屋根裏通信

在宅で細々実務翻訳をやってます。翻訳、英語の勉強、その時々の出来事などのんびり綴っています。

「医療系のための物理」(東京教学社、2007年初版、2013年改訂第2版発行、本体2000円)

久々に参考書の話です。

医学、特に医療機器と物理学って切っても切れない関係なんですけど、恥ずかしながら、いつも付け焼き刃で頭に知識を詰め込む、て感じで処理しているのですよね。必要に応じて、ウェブ上や「ハンディブック機械」(オーム社)で本当に基本的な知識を叩き込んでから、調べものの旅に出る、みたいな。
「ハンディブック機械」さんには、特に技術系翻訳者時代、本当によく助けていただきました(高校時代物理は赤点だったワタクシに、40を過ぎてこのような試練が訪れようとは)。でも、さまざまな分野について書かれている、「とりあえず広く浅く基本的知識を」的な参考書なので、何となくもの足りない・・・つーか、医療に特化して物理学をまとめてくれている参考書はないのかな~とAmazonさんちを訪問していたある日の深夜、偶然目に留まったのが本書でした。

コメディカルレベルに必要ないくつかの物理学分野の知識がコンパクトにまとめられていて、分野によって知識レベルの凹凸の激しいワタクシが勉強するにはちょうどいい感じの参考書です。ええ、おベンキョのための本です(きっぱり)。物理学の基礎知識→その知識が医療の分野とどのように関わっているのか(医療への応用)、の順に話が進められるのも個人的にはマル。数式も出てきますが、数式だらけで「ムキーッ」という訳ではありません。図表多めなのも嬉しい。

てことで、珍しくノートなど取りながら読み進めているので、遅々として進みません。
少し勉強する → 忙しくなって放っておく → 時間ができて再び本を開くが学んだことを忘れているので取りあえずノートを読み返すところから始める → 少し勉強する → 忙しくなって放っておく(以下循環するため省略)、を延々と繰り返している今日この頃、どんだけムダやっとんねん<自分。
てことで、通信講座が終わったら、とりあえずこの本を一巡するのを、この夏の自由課題にしたいと思います。

以下に目次を書いておきますので、興味が湧いた方は参考にして頂ければと思います。

1 測定と医療機器
2 力学と人体
3 流体と人体
4 熱と体温
5 音と光と人体
6 電気と磁気の世界
7 原子と放射線
2016.07.04 23:00 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(0) |
「ランダムハウス英和辞典」
「ビジネス技術実用英語大辞典」
「新編英和活用大辞典」

「Word Net with corpus/英日統合版」
 統合版を日本語シソーラスの土台的に使用しています。
「Merriam-Webster: Dictionary and Thesaurus」(ウエブ上)

「広辞苑」
「大辞泉」
「角川類語新辞典」(紙版)→ATOK版を購入しました
「日本語使いさばき辞典」(紙版も買ったのだが、ATOK君にもおったのだよ)
 いかにも少ないなあと思ったので、LogoVista版をいくつか購入しました。
 新しいLogoVistaブラウザでしか見られないものもあるので、当面国語関連の辞書をまとめてLogoVistaのブラウザで見るようにしようかなと考えています。
 (確定申告還付金HIGHの3~4月は色々な意味で危険な時期)

「180万語対訳大辞典」
 SII SR-G90003(エンジニア用)に収納されています。
 ワタクシの場合、このコがいないと生きていけません。
 どうかいつまでも壊れず頑張ってください(切実)。

「日本医学会 医学用語辞典」(ウエブ上、ログイン要)
 http://jams.med.or.jp/dic/mdic.html
「循環器用語集」(ウエブ上、循環器学会)
 http://www.j-circ.or.jp/yougoshu/
「不整脈学・心電学関連用語集」(ウエブ上、不整脈心電学会)
 http://new.jhrs.or.jp/contents_jse/words/index.php
 
