分もあるんですが、
論文には「すいすい」な部分がないというか。個人的な感想ですが。

では、全く歯が立たなかったのかと言われればそうではなく、
本文を読み進み調査を繰り返すうちに、薄日射す程度には内容も掴めてきたのですが、
そこに「納期」という天敵その2が立ちはだかり、
「もう少し時間があれば、もう少しきちんと調べられて、もっと適切に訳せたかもしれない」
箇所を残したまま納品しなければならなかっただけに、かなり悔しいです。
あと、最後の「訳文だけで日本語チェック」を端折ったことも心残りです。

とはいえ、本当に久々の徹夜作業となってしまい、
「今の自分にできることはやったよな」的部分もあるので、
これで低評価→2度と論文関係の打診なし、の結果になるのも、
それはそれで凹むよな~と思いながら、
やっと少し使いものになり始めた頭をフル稼働させてこの記事を書いています。

そんなわけで、今日、1週間振りに父の様子を見に行きましたら、
(普段は、自転車な距離なこともあり、3~4日に1度は顔を出します)
季節の変わり目のこととて、案の定、活動性が低下(?)してしまっていて、
昼食を食べさせるのに苦労致しました。
(まあ、本人は、口を開けるのもしんどいんでしょうねえ)

2~3日納期のお仕事は問題ないんですが
(私が2~3日ということは、そこで仕事を放り出すことになっても、
その量を1日で仕上げられる翻訳者の方が必ずおられるはずですからね)
10日~2週間程度のお仕事になると、最後の数日間は、
「お父ちゃん、頼むから今急変せんといてや」
と祈りながらの作業です。
そこで途中で放り出さねばならないような事態になると、
翻訳会社さんにもクライアントさんにも
迷惑を掛けてしまうことになりますから。

6~7月にかけて医薬の分野で2社のトライアルに合格を頂いてからこちら、
ずっとやりたかった分野のお仕事ということもあって、
自分的にはちょっと無理をしてお仕事を受けてきたなあ感があります。
どの仕事も面白かったですし、充実していたとも言えますが。

ただ、着実に衰えつつある父をみると、
「その時」「その後」に体力を残した状態で対処できるように、
もう少し仕事の負荷を減らした方がよいのかなと思ったり、
いや、せっかく少し翻訳と向き合う時間ができた今、
もう暫くフル稼働(←しつこいようですが当社比)したいと思ったり。
今後の仕事との関わりについてちょっと葛藤中な今日この頃です。

不惑はとうに通り過ぎたのにねえ。

SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
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プロフィール

Sayo

Author:Sayo
医学・医療機器和訳から
医療関連の書籍翻訳にシフト中
『患者の話は医師にどう聞こえるのか』共訳
『医療エラーはなぜ起きるのか』
現在3冊目と格闘中
還暦を過ぎて(やっと)
翻訳は楽しく苦しく難しいと実感
老体に鞭打って勉強に励む日々
翻訳関連の雑感・書籍紹介・セミナー感想など
(2023年5月現在)

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