「Taber's electronic medical dictionary」(DVD要)
 海外の医療制度の説明など、そこそこお世話になりました。

英辞朗(対訳君で使用)
 必ず裏取りしますが、それなりに役に立つことが多く、ワタクシは重宝しています。

「表現のための実践ロイヤル英文法」
 忘れていることも多いので、頻繁に確認(するその頻度どうよ<自分)。


「FDAの事典」(薬事日報社)
 FDA申請関連案件に携わる翻訳者のバイブル(と複数翻訳者さんから聞いた<のでそれなりの信憑性)

「知識整理のためのペースメーカ・ICD・CRT/CRT-D・ILRブック」(メジカルビュー社)
 心臓植込み系医療機器翻訳者のバイブル(とワタクシがいった<ので信憑性はない)

「新しい診断と治療のABC 循環器6 大動脈瘤・大動脈解離」(最新医学社)
 個人的にはかなりお世話になっています。
 古いものもありますが、各種「新しい診断と治療のABC」が発刊されています

「新ガイダンス対応 医療機器の生物学的安全性試験」(情報機構)
 情報機構さん的お値段ですが、それなりにお世話になります(たぶんもとはとった)

「MRI安全性の考え方」(秀潤社)
 門外漢にもソコハカとなく分かる形で、適合性評価も含めて、そこそこ難しい内容が書かれている書籍は意外に少ない。
 MRI関連の書籍なら、ワタクシはこれ(なんつって、偶然見つけた)

特に専門辞書・書籍は他にもありますが、2015年度頻回に登板した辞書・書籍の類いはこんな感じ。
2016.03.02 16:57 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(4) |
正式名称は「Taber's Electronic Medical Dictionary 21ed. Version 4.0」(DVD-ROM)さんです。

ワタクシは、常々、PC上で英々医学辞書を使いたいなあと思っていました。
もちろん、ウエブ上で確認もできるのですが、対訳君とかEBWinに載せて串刺しすることができれば便利ですよね。

ちなみに、ウエブ英々医学辞書リストとしては
http://www.healthplusplus.com/wiki/List_of_online_medical_dictionaries
などがあります。

ただ、「一括検索ソフトに載せられるのか」以前に「HDDにデータをインストールできるのか」どうかがよく分からない。
ということで、ここは、ひとつ不肖Sayoが人柱となりましょう(<いや、誰にも頼まれてないですが)

ただ、英々医学辞書が翻訳に必要かどうか・・・と問われると微妙です。
一般の英和辞書の場合と異なり、医学英和辞書の訳語はだいたいにおいてそのまま流用できますから、なくても特に不便ではないと思います。
(英訳者であれば、辞書の表現が仕事に役立つということもありましょうが)

個人的な経験から言えば、英々医学辞書が役に立つのは、たとえば、米国の医療制度、組織、保険の話が出てくるような案件です。
(遭遇頻度は低いですが)
そもそも仕組みが違うので、医学英和辞書でも説明が不十分な場合が少なくありません。
英々辞書できちんと意味が掴めれば、もちろん「再度訳語の有無を調査する」という作業が必要にはなりますが、その後の調査が多少楽になることが多いです。

ということで、英々医学辞書調査の旅に出た結果、

1) Dorland's Electronic Medical Dictionary DVD-ROM, 31e (Dorland's Medical Dictionary) (英語) CD-ROM – 2008/11/24
2) Taber's DVD-ROM Electronic Medical Dictionary v. 4.0 1st Edition (21ed) (2009/04/07)

の2種類を見つけて参りました。この2つはAmazon.co.jpさんで入手できます。

(Amazon.comさんから直接ということであれば、Taber's DVD-ROM Electronic Medical Dictionary v. 5.0 22nd Edition (April 5, 2013)やStedman'sの7版も入手可能です)
(現在では、Taber's 5.0版もAmazon.co.jpさんで入手できるようです)

Dorland'sは、書評にWindows VistaではHDDにインストール可能と書かれていますので、恐らくWindows 7でも問題ないでしょう。
Taber'sについては、調査した限りではインストールの可否についての記述を見つけることはできませんでした。

ワタクシは、Dorland'sの28版、Taber'sの18版(紙版)を所持していますが、収録語数はDorland'sの方が多いと思いますが、説明が詳しいのは断然Taber'sです。
Taber'sは訳書がないので日本では馴染みは薄いですが、米国で、先生が「医療従事者(ここではコメディカルレベルとお考えください)は持っておきなさい」と勧めてくださったもので、確かに説明が多く分かりやすいです。
英訳者の方が、表現の確認に使用を考えられる場合は、Taber'sの方がよいと個人的には思います(あとはそれ本当に必要かって話ですが)

なので、ワタクシはTaber'sがほしいのね。お値段もReasonableだし。
中古にポイント足して3000円を切る価格だから、インストールできなくても泣いて諦めるわ、ええ諦めるわよ。

ということで、Taber'sを購入し・・・

・・・泣いて諦めています。

発売元のFAQの奥深くに、

Q:Taber's Electronic Medical Dictionary DVD: Is there any way to install this application so that I don't have to have the DVD in the CD/DVD drive to run it?
A:"We're sorry, but in order to limit the distribution of the valuable reference content of Taber's Cyclopedic Medical Dictionary, the application is designed so that the DVD must be in the drive. There is no way that to circumvent that requirement. "

というQ&Aがありました。うっ、こんなわかりにくいところに。

そんな訳で、DVDを入れてTaber'sを見ています。もちろん一括検索も無理なので、単体で確認する必要があり、不便っちゃ不便ですが(それを可能にするソフトウェアがあるのかもしれませんが、ワタクシ、その方面には疎いので・・・)、これまで必要に応じて紙辞書を繰っていたことを思えば、楽勝でありんす。
もちろん全文検索は可能ですし、(そう設定してやらなければなりませんが)巻末の様々なAppedicesも含めて検索してくれるのは、思いがけない拾いものでした。

例えば、日本とは異なる医療保険支払いの1形態であるCopaymentも、

The fee insured persons must pay, in addition to their health insurance premiums and deductibles, for specific medical services such as emergency department visits, appointments with primary care providers, laboratory studies, prescriptions, or x-ray examination.

のように説明されていて、「コペイメント」でよいのか、他にBetterな訳語があるのかを再調査する際の手がかりになります。
2015.11.02 00:06 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(0) |
「医学論文を読む-臨床医に必要な統計学の基礎」(メディカル・サイエンス・インターナショナル、1999年)
(How to Read the Health Science Literature 3rd Editionの邦訳)

当時の通翻ジャーナルで医学分野の良書と紹介されていて購入したものだと思います。
(すでに記憶もあやふやなのだった)

当時の私には内容が難しすぎて、読みかけては「恐れ入りましてございます」と書棚に戻す作業を何度か繰り返してきましたが、「今日から使える医療統計」(医学書院)の購入を画策するにあたり、新しい統計の本を購入するからには、ここで積ん読を解消せねばさすがにまずかろう、ということで、一念発起し、再度手に取りました。
途中、修羅場突入のため2度の中断があり、2回目は前半部分、3回目は3分の2ほどを(アンダーラインの部分だけですが)再読、再々読する羽目になり、おかげで多少なりとも記憶への定着が強化されました・・・はず。先月、数ヶ月の時を経てやっと読了しました。長かった-、飽きたー。ということで、いちおー、心置きなく「今日から使える医療統計」に進める身体となりました(でも、その間に何冊か書籍も購入したので、結果的に積ん読は解消されてないというよくある現実に直面しているSayoなのだった)。

私は、こと統計に関しては殊更に苦手意識がありまして。
もっと易しめの書籍を何冊か読了し、実際に苦闘した日々を経ての「今」だからこそ、理解できた部分も多かったように思います。

研究を”研究”する
検査法を”検査”する
比率を”検定”する
統計を選択する

という順番で、あるべき論文の読み方が示されるのですが、「あるべき」というより「こーれーはー流石にあかんやろ」的論文例が示されている場合も多く、「ナルホド、そうだよね」と納得しやすかったような気がします。
また、データ型をいくつかの種類に分類し、従属変数、独立変数の種類とも併せて、「こういう場合は、こういう統計を選択する」(例示)という形で統計の選択について体系的に説明してくれる最終章は、断片的な知識しかないなワタクシには、かなり参考にりました・・・とか言って、もう書かれていたことを忘れ始めたりしている訳なんですが。ホント、年はとりたくないよね(と、取りあえず年のせいにしておきます)。

原書は20年近く前に発刊されたものですが、(最新の統計手法がよく分かっていないせいもあるかもしれませんが)今読んでも、古さを感じませんでした。
ある程度、統計の知識を得た後に読むと、得るものが大きい参考書かなと思います。
2015.10.10 14:48 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(0) |
「日本語使いさばき辞典」(東京書籍 2014年、本体2900円)

類語辞典(紙版)は、長らく[角川類語新辞典](角川書店 初版1981年)を愛用してきました(ていうか、お恥ずかしい話ですが、基本それだけでした、すいません)。「三省堂類語新辞典」搭載のATOKを導入してからは、多少のことはそちらで確認するようになりましたが、パンフレット等、多少表現に拘りたい場合など、今でも時々お出まし願っています。

今回、(自分の中では)同系統の辞書として追加したこの「日本語使いさばき辞典」は、先日のJATワークショップで講師先生に「ちょっと変わっているけど重宝しますよ」(特に「ライターとして」という意味かと思いますが)とご紹介頂いたもの。ワークショップの後で実物を見せて頂きました。
講師の方が所持されていたのは、使い倒されたことが分かる年季の入ったものでしたが、調べてみると、おお、2014年に東京書籍から新版が出版されておるではないか。ということで、今回、購入に至りました。

キーワードに従って類語を分類するというやり方は、基本的に角川版と同じです。

例えば、「調べる」という項目は、さらに、

明確にする意の調査からみた「調べる」
異常・不正・不備の検査からみた「調べる」
悪事・犯罪などからみた「調べる」

に細分され、類語が列記されます。

また、「知る・分かる」の場合は、

認識・感知の意からみた「知る・分かる」
理解・精通の意からみた「知る・分かる」
洞察・悟るの意からみた「知る・分かる」
知識・知恵の意からみた「知る・分かる」

に細分という具合。
「調べる」「知る・分かる」等の項目語の最後には、その項目語に関する成句一覧も記載されています。

ただ、個々の言葉の説明には角川版ほどの愛想はないので、さらに各語の意味を確認する、という手間が生じる場合が多々あります(というのは、旦那に「おまえ日本語オカシイ」と言われるSayoの場合)。今のところ、「使いさばき」の方が、「あ、こういう言い方もあったよね」ということは多いです(あくまで個人的な感想です<念のため)。ただ、角川版のような索引がないので(分類キーワード=「調べる」「知る・分かる」レベルの索引のみ)、特定の語句から「同じような意味で別の言い方なかったっけ」という調べ方はできません。
という訳で、これらの辞書は2冊一組で使うのが宜しいようです。

データ版の方が便利なのかもしれませんが、この手の辞書にお出まし願うのは、「うう、いい言葉ない」と足踏みし呻吟しているときがほとんどなので、個人的には紙辞書を手に取るという作業自体が気分転換になってよいようです。
と、どこまでもアナログなSayoなのだった。
2015.08.06 11:38 | 辞書・参考書 | トラックバック(-) | コメント(0) |